脚本添削『たゆまぬ』(★4.40)

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初稿(★4.3)

『たゆまぬ』雨森れに(キーアイテム)d1_230910

雨森れに
●自己採点
「好き」2「脚本」1

●自由感想
テーマ触媒が「キーアイテム」ということで、出がらしのような夾竹桃ネタに和ろうそくを絡めてみました。

テーマ触媒2:「脚色」「二面性」「キーアイテム」「サイレント」

フィードバック

米俵
●採点
「好き」2「脚本」2

●良かったところ・好きなところ
和のアイテムや和の雰囲気

●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
なぜ圭蔵を殺したのか、恨んでいた理由がよく分からないまま終わってしまった印象でした。
夾竹桃の毒性を知らずに燃やしたという部分もよく分かりませんでした。圭蔵は気付かなかったのでしょうか?読み取れていなかったら、ごめんなさい💦

●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
圭蔵と祐二の関係性や、恨んでいる理由や気持ちが伝わってくると共感出来ると思いました。

月三
●採点
「好き」2「脚本」2

●良かったところ・好きなところ
和蝋燭や夾竹桃というアイテムが作り出す和の世界観。

●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
祐二が圭蔵をなぜ殺そうと思うまで憎んだのか、2人の間にあったたゆまぬ関係というのがどういうものかが少しわかりにくかった。

●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
圭蔵が祐二の仕事を馬鹿にする明確な理由を書く。

●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
圭蔵と祐二の関係性をもう少し詳しく書く。

石川
●採点
「好き」3「脚本」2

●良かったところ
日常にあるものをうまく使って殺害を考えたところ。小学生の実験みたいでおもしろかった。

●わからなかったところ
圭蔵も職人?養父の意味がわからない。佑二は無職?香織は佑二の見方なのか敵なのか?

●脚本がプラス1点されるには
あっさりしていて感情移入できるところがなかったので、殺害の動機や、無職で頭の悪い佑二が泥臭く生きてきて社会の底辺だけが知ってる知識をよせ集めて殺すみたいな魅力を足していけばいいのかなと思いました。

●ツイストアイデア
↑と同じなのですが、殺害なら、底辺を舐めるなよみたいな底辺にも熱い血が流れていることを書ければ佑二が好きになれそうです。キーアイテムと全然関係ないですが。

●ビート
主人公のセットアップ:1ページ目、圭蔵「うるさい。定職にもつかずフラフラ遊んで…… 」
want:1ページ目、佑二が顔をあげ、鏡越しに2人が睨みあう。
カタリスト:2ページ目、圭蔵、咳をする。

脚本太郎
●採点
「好き」3点「脚本」2点

●良かったところ・好きなところ
和ろうそくという題材が新鮮でよかったのと、台詞が自然で読みやすかったです。

●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
人物表に『養父』とありますが、本編中にそれが分かる場面がないのが気になりました(ぼくが見落としてるだけだったらすいません)。

●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
犯行がとんとん拍子に進みすぎていると感じたので、何か障害を作って主人公を葛藤させると良いと思います。

●ツイストアイデア
特に無し

●ミス?
特に無し

●主人公のwant
シーン3、『佑二が顔をあげ、鏡越しに2人が睨みあう。』

●自由感想
相変わらずせりふ回しが上手いと思いました。

川尻佳司
●採点
「好き」3点「脚本」2点

●良かったところ・好きなところ
和ろうそく職人、夾竹桃の題材のユニークさ

●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
夾竹桃のろうそくが燃えることで死に至る過程
ろうそくを燃やす理由

●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
秘密(佑二の犯行)を暴こうとする葛藤バトルを強める
警察の取り調べなど

●ツイストアイデア
特に無し

●ミス?
特に無し

●主人公のwant
秘密の暴露はストーリーが追っているので無し
catalyst 2ページ
圭蔵は嫌そうに新しい夾竹桃のろうそくを取り出し、灯す。

●自由感想
特に無し

修正稿(★4.4)

『たゆまぬ』雨森れに(キーアイテム)d2_231206
修正期間:2023.9.21→2023.12.11(81日)

雨森れに
●自己採点
「好き」2「脚本」1

●自由感想
久しぶりにこの脚本を読んで、自分的にわからないところが見えました。
書くことも久しぶりで全然うまく直せてないのですが、出せてよかったです。

修正稿へのフィードバック

米俵
●採点
好き3 脚本2

●良くなった点
脚が悪いことを入れただけで、圭蔵の印象が変わったのに驚きました。杖での攻撃が頭に残り、前よりも頑固な嫌なオヤジに感じられました。

●感想
人間の嫌な部分が分かりやすく描かれてて好きでした。

月三
●採点
「好き」3「脚本」2

●良くなった点
祐二と慶三の関係性やラストシーンなどで祐二の悪意がわかりやすくなった

●感想
慶三は祐二の祖父に当たるのかなと思ったのですが、なぜ生き残った祐二を愛さないのか、事故やそれまでの経緯が気になりました。和の世界が美しく、ミステリーの構造が最近気になっていたので、改めて読ませて頂き夾竹桃という毒?が気になる存在となりました。

石川
●採点
「好き」3「脚本」1

●良くなった点
シーン3に追加された、神経質そうにというト書き。緊張感がプラスされていると思います。

●感想
すみませんが初稿のときから話にあまり興味が持てませんでした。殺せてよかったねという話なのでしょうか。タイトルから推察しますが佑二という人間を描いてるのであれば、殺意以外の佑二の感情があれば佑二にフックされたかもです。

脚本太郎
●採点
好き3 脚本2

●良くなった点
祐二の養父への憎悪がより具体的に描かれていた点です。

●感想
『たゆまぬ』という言葉に色々な意味が込められているのは『ねらい』を読めば分かるのですが、実際に映像にしたときに伝わるかは微妙な気がしてしまいました。また、ストーリーを通して何を伝えたいのかがイマイチ分からず、石川くんが書いていたように『殺せて良かったね』くらいしか(あくまでもストーリーに関しては)感想が持てませんでした。
ですが、和風な雰囲気がト書きでよく表現されていたのは上手いと思いました。

採点

初稿 修正稿
好き 脚本 好き 脚本
雨森 2 1 2 1
米俵 2 2 3 2
月三 2 2 3 2
石川 3 2 3 1
太郎 3 2 3 2
川尻 3 2
平均 2.5 1.8 2.8 1.6

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