脚本添削『好奇心』(★4.68)

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初稿(★3.95)

『好奇心』米俵(何も起こらない話・ことわざ)d1_230507

米俵
●自己採点
「好き」2「 脚本」1
「何も起こらない話」を書いていたつもりなのですが、起こっていると捉えるべきかも💦と思い…「ことわざ」も入れました。
何も起こらないのジャッジもFBに書いてもらえると助かります。
何も起こらないって難しい…

テーマ触媒4:「ことわざ」「母親」「光と影」「何も起こらない話」

フィードバック

雨森れに
●採点
「好き」3「脚本」2.7
●良かったところ・好きなところ
こっくりさんをどこの席でやるのかのくだり。全員びびってる感じがしておもしろかった。
学生らしいノリ。セリフに難しい言葉や冗談で敬語が混ざることでリアリティがあった。
タブレットのことを滑りそうだからという理由で使うのをやめるところ。たしかに、となった。
ふふっと笑ってしまうセリフ回しとテンポ。
奈々と児島にはっきりと個性があるところ。どんな女の子かわかりやすかった。
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
なし
●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
こっくりさんをやる席を決めている時に物が落ちたり、風が強くふいて窓が揺れたりする⇒それで自分の席を拒否する。
こっくりさんの紙を用意するくだりで口数を減らして緊張感を出す(そうすると↑が入れられるかも)
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
佑太と湊に個性(口調とか外見)をつけるともっと会話がわかりやすくなる気がします。
●(分析に慣れてきたら)以下のビートだと感じた一行を指摘
「主人公のwant」(あるいは「主人公のセットアップ」) 奈々「成績、落ちたらあんたのせいね」……奈々も含めてこっくりさんをやることが決定
「カタリスト」 湊「どこでやんの?」……場所探し
おそらく「Debate」席探し~紙準備、「Death」教室のドアが開く、「PP1」夜の教室に落ちている紙、かなと思いながら読みました。
●自由感想
行動する目的は「こっくりさんをやること」で、結果こっくりさんをやっていない。ので、テーマの「何も起こらない話」大成功だと思います!
学生時代、かびたコッペパンが机から出てきた子結構いたな……と思い出しました笑

月三
●採点
「好き」1.8「脚本」1.3
●良かったところ・好きなところ
・学生達がオカルトで盛り上がっているところ
・コックリさんとタブレットの組み合わせ(昭和と令和がコラボしている感じ)
・児島のキャラクター
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
ラストの白い紙がとても印象に残りましたが、どういう意味なのかが、上手く読み取れませんでした。それと、キャラ表にいたやませんのことが少し気になりました。
●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
何も起こらないというテーマを強くするなら児島を出さず、コックリさんを続けるけれど何も起こらないという話にする。
●感想
学生達の軽いノリが面白かったです。テーマの捉え方を少し迷っていたのですが、児島の登場がストーリーの方向を大きく変えているので、何も起こらないというビートの穏やかさを児島が動かしている気がして、何かが起こっているという感じが自分もするのかなと思いました。

石川
●採点
「好き」2.5「脚本」1.5
●良かったところ・好きなところ
・席を決めているときのグダグダな日常感。
・キャラクターにしっかり個性があり、関係性も分かりやすい。
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
実際に危険が起きていないので、『好奇心は猫をも殺す』と、ことわざを出した意味(メッセージ性)が少し薄いように感じました。
●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
・何も起こらないなりに、児島が出てくるまでにもっと緊迫感をつけて、何も起こらなかったオチとのギャップをつける。霊と見せかけて児島だった、など。
・児島は本当に霊が見えていて、三人をさりげなくこっくりさんから救っていたことが最後に分かる。
●感想
少年漫画のギャグパートのような雰囲気を出すのがお上手だと思いました。
また、この四人で別のストーリーも書けそうで、見てみたいなと思いました。(キャラに好感が持てました)
『何も起こらない話』というテーマ触媒とマッチしているかは、ちょっと微妙だと感じてしまいました(すみません)。アークが緩やかというより、『何も起こらなかった』というオチに向かわせるために展開を作ってしまっている気がして、このテーマ触媒の本質とは少し違うのかなと思いました。

修正稿(★4.68)

『好奇心』米俵(何も起こらない話)d2_230531
修正期間:2024.5.16→2024.6.1(16日)

米俵
●自己採点
「好き」2.5 「脚本」1.3
FBの3人の意見を取り入れられた部分では満足しています。
相変わらず、何も起こらないは微妙なので、また理解が深まったら挑戦したいと思います。

修正稿へのフィードバック

雨森れに
●採点
「好き」3「脚本」2.7
●良くなった点
ビーリアルを出すことでより現代的になって親近感が持てるしリアル。
物音で緊張感が出ている。
クールな湊、勢いの佑太、お調子者の児島、そこに唯一女キャラの奈々という個性がセリフの修正によってしっかり出たように感じた。
初稿より会話が自然なので、映像で想像しやすい。
●自由感想
名前だけだったやませんが出てきて、もしかしたら配役によってはやませんで作品の色がかなり変わるかも?と考えることができて楽しかったです。
写真に何か写っててほしいと思っちゃいました笑

月三
●採点
「好き」2.3「脚本」2.3
●良くなった点
佑太の鞄が落ちたりするシーンが入り、ストーリーにメリハリとオカルト感が増した気がしました。また児島のキャラがさらによくなっており、やませんという大人の登場もあり「何も起こらない」というテーマがよりわかりやすくなった気がしました。

脚本太郎
●採点
「好き」2.8「脚本」1.8
●良くなった点
鞄が落ちたりといったシーンが追加されて、緊張感が増していました。
また、児島の冷静な態度が強調され、ただ者ではないような魅力が出ていたと思います。
また、ことわざの下りを消したのは正解だと思います(あるとちょっと説明的なのと、10分の中に詰め込みすぎ感があったので)。

採点

初稿 修正稿
好き 脚本 好き 脚本
雨森 3 2.7 3 2.7
米俵 2 1 2.5 1.3
月三 1.8 1.3 2.3 2.3
太郎 2.5 1.5 2.8 1.8
平均 2.33 1.63 2.65 2.03
合計 3.95 4.68

2024.6.13アップ

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