※このページで脚本が読めます(初稿と修正稿、PDF形式)。
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初稿(★3.68)
脚本_太郎11v1『鬼糞祭り-前編』(ホラー)_250311
脚本太郎
●自己採点
「好き」2.0 「脚本」1.0
●ログライン
(前編)鬼糞である両親と共に因習村に拉致された姫島春彦は、堕人として地元の分校に送り込まれ、奇妙な風習や女子生徒への虐待を目にし、困惑する。
(後編)考え中。
(全体)鬼糞である両親と共に因習村に拉致された姫島春彦は、堕人として地元の分校に送り込まれ、同じ堕人身分の少女淀川から今夜行われる鬼糞祭りの鬼祓いの儀で自分の両親たちが何かをやらされることを聞く。春彦は祭りの現場にて、村人たちにリンチにされている両親たちを目にし、助けようと駆けつけるも、巻き添えを食らって自分も死ぬ。
●フック/テーマ
狂人の言動/同調圧力
●ねらい
シュールなホラーを書く。
●テーマ触媒
ホラー
●自由感想
特に後編は胸糞悪いシーンがあるかもしれません。すみません。
雑になってしまった自覚はあるのですが、完成させることを優先しました。ホラーと言いつつ書いているうちに何をもってホラーなのか分からなくなり、難しいジャンルだと思いました。
テーマ触媒1:「犯罪者」「コメディ」「ホラー」「ラブストーリー」
フィードバック
雨森れに
●採点
「好き」1.2「脚本」2
●ログライン100
晴彦が、両親が村民登録をしている辱辱村に両親と共に行き、村長の命令で堕人の研修として分校に連行され、そこで堕人の女子生徒へのひどい仕打ちと、凌辱天狗様を称える光景を目の当たりにする。
●フック/テーマ
異常な村/宗教(因習)
●カタリスト
高級車のドアが閉められ、発車する。
●不明点・不自然な点
柱2、両親がヘッドフォンつけているのに会話できてるように思えました。なんでつけているかもわからなかったので、何が聞こえてるかも見せてくれると雰囲気出るかもしれません。
柱3、もしかしたらなんですが、塩では咳き込まないかも……?
柱4、綾部が「てめぇらに自傷なんて許されない」と言ったあとに「自殺しろ」と駄々をこねるのが引っかかりました。村長も「自殺しろ」と言っていたので、余計混乱しました。村の方針(弱いものは苦しんで死ね)と罵倒で差をつけたほうがいいかもしれません。
●自由感想
自分の中で『コンビニ事変』と似た印象を持ちました。『コンビニ事変』は突拍子もない展開で疑問が多かったんですが、今回は異常な世界観がセットアップできてると思いました。
もし天狗様の説明を後編にするようなら、情報過多になるかもなので前編で小出しにすると書きやすいかもです。
後編も楽しみにしています。
米俵
●採点
「好き」1.7「脚本」1.8
●ログライン100
晴彦は、両親と辱辱村へ行き、村長の命令で堕人の実地研修として分校へ連行され、堕人の淀川への酷い扱いと凌辱天狗様を崇める姿を目の当たりにする。
●フック/テーマ
因習村/理不尽な支配構造
●カタリスト
晴彦たちを乗せた車が入ってくる。
●不明点・不自然な点
前編の段階で、設定での不明点が多過ぎる印象なので、少し説明があると物語に入り込み易くなるかなと思いました。
主人公もどういう人物か分かりにくいので、何だろう?が続く感じでした。特に学校についてから、どう考えてるのか分かりにくいなと感じてしまいました。
●自由感想
淀川の酷い扱いの描写は上手いと思いました。淀川の辛さも伝わってきました。独特な雰囲気やセリフは脚本太郎さんぽさがあり、好きです。
この作品、内容的に前編後編で終わります?
