病院にて お爺ちゃん編

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  • このトピックには1件の返信、1人の参加者があり、最後に金田昌明により4年、 10ヶ月前に更新されました。
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    • #7909
      金田昌明

        カーテンの向こうに居るのはだぁれ?
        ベッドの主は 入院1日目にしてわしは帰るを一晩中連発した痴ほう症のお爺ちゃんです。すみませーんを大きな声で夜中の3時に捲し立て、今もうぅーを雄叫びのように叫んでいます。その度に代わりにナースコールを鳴らす自分に何故か正義感を感じるのでした。お爺ちゃんは転けて運ばれて来たみたい 顔の左半分に青短作って他にも傷多数の歴戦の勇姿です。昼間勝手に出掛けるわ、玄関先で転んで顔から落ちて頭強打し 救急車の中でわしは帰るを連発したそうです。今朝の極めつけはオムツの中にたっぷりな通便 その臭いは芳しさを通り越した久しぶりな臭いだった。ファブリーズを振りながら 今晩は寝てくれるかも知れないと根拠のない推測を立てていた。

      • #7910
        金田昌明

          そんなお爺ちゃんがもう一人います。右側のベッドに寝ています。肺炎だそうです。痰が苦しそうです。真正面のお爺ちゃんと右のお爺ちゃんは全くの赤の他人です。なのに二人とも夜中の叫んでいます。うぅーと妙に生暖かい唸り声、不思議なのは唸り声が決して被らないのです。右、左、右、左と二人のお爺ちゃんは歌合もなく見事に交互発声なのです。不思議や 本当に! 四人部屋で三人 その二人が認知症なのです。肺炎は苦しそうです。院長が言って居ました。肺炎は正しく窒息死そのもの、その断末魔は喉をかきむしりもだき苦しむのが窒息死だそうです。

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