ドワイト・D・アイゼンハワー(ISTJ/管理者)

基本情報

wikipedia:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BBD%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%83%BC

MBTI

https://www.personality-database.com/profile/313/dwight-d-eisenhower-presidents-of-the-usa-mbti-personality-type

※診断結果はリンク先の結果を参考にしているだけで専門的な知見などではありません。あくまで作家と作品を考えるきっかけとして利用しています。

興味関心の方向(Favorite world)
E – 外向型(Extravertion)
I – 内向型(Introvertion)97%

ものの見方(Information)
S – 感覚型(Sensation)76%
N – 直観型(Intuition)

判断の仕方(Decisions)
T – 思考型(Thinking)99%
F – 感情型(Feeling)

外界への接し方(Structure)
J – 判断型(Judging)99%
P – 知覚型(Perceiving)

管理者

言葉

演説引用元『世界を動かした21の演説――あなたにとって「正しいこと」とは何か』

(米国、ワシントンDC、ホワイトハウス 1961.1.17)

 危機は存在しつづけるでしょう。危機に立ち向かうとき、それが外国であれ国内であれ、また大きな危機であれ小さな危機であれ、多大なコストがかかる華々しい行動が現在のあらゆる困難を奇跡的に解決してくれると思いたい誘惑に何度も駆られます。新しい防衛手段の飛躍的な増大、農業のあらゆる問題を解決する非現実的な計画の開発、基礎研究と応用研究の劇的な拡大。これらをはじめとする多くの可能性はそれぞれに有望かもしれませんが、私たちが進むべき唯一の道として提案されるかもしれません。
 しかしそれぞれの提案は幅広い観点から考慮したうえで判断されなければなりません。国のさまざまな計画のあいだのバランス、個人の経済と公的な経済のバランス、コストと期待される便益のバランス、「明らかに必要なこと」と「あれば快適なこと」のバランス、国民としての基本的な要求と国が個人に課す義務のバランス、現在の行動と将来の国民の福祉のバランスを保つ必要があります。よい判断というものはバランスと前進を求めるものです。よい判断がなされなければ、いずれバランスが崩れ挫折します。(p.335-336)

 平和を維持するうえで絶対に欠かせない要素は、軍の組織です。どんな潜在的攻撃者にも自分が破壊されるリスクを冒そうとは思わせないように、強力な兵器を持ち、即座に行動できなければなりません。(p.336)

 毎年、軍事安全保障費としてすべての米国企業の純利益より多い金額を支出しています。この巨大な軍組織と軍需産業との結びつきはこれまでに米国が経験したことのないものです。それが経済や政治、果ては精神生活にまで及ぼす影響は、あらゆる都市で、あらゆる州議会議事堂で、あらゆる連邦政府の省庁で感じられています。私たちは、これを推し進めることが絶対に必要であることは認識しています。しかしそれがもたらす重大な影響も理解しなければなりません。私たちの苦労、資源、生計の手段がすべて関係しているのです。社会の構造そのものも同じです。
 政府の委員会では、この軍産複合体が、意図したにせよそうでないにせよ、不当な影響力を獲得するのを阻止しなければなりません。与えられるべきでない権力を持った勢力が台頭するという悲劇が起こる可能性は、なくなることはないでしょう。この結びつきの影響力に、私たちの自由や民主主義の過程を危険にさらさせてはなりません。何ごとも当たり前と思ってはならないのです。国民に注意深さと見識がなければ、巨大な軍産防衛マシーンと、平和的な方法と目標との適切な組み合わせを強いることはできません。それによって初めて安全保障と自由の豊かな共存が可能になるのです、(p.336-337)

  バランスを維持する上でもう一つ考慮しなければならないのは、時間の要素です。社会の将来を見すえたとき、私たち、つまりあなたがたと私と政府ですが、今日だけのために生きようとする衝動を抑え、自らの安楽と快適さのために貴重な明日の資源を奪わないようにしなければなりません。孫の世代の物質的な資源を抵当に入れるなら、彼らの政治的、精神的遺産までも失うリスクは避けられません。私たちは民主主義が将来のあらゆる世代にわたって生きつづけることを望んでいます。破産してしまった幽霊になってほしくはないのです。
 まだ書かれていない長い歴史のはるか先まで見通したとき、アメリカはますます小さくなるこの世界がひどい恐怖と憎しみに満ちた社会になるのを避け、相互信頼と尊敬にもとづく同盟にならなければならないことを知っています。それは対等の者同士の同盟であるべきです。一番弱い者も、道徳と経済と軍の力で守られた私たちと同じ自信を持って会議のテーブルにつかなければなりません。そのテーブルは数多くの過去の失敗で傷だらけになっていますが、それを捨てて確実に苦しみが待つ戦場を選ぶことはできません。
 相互の尊敬と信頼にもとづいて軍備を縮小することは、いつまでも続く絶対的な責務です。私たちは力を合わせ、武器によらず知性と良識ある目的をもって争いを収める術を学ばなければならないのです。これが必要なことはあまりにも明白です。そのため、私はこの方面における正式な責任から離れるにあたって、はっきりと失望を感じていると告白せざるを得ません。戦争の惨禍と消えることのない悲しみを目の当たりにした者として、また、再び戦争が起きれば何千年もかけてこれほどゆっくりとこれほど呻吟しながら築き上げられたこの文明が徹底的に破壊されるかもしれないことを知る者として、今夜、永遠の平和はそこまで来ていると言うことができればどんなに良いかと思います。(p.338-339)

 私たちは究極の目標に向かって着実に進んでいます。しかしなすべきことはたくさん残っています。私はこれからもずっと一私人として、世界がその道に沿って進んでいく助けになるよう、ささやかなことでも私にできることをするつもりです。(p.339)

  世界中の人々に、私は今一度、米国の祈りを込めた、やむことのない願いを説明したいと思います。私たちは祈ります。あらゆる信仰、あらゆる人種、あらゆる国の人々の、人間としての大切なニーズが満たされることを。今機会を奪われている人々が十分に機会を教授できるようになることを。貧困と病苦と無知による苦しみが地上から一掃されること。そして、いつか、相互理解と愛が人々を結びつける力によって確かなものになった平和のうちに、あらゆる国の人々がともに生きる日が訪れること。(p.340)

緋片イルカ 2023.2.27

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