『小説一本道』を考えてみた

以前、ほっこりトークで『まんが一本道〆』というゲームについて話しました。
キャラクターに指示して、マンガ家として成長させていくというシミュレーションゲームです。

今回は、自分自身がゲームのキャラクターだと仮定して「どのように小説家を育てていきますか?」というコンセプトを考えてみます。『まんが一本道〆』をやったことなくても、RPGやシミュレーションといった、なんらかのゲームをやったことがあれば、「ああ、よくある」というかんじに書いていきます。ゲームの企画書感覚で読んでいただいても構いません。

くだらないと思いつつ、その中に小説家を目指す上でのヒントが見つかれば幸いです。

ゲームの目的

小説家になるためのゲームです。
小説を書いて、収入を得ながら経験を積んで「直木賞」か「芥川賞」を受賞することでゲームクリアとなります。クリア後もゲームはつづけられます。作家として生き残っていけるか。

ゲームの進め方

1日の始めに、あなたの分身である作家に何をするかを「行動」を選んで指示します。選べる行動は以下の4つです。

「執筆」
「体力」と「知識」を消費します。できあがった小説には「S」を最高としてABCDEの評価がつきます。評価によってコンクールに通る確率が変わったり、売上げが変わります。まずは新人賞を獲ることが目標になり、デビューした後は、評価B以上の作品を書き続けることで「直木賞」か「芥川賞」にノミネートされるようになります。受賞できるかどうかは、運や人気次第ですが、C以下の作品しか書けないと絶対にノミネートはされません。また、小説を書き上げることで「経験値」がえられ、ステータスがアップしていきます。下手でも書かない限り、作家になれません。けれど執筆するためには「知識」も溜めなくてはなりません(書くってたいへんなのです)。

「勉強」
小説を書くための勉強です。読む、書く、調べる、模写をするといったことで「知識」を蓄えたり、基本ステータスがアップします。自分に欠けている能力を見極めて、集中的に勉強したり、あるいは「ミステリー」など一つの能力に特化して武器にするのも戦略です。映画を見る、アニメを見る、マンガを読む……など簡単なことのようで勉強になることもたくさんあります。ただし勉強ばかりしてても、作家にはなれません。あくまで「執筆」のための準備です。

「仕事」
「体力」を消費して仕事をすることで「金」を得ます。「執筆」や「勉強」をしつつ「金」が無くなるならいように注意しなくてはいけません。家賃や光熱費が払えなくなると家を追い出され、ニート、ホームレスや居候、ヒモなどになります。ただし、そういった体験によってこそ書ける「小説」もあります。また、実はつまらないと思っている「仕事」のなかに、他の人は知らないような専門性があり、「知識」として利用できることはたくさんあります。

「遊び」
「運動」「お出かけ」「呑み会」「ゲーム」「デート」「家族サービス」「散歩をする」などなど、気分転換したり「知識」を蓄えたりできます。どんな行動でも「小説」の役に立つものがあるはずです。もちろん行動によって「金」と「体力」を消費します。

上記以外に「イベント」が多数発生します。予定を狂わせるような妨害イベントもあれば、ラッキーなイベントも起こります。断れることもあれば、避けられないなイベントも起こります。

キャラクターのステータス

作家の基本的な能力値です。

「体力」
時間とも言い換えられます。人間には一日24時間しかありません。これはどんな人間にも平等です。ステータスは24で固定です。アイテムやレベルアップでも変わりません。この24という与えられた数値を使って、どういう「行動」をしていくかが小説家として成長していけるかのすべてがかかっています。そのうち睡眠や食事といった欠かせない行動にも消費します。ムリをして体力がなくなると、病気になったり怪我をしたり、最悪の場合は過労死します。

「バイオリズム」
気分、ヤル気です。気持ちが乗っていると執筆スピードがあがったり、アイデアも冴えたりします。日常の些細なことがバイオリズムに影響しています。なるべく高い数値を維持できる習慣を見つけられるとよいでしょう。スポーツ選手で考えると想像しやすいですが、プロは気分がのらなくても、最低限のパフォーマンスをあげます。嫌でも書くことで、経験値はたまり、ステータスも上がっていきます。

「執筆スピード」
物語を書き上げるスピードです。50枚を書くのに1ヶ月かかる人もいれば、1週間で書き上げる人もいます。プロなら1日で書き上げます。1年に一本しか書き上げられない人では、大ヒットを出さない限り作家として食べていくことはできません。「執筆」をしてレベルが上がれば「執筆スピード」は上がっていきます。スピードが上がると、量産できるようになり、レベルアップも加速します。

「文章力」
語彙力、表現力など文章自体の魅力です。

「ストーリー力」
構成を組み立てたり、面白いストーリーをつくる力です。

「キャラクター力」
魅力的なキャラクターをつくる力です。

「アイデア力」
斬新な設定やトリックなどを思いつく力です。

「テーマ力」
作品のテーマの深さに影響します。

以上の5つは「小説」の評価に直接影響します。基本的に読み書きをすることで上がります。人と「会話したり「観察する」だけでもキャラクター力は上がったり、「遊び」の中からアイデアやテーマが生まれてくることはあります。ただし「執筆」をしないかぎり統合して小説として仕上げる力が上がっていきません。能力を上げるのに「執筆」に勝るものはありません。また各能力値のバランスによって評価とは別に「作品の傾向」が変わります。「キャラクター力」が強い作家の小説はラノベ系、「ストーリー力」「アイデア力」は直木賞、「テーマ力」は芥川賞で、受賞確率が上がります。

「知名度」
作者の人気や評価です。書き上がった「小説」の売上げや講演会の依頼などに影響します。C程度の評価の小説でも、運によって大ヒットすることがあります。すると知名度が上がり、評価の低い小説でもしばらくは売れます。またB以上の作品で同じようなテーマを書きつづけると、専門家として認知されて、小説以外の仕事の依頼がきます。

「運」
この数値によって、様々なイベントが発生します。ただし内部数値のためステータス画面では確認できません。どういう行動で上下するかも不明です。残念ながら、神様にお祈りしたからといって上がるとも限りません。人間にはどうしようもないことがあるのです。場合によっては「運」というより「運命」であったというようなイベントに出会うこともあるかもしれません。

さまざまな「イベント」の種類や「スキル」(「ミステリー特化」「萌えキャラ得意」「業界人のコネ」などなど)、いろいろ考えたのですがキリがないので、ここまでにします。気がむいたら続き書くかもです。面白いアイデアがあったら下のコメント欄にください。

緋片イルカ 2020/03/10

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