SSFF2022「アジアインターナショナル&ジャパン プログラム 6」(視聴メモ)

https://shortshorts.org/2022/program/program_cat/aj/aj-6/
(2022/6/30までオンライン視聴できます。★は赤字)

一個人の感想:
『The Voice Actress』
ビジュアルな綺麗さばかりが優先していて、キャラクターの心情がステレオタイプになっている。セリフ、小道具などもクリシェ。ショットの視点にブレがあり、演出家の打合せのシーンなど長くて主人公から気持ちが離れる。キャラクターの内面や個性の薄さを、他人の言葉(宮沢賢治)に頼ってしまっている。金魚自身の言葉が聞きたかった。

『海の呼び声 The Sea Calls for Me』★
上質なショート。ダッチワイフを母親代わりにする、兄も同様というツイストもいい。視点も主人公からブレない。やや、説明的なシーン、安易に処理してしまったシーン(セリフ、殴るシーンなど)などのマイナス要素があるが、全体的によい。

『ペンギンガール Penguin Girl』
ペンギンの着ぐるみという個性だけが前にでていて、あざとい演出が多い。恋の心情に共感はできない。理屈的。ショートで回想もいらない。雰囲気はよいが、もっと個性を出せたらよかった。

『いくえにも。Over And Over Again』
脚本が稚拙(設定隠しオチ)。家族に違和感を出そうとしているのが、むしろ作品の質を下げてしまっている。全体の映像が良いだけに本のまずさが余計に浮かび上がっている。

緋片イルカ 2022.6.13

SNSシェア

フォローする