※このページで脚本が読めます(初稿と修正稿、PDF形式)。
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初稿(★4.67)
脚本_しののめ07v1『人生で一番可愛い日』(回想)_251219
しののめ
●自己採点
「好き」2.2「脚本」2
●ログライン100
幼い頃母親から虐待されていた心愛は、母親が自殺した場面を夢で見る。それがちょうど母の日だった為、着飾って花を買い、母親の墓の前で暴言を吐いて暴れる。そのまま投身自殺しようとするが、その場に見知らぬ母娘が現れた為、その場で死ぬのはやめて立ち去る。
●フック/テーマ
被虐待児のトラウマ、自殺/自殺をやめる理由
●ねらい/テーマ触媒
テーマ触媒:回想
●感想
・テーマ触媒として回想を選んだものの、フラッシュ的に一瞬しか使っておりません。こんな使い方でも良いのか…?と思いつつ…。回想を最低限に、かつ効果的に使えるよう意識したつもりではあります。
・主人公の自殺願望が無くなったというよりは、少なくとも子どもの目の前で自殺するのはやめようと思った、という話にしたかったのですが、伝わるように描写できていますでしょうか…。
・基本的に主人公がイヤホンを付けているシーンでは、痛可愛い系のBGMが流れているようなイメージです。
・初心者禁止事項の文字を使っております。
テーマ触媒2:「脚色」「二面性」「キーアイテム」「サイレント」
フィードバック
雨森れに
●採点
「好き」2.5「脚本」2.4
●ログライン100
過量服薬で自殺を試みた心愛は、幼少期に受けた虐待、そして母親の自殺現場を見たことを夢で見て起きてしまい、奇しくも母の日が近いことに気が付き、墓参りをしたあとに今度は投身自殺を図るも仲睦まじい親子を見てしまい興が削がれる。
●フック/テーマ
ロリータファッション(かわいい)/虐待の爪痕
●カタリスト
柱3、母親の自殺現場を見る
●不明点・不自然な点
・柱4、音楽は演出かアラームか→演出なら脚本で指定するほどの意味があったほうがいいし、アラームだとしたらわかりにくく感じました。はっと目を開ける描写が悪夢を見たという理由でも通じてしまうからです。
・柱4、母の日をわざわざ囲んでいる→母親を憎んでいるのに特別視しているように思えました。命日だから囲んだにしても、それを見て苛つくのは違和感がありました。そういう人もいると思いますが、10分で描くには一貫性のない精神面を説明しないとなので難しいかもしれません。
・柱5、薬の必要性→過呼吸や精神不安定さに繋がる要素かもしれませんが、ODもしくは服薬自殺をしようとして失敗したのかなと思ってしまいました。
●自由感想
情緒的なシーンの描写が素晴らしかったと思います。
ナガミヒナゲシの花言葉もこの作品にあっているし、身近にある花なので想像しやすかったです。
一方、心愛の描写は作者の都合で強引に動かした雰囲気があったように思います。精神的に制御できないというか。全体的に心愛が自分自身を持て余しているように感じました。せっかく繊細な話なのに、主人公の情緒を想像することに集中してしまい、ストーリーを噛み締める余裕がありませんでした。こういった情緒不安定なキャラクターを活かすには、導いてくれるような一般的な感覚の人間を出してしまうのも手かもしれません。心愛のwantが自殺なら、ccは孤独だと思います。できれば孤独を救ってあげて欲しいと思います。(あえて寂しさが見えるようなラストでもありかも)
米俵
●採点
「好き」2.8 「脚本」2.5
●ログライン100
幼い頃に母親から虐待を受け、自殺願望を抱える心愛は、母の日に可愛く装い、花を手にお墓へ向かう。母親の墓前で暴言を吐きながら暴れ、そのまま投身自殺しようとするが、仲睦まじい母子を見て思い留まる。
●フック/テーマ
