まずは「100文字小説ってどんなん?」という方に、たとえば、こんなかんじです。
僕はこんなのを一人でちまちま書いてはサイト上に連載していたのですが、短歌や俳句を新聞に投稿するような感覚で、いろんな方の「100文字小説」が読めたらいいなと思っています。
ショートショートというとオチがある話を連想してしまいがちで、むずかしそうだと感じててしまう人もいるかもしれません。しかし「100文字小説」はデッサンのようなものです。街でみかけたワンシーンや、ちょっとしたアイデアをメモしておくことは、作家の方なら誰もがしていると思いますが、それをきちんと描写しておくことで、とても練習になります。
また文字制限があることで書き手は「言葉を選ぶ」必要に迫られます。伝えたい内容を絞るため推敲しなくてはなりません。100文字では書ききれない溢れる思いに気づくこともあります。そんな時はストーリーを膨らませて、短篇や長編に作りかえていけばいいと思います。画家がいくつもののデッサンを重ねてから、主題にとりかかるのとも似ています。
100文字という文字数に特別な意味はありません。はじめは「100」という語呂の良さだけで始めました。原稿用紙1枚=400字でもいいし、定番のショートショートの5枚~とかでもいいのですが、長くなるとストーリーの構成が必要になってきます。長くなればなるほど、書く人も読む人も負担が大きくなります。100文字ぐらいならtwitterのツイートぐらいの感覚で気軽に読んでもらえます。逆に短すぎる場合には、描写する幅がなくなり、あらすじを説明しているだけになってしまいます。個人的には100文字という長さははちょうどよいと感じています。ちなみに僕の場合、1本5~10分程度で書いています。ネタを思いついてからの時間ですが、文字数が少ないので、作業時間がとられないのもいいところです。思いついたときにスマホのメモに書いてしまうのもいいでしょう。
「小説を書いてみたいな」とか「作家志望ではないけど面白いこと思いついた!」なんて人の参加も大歓迎です。「ああ、失敗作だ」なんて思っても、練習だからそれはそれでいいのです。「オチがこうでも良かったんじゃない?」なんていう交流が生まれたらとても楽しそうだなと思っています。
その一貫として、コンクールを主催してみることにしました。
みなさんのご応募おまちしております。
(緋片イルカ2019/01/31)
2020/04/25改稿
イルカウマ「100文字小説大賞」募集要項(終了しました)
第1回の結果はこちらから → イルカウマ「100文字小説大賞」最終選考会
第2回「100文字小説大賞」募集要項(終了しました)
第2回の結果はこちらから → 【第2回 100文字小説大賞】受賞作品 発表日程
まもなく第3回を開催します。
イルカの過去作品リストはこちらから
もうお辞めになるのですか?僕は30年振りに百文字の世界に戻って来たばかり、お辞めになるのならそれはそれは残念です。62歳何か書きたい年頃です。