※このページで脚本が読めます(初稿と修正稿、PDF形式)。
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初稿(★5.05)
脚本_雨森22v1『言葉つむぎ屋』(モノローグ)_250314
雨森れに
●自己採点「好き」2「脚本」1.8
●ログライン100
代筆屋を営む紬が、高校教諭の吉沢ななから生徒の告白の返事を手紙にしたいと依頼され、吉沢の心情を察して手紙を書き、満足してもらう。
●フック/テーマ
代筆/理想の自分との葛藤
●ねらい/テーマ触媒
短編の連作を書く(代筆屋シリーズ)/モノローグ
●感想
ポットキャストでラブレター代筆屋という職業を知って、面白そうだなと思って使ってみました。
シリーズものにして、いろんなものを代筆させたいと考えています。
よろしくお願いします。
フィードバック
米俵
●採点
「好き」1.8「脚本」2
●ログライン100
代筆屋の紬は、高校教諭の吉沢ななに、生徒からの告白への返事の代筆を頼まれる。恋心を抱きながらも教師としての立場を貫こうとする吉沢の気持ちをくみ取り、代筆をすることで、心の整理を促す。
●フック/テーマ
現代版代筆屋/言葉にすることの大切さ
●カタリスト
吉沢なながインターホンを押す。
●不明点・不自然な点
・告白されてから生徒を(恋愛対象として)気にする教師という点に違和感を感じました。そんな人が教師にいたら嫌だな…と。ごめんなさい。もし、そういう設定だったとしても言わない方が良いかもしれません。
・設定で入り込めなかったので、現代で代筆屋に頼む理由も弱いように感じてしまいました。27歳という年齢で、そんなことあるかなー?となってしまいました。
・バレない程度に気持ちを入れられるのところで、涙を浮かべるのもちょっと怖かったです。
●感想
・代筆屋の雰囲気や丁寧に道具を選択する描写はすごく好きでした。手紙を書くというのと心の整理がリンクしているのも素敵でした。
ただ、教師が生徒に恋愛として気になる気持ちがあるという点が私にささらず…すみません。(生徒視点だったら違ったかもしれません)
・現代版代筆屋というのはシリーズとしても色々なパターンが書けて面白いと思うのですが…
代筆屋はヴァイオレット・エヴァーガーデンの印象が強いので…(時代や手書きなど違いはありますが)紬の代筆屋になった理由や、依頼する方の理由にも強いフックがあると感動するかなと感じました。
・紬の代筆屋になる過程や理由が見られる回があったら、見たいですし、感情移入出来ると思いました。
脚本太郎
●採点「好き」2.8「脚本」2.9
●ログライン100
教え子の橘から告白をされ、断りの言葉に悩む教師の吉沢ななは、代筆屋の紬に依頼をし、自分の気持ちと向き合った上で書いてもらった手紙を橘に渡し、教師の立場を貫き通す。
●フック/テーマ
代筆屋という珍しい職業、主人公の教師の信念/生徒と教師という立場の違い
●カタリスト
柱2[吉沢なながインターホンを押す]
●ルールミス
柱2で吉沢ななの名前が最初に出てきているのに、年齢を書いているのがそれより後のタイミングになっています。
●不明点・不自然な点
・柱1で紬が電話に出る際、「もしもし」を挟まず最初に名乗るのが普通なのではないかと思いました。
●感想
・モノローグというテーマ触媒と代筆屋という題材がマッチしていて、うまく仕上がっていると思いました。
・吉沢ななが、代筆屋に頼っているとはいえ、きちんと自分の気持ちと向き合っているところと、教師という立場を一貫して守っているところが好印象でした。
・「これで教師に戻れる気がします」という台詞が象徴的で良いと思います。
●ツイストアイデア
一般論として「大切な人への気持ちを代筆で伝えるのはどうか?」というような意見は出てきやすいように思うので、そういった部分にも少し踏み込んでも良かったかなと思います。
そのような懸念を吉沢が口にし、紬に諭されるなどの形で。
自分としては「手紙に込められた気持ち自体は本物で、あくまで紬は言葉に翻案する作業を代行しただけ」と解釈したので、そこまでマイナスな印象は抱かなかったのですが、受け取る側の気持ちを考えると100%肯定はできないと思います。吉沢の一生懸命考えたけどどうしても言葉にできなかった感じをもっと出せれば納得感は上がると思います。