山師ヤマ
脚本、楽しく読ませていただきました。
読者(視聴者)の精神を逆なでするような、設定、セリフ、行動が積み重ねられていて、作者の狙いがそれであれば、成功だと思いました。違ったら申し訳ないのですが、いわゆる「因習村」系の話かなと思いました。一般常識を超えた村の掟と、その掟を当たり前のように受容する村民の様子が(良い意味で」気持ち悪かったです。
この作品がどういう媒体を狙ったものかわかりませんが、漫画原作でしょうか。
ジャンルがホラーということですが、主人公が「強い」と思いました。さすがにいきなりここまで非常識な世界に来たら、ビビリまくるかなーと思いました。主人公が怖がらないので、ホラーというよりもミステリーっぽいなと思いました。もし、主人公が強い場合、それ相応の理由があったほうがいいと思います。
作者は、徹底的に不条理な世界を描くつもりだと思うので、意味がわからない部分が残るのは狙ってのことかもしれませんが、村民や主人公の両親の言動の意味付けは後でされるのでしょうか? 多少の不条理は残したとしても、因習が全く筋が通らないと、読者(視聴者)はついていけないかとしれません。
点数(好き):2.5/5
きなこもち
採点 3点
個人的には苦手な後味の悪い話でしたが、脚本は上手いと思いました。作者の意図通り、しっかり胸糞悪くなりましたし、不気味な世界観に引き込まれ、一気に読み終えました。ホラーのジャンルで良いかと思います。
ただ、5ページの、コオロギの件と、幸せの数え方のやり取りは少しコミカルな雰囲気になってしまって余計な気がしました。暗殺教室を彷彿とさせる教師綾部のわけわからない理屈や異様な価値観、教室の雰囲気などは、3、4ページの描写で充分伝わっていると思います。コオロギと幸せの数え方についての晴彦のツッコミによって、せっかくの異様な恐ろしい世界観が軽く感じてしまう気がしました。代わりに、少し淀川を庇うような言動が晴彦にあっても良いと思います。淀川を守ろうとする正義感丸出しの言動ではなくとも、「なんでそんなとこ座ってんの?」とか、「つーか、痛がってるけど…」とか、まだ晴彦が状況を理解しきれていないなら怖い物知らずで普通に疑問に思ったことを綾部に聞くんじゃないかな、と。後編も楽しみにしています。
ロバの絵本
あの村からは逃げられない……。ものすごく怖い話でした。少し、親がカルト宗教に入っている家庭の環境なども私の中で彷彿とさせました。
ひどい目にあう描写、おそろしいです。返す言葉や、ジェスチャーがかみあっていなかったり、発言が、死ねではなくて自殺しろ。自分の手を汚さずみたいなことなのか、自殺のほうが恐ろしいからなのか、言っている人の滑稽さ、奇妙さもプラスされる言葉です。
なぜ、村から逃げられないのか。どう、今まで逃げていたのか。謎も深まります。女性であっても、性的なほうではなくて、殴る蹴るの暴力をしている様子です。しかしどんなエスカレートをしていくかわからず、すべてがこわくなります。奇妙すぎて、架空の話だ、と読むことも出来るのですが、もしこんなところがあったら、どうやって被害を受けてる人を助ける?と恐ろしくなります。
仮にですが、どんなに平和をむかえる展開、主人公が人を助ける話になっていくとしても、ひどい目にあっている人がいて恐ろしかったです。
ChatGPT
●最大の問題点:過激な表現が多く、読者が引いてしまう可能性
この脚本は独特の世界観を持っていますが、暴力や抑圧の描写があまりにも過激で、読者がストーリーに入り込む前に拒否反応を示してしまう可能性があります。特に、序盤から過度な暴力や狂気的な言動が続くため、キャラクターや世界観を理解する前に読者が離脱してしまう恐れがあります。
改善案
●恐怖や異常性を「じわじわと」高める構成にする
序盤は日常的な違和感を少しずつ積み重ね、徐々に狂気が露わになる展開にすると、読者の興味を引きやすくなります。
例えば、最初は「奇妙な村に連れ戻される」というミステリアスな雰囲気を強調し、そこから少しずつ異常な習慣が明かされるようにすると、緊張感が持続しやすいです。
●ギャグとシリアスのバランスを調整する
高城や綾部のセリフにコメディ的な要素がありますが、あまりにも露骨な狂気が続くと、作品のトーンが「悪趣味な暴力劇」になりかねません。
例えば、「笑える部分」をキャラクター同士の掛け合いや皮肉に留めて、暴力的な描写をもう少し抑えると、より緩急の効いたストーリーになります。
●主人公・晴彦の視点を強化する
現状、晴彦が受け身になりがちで、読者の共感を引き出しにくいです。彼の「考え」や「葛藤」をもっと描くことで、物語の入り口としての役割を強めることができます。
例えば、彼が村の異常さにどう向き合い、どんな選択を迫られるのかを明確にすると、読者も感情移入しやすくなります。
●応援メッセージ
この脚本には強烈なインパクトと、独自の世界観がしっかり詰まっています! ただ、その魅力を最大限に活かすためには「読者が引き込まれる工夫」が必要かもしれません。異常性や狂気を「じわじわと」見せることで、より没入感のある作品になると思います。この世界観を磨けば、唯一無二の傑作になる可能性は十分あります!頑張ってください!🔥
修正稿(★4.03)
脚本_太郎11v2『鬼糞祭り-前編』(ホラー)_250331
修正期間:2025.3.20→2025.3.31(11日)
脚本太郎
●自己採点
「好き」3.0「脚本」1.1
●自由感想
れにさん、米俵さん、リーダーの皆さんからせっかくいただいた改善案ですが、個人的こだわりから反映できなかった部分が多く、申し訳ありません。しかし、貴重なご意見をたくさん下さりありがとうございます。
修正稿へのフィードバック
雨森れに
●採点「好き」2「脚本」2.2
●自由感想
初稿より早めにカタリストが来ていて、映像で見たら思わず続けて見てしまうなと思いました。
スピードが出た分、柱4は少し中だるみを感じましたが終盤の条理解脱の異常さで締まったなと。
前編にパンチがあるので、後編はハードル高いですね。どう来るのか楽しみにしています!
