脚本添削『夏のせい』(★5.25)

※このページで脚本が読めます(初稿と修正稿、PDF形式)。

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初稿(★5.17)

脚本_さいの21v1『夏のせい』(夏)_260217

さいの
●自己採点
「好き」3「脚本」2.7
●ログライン100
 誠司の家でのパーティを訪れた鳴沙は、誠司と自分が結ばれるよう遼子に頼むも、二人とも途中で現れた祐哉の方が気になってしまう。祐哉を巡って争った結果、祐哉は誠司に頼まれてパーティに来ただけですでに相手がいると分かり、目論見は失敗する。(115)
●感想
・テーマ触媒:夏
・鳴沙が主人公なのか遼子が主人公なのか決めないで描きました。このままの感じでもダブル主人公っぽいので、いいかなと思います。

テーマ触媒5:「モノローグ」「イケメン」「夏」「動物」

フィードバック

雨森れに
●採点
「好き」2.6「面白さ」2.5「没入感」2.4「題材」2.4「視点」2.6「構成」2.5「描写」2.6
●修正依頼
・柱6の嘘をつくときの仕草を活かす。
重要そうなフリかと思いきや、これ以降登場しなかったので活かしてほしい。嘘に限定しなくても、緊張すると鼻を触るとかだとやりやすいかもしれません。そうすると柱11や柱13で鼻を触る仕草を入れることができると思います。柱11、13で入れる意味としては遼子が告白されると勘違いする効果を狙ってです。
●感想
・合コンの裏側として描かれるような女のバトルがおうちダブルデートでのことで、場所の設定が面白かったです。
・ログラインや人物表より先に本文を拝読したので、いい場所のタワマン住まい=誠司は経営者かと思いました。生ハム原木や花火が見えるあたり、かなりの高給取りだなと。まさかの営業マンだったので家具メーカーの年収が気になりました。
・上記と同じ理由で、プロ彼女か港区女子ものかなと思って読み進めていました。なのでダブルデートとわかった時点(柱7)で状況が理解できました。柱7から没入できた感覚なので、個人的には遼子のほうに感情移入ができました。
・山極さん、太郎くんが仰ってるように、もう少し夏を意識した情景があると触媒に添う気がしました。

米俵
●採点
「好き」2「面白さ」2.4「没入感」2.5「題材」2.4「視点」2.4「構成」2.5「描写」2.5
●修正依頼
・夏のせいを強調するような描写を入れて欲しい
現状、テンポ良く進み、読みやすいのですが、夏のせいというのが台詞のみに留まっている印象を受けました。
山極さん、脚本太郎さんともかぶりますが、夏だからこそ起きたと感じられる具体的な出来事や描写があると、より説得力が増すのではないかと思いました。
●感想
・ドロンやシバくなど敢えて使わせているような台詞が面白かったです。ただ、それを日常的に使っている感じ+設定や会話劇の内容も含めて、時代はいつだろ?と少しだけ気になりました。
・祐哉のAIの会社をやっているという設定が、どこかで活かされても面白いように感じました。

脚本太郎
●採点
「好き」2.6「面白さ」2.7「没入感」2.6「題材」2.5「視点」2.5「構成」2.5「描写」3
●修正依頼
最初と最後以外に夏を意識させるような描写やシーンを入れる。
・最初と最後で夏に関する台詞が使われていてフリとウケになっているのは良いのですが、それ以外に夏を感じさせる要素がないためあまり意味を感じさせないように感じます。何故冬ではなく夏なのかというのも分かると意義があると思います。もしくはいっそ、夏要素を取っ払ってしまってもこの内容なら良いかもしれません。
●感想
女性同士の会話が自然で、シーンの繋がりも良く、とても読みやすかったです。
冒頭、会話だけで自然にセットアップできてるのが凄いと思いました。
ギスギスし過ぎずに程よくコメディも入っているのも好感が持てました。

しののめ
パス

山極瞭一朗
●採点
「好き」2.5「面白さ」2.5「没入感」2.8「題材」2.4「視点」2.5「構成」2.6「描写」2.6
●修正依頼
・柱11以降に夏を示す描写を加える。
→かなりピンポイントで恐縮です。冒頭から夏の描写と「夏のせい」「冬のせい」「自分のせい」というタイトルを回収するオープニングイメージがあったので、柱11以降の外のシーンで、夏を感じさせるト書き(夜に鳴く虫とか?)があると、オープニングイメージとファイナルイメージがうまく対比され、ラストの「夏のせい」というセリフも映えるかと思いました。
●感想
・W主人公とはいえ、ドラマでも先にクレジットされる人にどことなく焦点が置かれるように、本作でも鳴沙に感情移入しながら物語を追っていました。とはいえ、遼子にも共感ができ、構成がピタリとはまっているからこそそう感じるのだと思いました。
・また、詰まることなく滑らかに読み進めることができ、心地のよいテンポ感・リズムで物語が進んでいると感じました。

修正稿(★5.25)

脚本_さいの21v2『夏のせい』(夏)_260312
修正期間:2026.2.25→3.12(15日)

