『まんがでわかる まんがの歴史』作:大塚英志 まんが:ひらりん(読書#20)

まんがでわかるまんがの歴史 (カドカワデジタルコミックス)

そもそも「まんがの歴史」というと大抵の人が「鳥獣人物戯画」など中世の絵巻物から始まって、とまず思い浮かべるはずだ。しかし、その先は? 江戸期の「北斎漫画」が次に出てくればまだいい方で、それでいきなり「現在」になる。しかし中世や近世から一挙に21世紀の現在まで飛躍するのが「歴史」といえるのだろうか?(あとがきより)

この本では、戦時下~戦後のまんがの置かれた立場や、手塚治虫の革新性を解き明かしながら、わかりやすく解説されています。歴史の流れを説明するだけでなく、まんがキャラクターの

・描き方としての「記号性」

・死んだり成長したりする「身体性」

・心を持っているという「内面性」

という大塚さんの三つの視点から鋭く切り込んでいます。ディズニーアニメなどとの比較もとてもわかりやすいです。
これまでの『ミッキーの書式 戦後まんがの戦時下起源』『アトムの命題 手塚治虫と戦後まんがの主題』で扱われている問題も、マンガでわかりやすく説明されていて入門書としても最適です。

マンガやアニメに興味のある人は、ぜひ読んでみることをおすすめします。

緋片イルカ 2020/03/09

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