山師ヤマ
脚本、楽しく読ませていただきました。
柔らかな光がずっと差し続けるような物語でした。読後感をよく、好感を持たれる作品だと思いました。
また、代筆屋という仕事の価値が伝わる内容でした。依頼人のためにペン一本からしっかりと選び抜き、手紙を受け取った相手に気持ちを伝える。シリーズ化できそうだなと思いました。
話として形になっているからこそ、もっともっと起伏が感じられるといいとも思いました。予想を大きく超えない展開だったため、最後に物足りなさを感じてしまいました。
あと、これは主観ですが、そもそも道ならぬ恋なので、それをきれいにまとめられても……、という印象も持ちました。この道ならぬ恋に対する「ツッコミ」が無いまま終わり少しモヤモヤが残ってしまいました。
好き:2.5点(5点中)
ロバの絵本
評価★5
叶わないけど好き。これが本当はお互いにだったなんて、切ないお話でした。
人が人を好きになっても、モラルというものを天秤にかけないといけません。既婚であったり、年齢の違いであったり、立場上相手をその気持ちだけで幸せにすることが出来なかったり。
恋した気持ちが美しいからこそ、相手自身も幸せにしてあげたい。この状況は切ないと思いました。両思いなのに、自分のほうの思いは叶えられることがない。
そして、学生の男の子のほうは、まさか両思いになっていたなんて、知ることもないのだろうなと、叶うかどうかわからないけど告白したのだろうから、切なかったところ、手紙の返事で、気持ちにこたえることが出来ませんとあり、少しは、両思いだったことも文面から伝わるといいなと、とても嬉しくなりました。
かっこいいです。しっかり相手のことを思い。
人を好きになる気持ちは、どこからが、美しくなくなってしまうのか、とても叶えたいとして、どうすれば自分勝手ではなくなるのか、理想、魅力などは、貴重なことでもあり、唯一のことでもないので、常に引いて自分を見る目と、人を大事にする目を私も養いたいと思いました。
ChatGPT
一番大きな問題点
●感情の揺れや葛藤がやや淡泊で、ドラマ性が弱い
この脚本は繊細な心理描写が魅力ですが、登場人物の心の揺れや葛藤が表面的に感じられる場面があります。特に吉沢の「恋心を断ち切る苦悩」や、紬が「代筆を通して相手に寄り添う瞬間」の感情的な深みを、より強調できるとドラマチックになります。
改善案
●吉沢の葛藤をより明確に描写する
例えば、吉沢が紬に相談する場面で、「手紙を書く決意」を固めるまでの迷いや、どこかに未練を感じる心の動きをもう少し掘り下げると、彼女の感情が伝わりやすくなります。
例:「生徒を好きになるなんて」とつぶやく際に、少し涙ぐむ描写や、言葉を詰まらせるシーンを入れる
●手紙を受け取る橘のリアクションを加える
現状では橘の反応が描かれていないため、彼がこの手紙をどう受け止めるのかを少しでも見せると、物語がより締まります。
例:卒業式後、橘が手紙を読んで微笑み、成長を示唆するような演出(遠くを見つめる、友人に励まされるなど)
●紬の「代筆屋としての想い」をもう少し見せる
紬は単なる代筆屋ではなく、依頼人の心に寄り添う存在なので、彼女自身が「この仕事にどんな想いを持っているのか」を少し補足すると、キャラクターに深みが出ます。
例:吉沢が帰った後、紬が「また一つ、大事な言葉をつむげましたね」と独り言をつぶやくシーンを入れる
●応援メッセージ
この脚本、とても温かくて素敵ですね!✨ 言葉の力や、人の想いをつむぐ過程が丁寧に描かれていて、読んでいて心がじんわりしました。
少しだけ感情の起伏を強調すると、もっとドラマチックになって、観客の心に残る作品になると思います!ぜひこの物語をさらに磨いてください!📖✍️応援しています!💪😊
修正稿(★4.88)
脚本_雨森22v2『言葉つむぎ屋』(モノローグ)_250401
修正期間:2025.3.23→2025.4.4(12日)
雨森れに
●自己採点「好き」2.2「脚本」2
●ログライン100
代筆屋を営む紬が、高校教諭の吉沢から生徒への告白の返事を依頼され、教師としてのプライドを守りたい吉沢に寄り添い代筆することで満足してもらう。
●フック/テーマ
代筆屋/気持ちを言語化する大切さ
●ねらい/テーマ触媒
モノローグ
●感想