米俵
●採点
「好き」1.8 「脚本」2
●良くなった点・感想
最後の日直の長セリフは面白く、後編へ続く何かがあると思わせるようなフックがあると感じました。
出だしの黒服の部分は、個人的には初稿の方が好みでした。
後編でどう展開していくのか楽しみです。
さいの
(初稿ではありませんが、これが初見のため初稿FBの形式で記します。)
●採点「好き」2「脚本」2
●ログライン100
因習の村に囚われの身になった晴彦は、今夜行われる「鬼糞祭り」に備えて、村長の命で村の学校へと送られることになる。そこで晴彦は、女子生徒を椅子と呼んでまたがる教師の綾部や、日直の生徒の儀礼など奇異な光景を目にする。
●フック/テーマ
村の奇異な儀礼と風習/不明
●カタリスト
村長の高城と出会う。
●ルールミス
一部のセリフがト書きと同じように字下げされているのが気になりました。
●不明点・不自然な点
基本的に全て、理解はできませんでした。
●感想
因習村モノとしてジャンルのセットアップがされていたため、意味が分からないこと自体は物語上の謎としてポジティブに捉えることもでき、そこまでノイズではなかったです。特に綾部の言動と身体が一致しないという特徴はフックある設定で、興味深く思いました。この10分のまとまりで見た時に何か文脈的な面白さがあるというわけではなく、長編ものの冒頭部分のテキストという印象でした。
●ツイストアイデア
晴彦自身のセットアップをもう少しした方が、晴彦がこの村にとってのマレビトであることが際立ち、観客と同じ目線を提供する人物として機能したように思います。例えば、バンに乗せられる前の日常の晴彦と両親を一瞬描くだけでも、その後の見え方を変えられると思いました。
ChatGPT
この脚本の素晴らしい点は、まず世界観の強烈なインパクトです。村全体に支配された異様な価値観、狂気じみた祭り、そして登場人物たちの緊張感あふれるやり取りが、読者を一気に物語へ引き込みます。特に、セリフ回しが非常に秀逸で、シュールなやりとりと狂気が混ざり合い、独特の不気味さとブラックユーモアが際立っています。登場人物たちの異常な信念と、それに対する主人公のリアクションが際立っており、読者に強烈な印象を与えます。
また、演出面でも、場面ごとの緊迫感の作り方が巧みです。例えば、最初の車内のシーンでは、何が起こるのか分からない不穏な空気が漂い、高城邸での塩をかける儀式的な行為が、村の異常性を際立たせています。分校での「条理解脱」の儀式も、徹底的に作り込まれたカルト的な異様さがあり、狂気の中にも一貫した論理が感じられるのが素晴らしいです。
次回作では、この世界観をさらに掘り下げ、主人公がどのようにこの異常な環境の中で生き延びるのか、あるいはそれを変えようとするのかが楽しみです。ぜひ、今後もこの独自のスタイルを活かしながら、新たな衝撃を届けてください!次の作品も心待ちにしています!
以上
採点
初稿 | 修正稿 | |||
好き | 脚本 | 好き | 脚本 | |
雨森 | 1.2 | 2 | 2 | 2.2 |
米俵 | 1.7 | 1.8 | 1.8 | 2 |
太郎 | 2 | 1 | 3 | 1.1 |
さいの | 2 | 2 | ||
Reader1 | 2.5 | |||
Reader2 | 3 | |||
平均 | 2.08 | 1.60 | 2.20 | 1.83 |
合計 | 3.68 | 4.03 |
2025.4.8アップ