書籍『絆の病』岡田尊司, 咲セリ (読書メモ)


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感想

岡田先生の本はけっこう読んだが、まだまだ読もうと思って読めていなかったのがいっぱいある。少しずつ読みたい。物語論は「主人公が変化する」などとかんたんに言うけれど、リアルで人が変わるというのがどういうことなのかは、作家は常々考えておかなくてはならないと思う。物語ではリアルでない部分が出てしまうが、心理に無頓着な作家が書いた「変化」ほど、薄っぺらくていらだたしいものはない。副題の「境界性パーソナリティー障害の克服」というテーマ、これだけで参考になるものがある。克服という言葉が相応しいのかも考えるところだが、生きやすくなる希望があるということは忘れないでいきたい。

緋片イルカ 2023.8.6

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