虐待、自殺という現実と可愛いものの対比/年齢を重ねても支配される心
●カタリスト
母の日ということに気付く
●不明点・不自然な点
・自分の読み取りが甘いのかもしれないのですが、読んだだけだと夢を見たという部分に気付きませんでした。
・凄く個人的で申し訳ないのですが、自殺を一旦やめた時の表情(能面)が、しっくりきませんでした。
●感想
・オレンジの使い方、可愛いと現実の対比が凄く印象的で心に残りました。タイトルもいい意味で予想を裏切られて、好きです。
・言葉遣いから伝わる大人になりきれていない心愛の様子も好きでした。
ただ、墓前での死ねよというのを繰り返す部分では重みのある言葉と分かっていながらも、少し滑稽に感じてしまう部分もあったので、回数を減らしても良いのかなと思いました。
・年齢を敢えて母親と同じにしているように感じたので、映像でもそれが分かるような描写が一瞬あると、この日に決行しようとした意味が強まるように感じました。
・回想については、なくても成り立ちそうな気もしてしまいました。
・ログラインにも書きましたが、自殺をやめた部分は、母子の仲睦まじい様子を見て(この2人に見せたくないという感情で)思い留まったと感じました。
脚本太郎
●採点
「好き」2.3「脚本」2
●ログライン100
幼少期に母親から受けた虐待により心を病んでいた心愛は、母の日に母の墓へ不満をぶつけたあとに自殺しようとするも、階下に仲の良い親子を観て辞める。
●フック/テーマ
ゴスロリ、毒親との関係/過去との折り合い、親子関係
●カタリスト
柱4: 5月の卓上カレンダー。母の日の欄が囲われている。
●不明点・不自然な点
・自分も米俵さんの感想を見て死ぬ日に母親と同じ年齢になったことが関係していると気付いたので、映像で観ても年齢が分かるような要素は必要だと思いました。
・仲の良い親子を見ただけで自殺を諦めるというのは少し弱い気がして、例えば母との思い出には良いものもあったことを思いだすなど、もう少しトリガーになる要素が必要に思いました。
●自由感想
・最後に、心愛が屋上から去ったが故に綺麗な夕日のみを親子が目撃したというのは、ビジュアルで結末を上手く表現していて上手いと思いました。
・可愛さを否定されたがゆえにそれへの当て付けで可愛いものに執着するのは面白いと思ったのですが、もう少し可愛さを否定されたシーンにそれと分かるインパクトが必要なようにも思いました。
さいの
●採点
「好き」2.5「脚本」2.4
●ログライン100
幼少期に母親から虐待され、自らの存在を理由に母が自殺した過去を持つ心愛は、母の命日に墓参りに赴いて母への恨みをぶちまけた結果、マンション屋上から投身自殺を試みるも、階下の親子を見て、思いとどまる。
●フック/テーマ
幼少期の虐待経験、ロリータファッション/被虐待児の親への感情
●カタリスト
特になし。
●不明点・不自然な点
・柱で回想を明記するなら、柱1-3も回想と記すべきと思います。
・固有名詞はできるだけ避けるべきで、個別の曲に言及するの必要性があったのかは不明でした。曲を指定して使いたいのであれば、それなりの理由は必要と思いますがそちらの方が意図が伝わるように思います。
●自由感想
・巷では町の名物おじさんのオリジンストーリーが話題ですが、あの原宿とかを歩いている彼女はどういった経緯でああなったのかというのは関心を惹く題材であるように思います。単に「可愛いから」着ているのではなく、背後にある思想やキャラクターアークを織り交ぜたものが描けそうな視点だと思いました。「なぜ自殺を思い止まったのか」といったプロットアーク部分へのアンサーを深める方向で考えなくとも、そこが垣間見えるだけでも作品としては十分なように思います。
・ロリータファッションや音楽という要素が尺としてはメインになっているものの、キャラクターアーク上は後景化している印象でした。生と死の間を綱渡りのようなバランスで生きている彼女の危うさは気配として感じ取りましたが、これらの要素が無くとも成立するように思います。