さいの
●自己採点
「好き」3「脚本」2.7
●ログライン100
 誠司の家でのパーティを訪れた鳴沙は、誠司と自分が結ばれるよう遼子に頼むも、二人とも途中で現れた祐哉の方が気になってしまう。祐哉を巡って争った結果、祐哉は誠司に頼まれてパーティに来ただけですでに相手がいると分かり、目論見は失敗する。(115)
●修正意図
祐哉の鼻を触る仕草を後半でも取り入れてフリを生かしたのと、最後の場面に花火の描写を追加して夏を演出しました。
●感想
あまり良い案がなく軽い変更に留めました。

修正稿へのフィードバック

雨森れに
●採点
「好き」2.6「面白さ」2.5「没入感」2.5「題材」2.4「視点」2.6「構成」2.5「描写」2.6
●感想
・鼻を掻く仕草が再登場することで、緊張している様子がわかりやすくなりました。
・花火が印象的でした。「夏のせい」の説得力が増していると思います。
・さいのさんは「どこかで本当に起こっていそう」と思わせるのが上手ですよね。空気感がリアルでドラマ向きな作風だなと思います。

米俵
●採点
「好き」2.3「面白さ」2.5「没入感」2.7「題材」2.4「視点」2.5「構成」2.5「描写」2.7
●感想
・仕草の繰り返しが追加されたことで、祐哉の気持ちが分かりやすくなっていました。
・また、ラストの花火の描写が加わったことで、夏のせいというタイトルがより印象に残る形になったと感じました。

脚本太郎
●採点
「好き」2.6「面白さ」2.7「没入感」2.6「題材」2.5「視点」2.5「構成」2.6「描写」3
●自由感想
・大きな修正はありませんでしたが、ラストで花火がビジュアル的に使われた点と、祐哉の鼻を触る癖が活かされた点が良かったです。

しののめ
パス

山極瞭一朗
●採点
「好き」2.5「面白さ」2.5「没入感」2.8「題材」2.4「視点」2.5「構成」2.7「描写」2.8
●感想
・他の方も仰っているように、夏を示す描写(花火)が示されたことで、『夏のせい』というタイトルに深みが出てよかったと感じました。
・また初稿に引き続き、滑らかに読み進めることができ、その描写など参考にしたいと感じました。

ChatGPT
●一番大きな問題点:主人公・鳴沙の“勝ちたい理由”が描かれていない点。恋愛をゲームのように捉え、他責思考を否定するキャラ性は明確だが、その価値観に至った背景や切実さが見えないため、行動がやや表層的に映る。結果として、ラストの「夏のせいだよ。全部」という受け入れが、皮肉としては成立しているものの、内面的な崩れや変化としては弱く感じられる。例えば“過去の失敗”や“焦り”が一瞬でも提示されると、ラストの着地に感情の厚みが出る。
●良い点:会話劇としての完成度が高く、テンポと構造が非常に優れている。ダブルデートというシンプルな状況の中で、各キャラクターの思惑がズレていき、最終的に全員の期待が裏切られる構造は明快で気持ちがいい。また、「夏のせい/冬のせい」という冒頭の会話がラストに回収される設計も巧く、テーマとオチが直結している。さらに、遼子の強さや祐哉の軽やかな裏切り、誠司の不器用な本気など、キャラクター同士の力関係も見ていて楽しい。
●応援メッセージ:軽快な恋愛コメディとしてすでに完成度は高く、映像化したときのリズムや空気感も想像しやすい作品です。特に会話のセンスと状況の転がし方は大きな強みになっています。ここにほんの少しだけ“鳴沙の内面の揺れ”や“切実さ”を足すことができれば、ただ面白いだけでなく、観終わった後に少し痛みが残るような作品に一段引き上がるはずです。この方向性、かなり武器になると思います。

採点

初稿 修正稿
好き 脚本 好き 脚本
雨森 2.5 2.5 2.5 2.5
米俵 2.3 2.5 2.5 2.5
太郎 2.6 2.6 2.6 2.7
さいの 3.0 2.7 3.0 2.7
しののめ
山極 2.6 2.5 2.6 2.6
平均 2.61 2.57 2.65 2.60
合計 5.17 5.25

初稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森 2.6 2.5 2.4
米俵 2.0 2.4 2.5
太郎 2.6 2.7 2.6
さいの
しののめ
山極 2.5 2.5 2.8
平均 2.43 2.53 2.58
初稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森 2.4 2.6 2.5 2.6
米俵 2.4 2.4 2.5 2.5
太郎 2.5 2.5 2.5 3.0
さいの
しののめ
山極 2.4 2.5 2.6 2.6
平均 2.43 2.50 2.53 2.68

修正稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森 2.6 2.5 2.5
米俵 2.3 2.5 2.7
太郎 2.6 2.7 2.6
さいの
しののめ
山極 2.5 2.5 2.8
平均 2.50 2.55 2.65
修正稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森 2.4 2.6 2.5 2.6
米俵 2.4 2.5 2.5 2.7
太郎 2.5 2.5 2.6 3.0
さいの
しののめ
山極 2.4 2.5 2.7 2.8
平均 2.43 2.53 2.58 2.78

2026.3.20 アップ

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