書籍『「書き出し」で釣りあげろ 1ページ目から読者の心を掴み、決して逃さない小説の書き方』(読書メモ)

「書き出し」で釣りあげろ 1ページ目から読者の心を掴み、決して逃さない小説の書き方

※詳細はリンク先でご覧ください。

感想:
書き出しが重要ということは誰もがわかっているが、10の構成要素に分解して突き詰めているのはチェックリストのように使えると思った。

なぜこの本は、ストーリーの書き出しだけを説明しているのでしょうか。書き出しが果たすべき役割をうまくこなしていなければ、作品に目を通すエージェントや編集者は、ストーリーの残りの部分を読まないというのは、純然たる事実です。それなのに、書き出しに関する本がたったの一冊しかないほうが、よっぽど不思議です。書き出しは、あなたが書くストーリーのおそらく最も重要な部分です。作品を出版したいのであれば、その重要な部分を正しく理解する必要があります。(p.14)

書き出しの定義
 それでは、本題にはいる前に、書き出しの内容を確認して認識を合わせておきましょう。書き出しには、最初の一文、開始の段落、オープニングシーン、一ページ目があり、そして開始の章そのものがあります。これらのうち開始の章全体を除いたすべてが、正しいとされる書き出しに含まれます。(p.20)

書き出しには、つぎにあげる柱となる十個の構成要素があります。

(1)きっかけとなる事件
(2)核心の問題
(3)最初の表層の問題
(4)設定
(5)バックストーリー
(6)心をとらえる最初の一文
(7)ことばづかい
(8)登場人物
(9)舞台背景
(10)伏線
(p.42-43)

巻末には出版エージェントと編集者へのインタビューがあり、言っていることは本書の内容と重なりますが、読む側にとって(書く側以上に?)「書き出し」がいかに重要視されているかがわかります。

緋片イルカ 2022.11.16

SNSシェア

フォローする