・「墓参り」は現在時制のまま回想させる手段とも言えるので、この尺でリアル回想も両方使っているのがアンバランスな印象でした。安易ですが触媒的な人物を使って現在時制だけで書くのがよいのではと思います。好みではないかもですが、何らか真逆の趣味嗜好を持つ人間がひょんなことから心愛の家に居候することになり、危ういバランスで生きる彼女を救う中で母についての葛藤を打ち明けられ、落とし所として墓参りで花をぶちまけるといった感じでどうでしょうか。(そういうことがしたいわけじゃないとは思いつつ)
・自殺をやめる理由を題材にするのであれば、自殺自体をメインに据えた構成を選べるのではないかと思います。例えば、自殺を諦める→日常を過ごすの描写をもう何回か繰り返し描くといったものです(一回目めちゃくちゃ階下に人がいる、二回目まだそこそこ人がいる、三回目で本編通りの描写になって親子がキーファクターであることが分かるといった具合)。
山極瞭一朗
●採点
「好き」2.2「脚本」2.2
●ログライン100
親から虐待された過去を持つ心愛は、母の日に花を買い、墓前で暴れ暴言を吐く。そして自殺しようとするが、やめる。
●フック/テーマ
虐待のトラウマ/自殺
●カタリスト
柱4.カレンダーを掴み、投げる。
●不明点・不自然な点
心愛が自殺をやめたのは、子どもの前だからというより、自身が目の前で母に自殺されたことがある分、同じ道を辿ることを避けたように感じました。 また、夢を見たのが母の日であった必然性がやや希薄な気がしました。母の命日や誕生日などの方が心愛の苦しみが増すような気がしました。
●自由感想
可愛いものを否定された幼少期があることで、可愛いものに溢れた現在を生きるという対比がとてもよかったと感じました。 可愛い音楽の使い方も、かえって心愛の闇が際立つようで、素敵だと感じました。 一方で花の使い方により意味を持たせられるのではないかと感じました。母の日にカーネーションではなく、オレンジの百合だったのはどうしてか、花言葉を調べましたが、前後の文脈からオレンジということに意味があるということは理解こそすれども、それ以上の理解が難しかったです。邪推でしたらすいません笑 余談ですが、『生涯なんもしない相方』の直後に読んだため、作風の落差に驚かされました。いろいろな題材を描くことの重要性を改めて感じました。
修正稿(★5.35)
脚本_しののめ07v2『人生で一番可愛い日』(回想)_251228
修正期間:2025.12.27→2025.12.28(1日)
しののめ
●自己採点
「好き」2.5「脚本」2.5
●感想
・年末のお忙しい時にFBありがとうございました!ご負担をお掛けしました…💦
・今回も皆様の案を色々とお借りしつつ、ロリータファッションや「可愛さ」そのもの、それに拘る理由などにもう少し意味を持たせられるよう頑張ってみたつもりです。ただその分、会話や説明台詞が増えてしまいました。もっと台詞に頼らない描写ができるよう、精進したいです。
・年末年始なので、こちらもFB期限を2週間とさせていただきます。
修正稿へのフィードバック
雨森れに
●採点
「好き」2.5「脚本」2.4
●良くなった点
・死んだ日付や花言葉など、必要な情報がわかりやすくなった
・彩乃がいることで心愛の考えがわかりやすくなった
●自由感想
彩乃の存在で考えがわかりやすくなり、かわいさの呪縛に捕らわれた女の子の雰囲気がよく出ていたと思います。
23歳であることを考えると心愛のモラトリアムや、同じ年齢だった母親の幼さがしっくりきました。
ですが、彩乃がヘアメイクネイルと施すことで「一番可愛い日」は自ずからでなくてよかったのかという疑問を持ちました。可愛くしてもらった時のシーンや心愛の心境を見せるような描写を尺を取って見せたほうがタイトルに合う気がします。