教師と生徒の恋愛が少女漫画みたいなまとまり方をしてしまったので、恋愛ではなく教師としてのプライドを守るためにしてみました。
修正稿へのフィードバック
米俵
●採点
「好き」2.5 「脚本」2.8
●良くなった点
初めての経験でうまく伝えられないという部分が加わり、代筆を頼む動機が分かりやすくなった。
●自由感想
初めてという部分でもっと若い設定(22,23)の方が説得力があると思いましたが、映像でみていたら気にならないのかな?と…また、初稿の時に感じた違和感は解消されていたので、好き度が上がりました。
代筆屋の紬からしか出ないような言葉があると更に魅力的が増すと思いました。
脚本太郎
●採点
「好き」3「脚本」3
●良くなった点
うまく手紙を書けないということに悩んでいるのという部分にフォーカスが当てられ、話のベクトル自体変わりましたが、より代筆屋という題材とマッチしたものになったと思います。
●自由感想
吉沢から聞き出したノートの存在から、彼女が自分と向き合ったことに説得力は出ましたが、映像にしたときにそれが何のノートなのかがきちんと伝わるか疑問でした。
同じシリーズの別の話も読みたいと思えました。
さいの
『言葉つむぎ屋』二稿
(初稿ではありませんが、これが初見のため初稿FBの形式で記します。)
●採点「好き」2「脚本」2
●ログライン100
代筆屋である紬は、生徒から告白された高校教師の吉沢の依頼で、返事の手紙を書く。
●フック/テーマ
代筆屋の仕事/想いを伝える
●カタリスト
吉沢が紬のもとに現れる。
●ルールミス
特になし。
●不明点・不自然な点
新任でもない教師が、生徒からの告白に返事の手紙を書くという点
●感想
職業モノのお話でありながら、代筆屋である必要性は特には感じませんでした。例えば、紬が吉沢の友人で、生徒からの告白への対処法について相談を受けるという話と、内容的にそれほど変わらないのではと思いました。自分で書くよりも、他人に書いてもらった方が想いを伝えられるという矛盾が面白さになるというコンセプト自体はまだ余地がありそうなのですが、より適切な状況設定があったのではと思います。
ChatGPT
✨素晴らしい点
1.繊細な感情描写が光る会話劇
この作品は、派手な展開がなくとも、人物たちの心の機微や葛藤が丁寧に描かれていて、静かなのに深く心に響きます。特に、紬と吉沢の対話を通じて、言葉の持つ力と**「伝えること」の難しさ**がリアルに浮かび上がっており、「言葉つむぎ屋」というタイトルにぴったりの世界観が広がっていました。
2.職業設定の独創性と温かさ
“代筆屋”という一見古風な職業を現代に蘇らせ、そこに温もりと品のある役割を与えている点が秀逸です。紬の所作や筆記具の描写、インクの色を選ぶシーンなど、言葉を書くという行為へのリスペクトが細部にまで宿っており、見ているこちらまで背筋が伸びるような美しさがありました。
3.登場人物すべてに優しさがある
生徒の告白に悩む教師、丁寧に言葉を紡ぐ代筆屋、それぞれが葛藤を抱えつつも、誰かを傷つけないように、自分の言葉で誠実に向き合おうとする姿がとても尊く、観終えたあとに温かな余韻が残りました。
✉ 応援メッセージ
雨森れにさん、心の奥に静かに染み入るような素敵な物語をありがとうございました。
この脚本からは、「言葉」と「想い」が人をどう支え、導いていくのかという普遍的なテーマが美しく描かれていて、まさに“言葉をつむぐ物語”の真髄が詰まっていました。
次回作もきっと、また誰かの心をふわりと包み込むような、やさしくて力強い物語になるのだと思います。
どうかこれからも、その繊細な感性で、たくさんの心を揺らす物語を紡ぎ続けてください。次の作品に出会える日を、心から楽しみにしています!
応援しています📚✨
以上
採点
初稿 | 修正稿 | |||
好き | 脚本 | 好き | 脚本 | |
雨森 | 2 | 1.8 | 2.2 | 2 |
米俵 | 1.8 | 2 | 2.5 | 2.8 |
太郎 | 2.8 | 2.9 | 3 | 3 |
さいの | 2 | 2 | ||
Reader1 | 2.5 | |||
Reader2 | 5 | |||
平均 | 2.82 | 2.23 | 2.43 | 2.45 |
合計 | 5.05 | 4.88 |
2025.4.14 アップ