書籍『チェルノブイリの祈り』(読書メモ)

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感想

こちらは分析会で『チェルノブイリ』をとりあげた関連で目を通した。ドラマの典拠となっていて一人目の語りがドラマの消防士の妻リュドミーラだし、ドラマに出てきたセリフやシーンを彷彿とさせるものがあった。ホミュック博士にもアレクシエーヴィチが重ねられてるのかもしれないと思ったりもした。アレクシエーヴィチは『戦争は女の顔をしていない』もとりあげて、尊敬している作家のひとりだったので、読む良いきっかけになった。重いし、読むのが疲れる本だが、一度は読んでおきたいという本。チェルノブイリのようなシリアスな題材を扱ったドラマは嫌いじゃないが、一方で、こういうものを読むと所詮ドラマの薄っぺらさも見える。ドラマや映画には映像物語としての役割があるだろうが、映像物語だけで世界をわかったような薄っぺらい人間にならないように、しっかりとこういう本も読んでいきたい。

緋片イルカ 2023.7.12

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