SSFF2022「インターナショナルプログラム 5」(視聴メモ)

https://shortshorts.org/2022/program/program_cat/int/int-5/
(2022/6/30までオンライン視聴できます。★はオススメ)

一個人の感想:
『シャーク Shark』
全体的に予算が高いプロの仕事というかんじで、その基準で見てしまうと、物足りなさもある。連作のようなつくりが、半端のようにも、次が気になるようにも見えて、一本の短篇としては判断しづらい。イタズラ好きのカップルのキャラクターは魅力的。

『ペントハウス Penthouse』
設定と2人の性格描写が中途半端。『つみきのいえ』を思わせる。部屋のセットは魅力的だが、設定が半端なため疑問点が多々残り、感情移入しきれない。

『ファンファーレ Born To Cry』
感情を抑圧しなくてはいけない設定、ファンファーレを吹かれる懲罰、周りの人間達の反応などに統一感がなく、テーマを掘り下げきれていない。音楽は良い。

『天空の孤高 Warsha』★
キャラクター、ショット、設定、キャラクターアークなど、よく出来ている。好みの範囲だが、クレーンに吊されて踊る演出が長い。見せ場なので長いことは良いとするなら、動きや見せ方にも工夫が少なかったため単調とも言える。とはいえ、全体の完成度は高い。良いショート。

『「数字の”5”を押してください」 Press Key 5』
『一本の電話 THE PHONE CALL』を思わせるが、緊張感、演出が物足りない。シチュエーションはとても良いのに、脚本・テーマの掘り下げが足りず、もったいない作品。アップや分割ショットも効果的ではない。電話で単調な構図のごまかしのようにも見える。

緋片イルカ 2022.6.13

SNSシェア

フォローする