説明的なセリフについては、確かにという感じで、加えて会話が長いので映像で見た時に伝わりにくい部分があります。
また次作で言い換えやセリフの刈り込みを意識すればいいと思うので、割り切って次にいきましょう(と、自分にも言い聞かせてやっております)
米俵
●採点
「好き」2.7「脚本」2.6
●自由感想
・心愛の考えが分かりやすくなり、感情移入がしやすくなりました。ただ、その分しののめさん自身も仰っているように説明的になっているのは気になりました。
・心愛と彩乃の2人の関係性は面白く、彩乃が心愛のストッパーになってくれているのかなとほっこりとしました。
・服を選ぶト書きがなくなってしまったようなのですが(違っていたらすみません)、心愛が可愛いを選ぶ部分は残して欲しかったなと思いました。ドールメイクの追加は心愛っぽさが出ていて好きでした。
・今回、初稿の際に好きだったオレンジのイメージや可愛い雰囲気が薄まった印象だったので、好き度が減ってしまいました。ごめんなさい。年末で忙しかったのかなという気がしたので、出来ることなら再考したのが読みたいと思いました。
脚本太郎
●採点
「好き」2.5 「脚本」2.4
●自由感想
・心愛と彩乃の関係や対照的なキャラが好きでした。
・説明的になっている感はありますが、命日や年齢、花言葉などの情報が明確に書かれたので、初稿より映像で観たときの内容の理解は深まると思います。
・彩乃の、心愛に対する遠回しで素直ではない接し方にキャラクター性があって良いと思います。
・修正稿での人に見られて仕方なく……という方が、初稿での仲の良い親子を見ただけで自殺を諦めるという展開より納得感がありました。
さいの
採点
「好き」2.5 「脚本」2.5
●自由感想
・心愛が彩乃の存在によって自殺を思い止まり、母と対峙するまでの過程を会話劇として見せるという趣向になって、方向性も定まり見やすくなったと思いました。キャラクターの魅力が出ていたように思います。
・全体的に要素は少し削るか、少なくとも整理した方がノイズが減って良いかなと思います。オレンジの花についての説明、今日が母の命日であることの説明(というか命日に自殺するという設定自体)など必ずしも必要ではないように思います。
山極瞭一朗
●採点
「好き」2.5「脚本」2.5
●自由感想
彩乃の登場により、心愛のセリフ・会話が増えたことで、彼女の持つ価値観や考え方が理解しやすくなり、感情移入できました。 また、外見の可愛さや可愛いことにこだわる理由、それに加えて年齢を揃えて死ぬことを可愛いと表現しているところなど、可愛いという言葉の多面的な要素を初稿より感じやすくなっていてよかったと思いました。 確かに説明は多くなっていたと感じましたが、死の理由や花言葉は重要情報なので、におわせるより、言葉で明確にした方がわかりやすく、私としてはそこまで気にならなかった印象です。
ChatGPT
●一番大きな問題点:心愛が「死ぬ/生きる」の選択から「憎しみを吐き出す」地点へ着地する流れは美しいが、彼女自身がそれをどう受け止めたのかがラストで言語化も行動化もされず、感情の余韻が少し散漫になる。ほんの一拍、心愛の内側に留まる瞬間がほしい。
●一番の良い点:可愛さと暴力、ポップと地獄が全編で一貫していて、「可愛い」という鎧が生存戦略だったことが映像的に強く伝わる。オレンジという色モチーフの回収も鮮やかで、タイトルが最後に効いてくる。
応援メッセージ:これは優しい話じゃないのに、嘘のない救いがある脚本だと思う。心愛の醜さも可愛さも逃げずに描けているのは大きな強み。あと一呼吸、感情を信じて踏みとどまれば、観る側の胸に長く残る作品になる。
採点
| 初稿 | 修正稿 | |||
| 好き | 脚本 | 好き | 脚本 | |
| 雨森 | 2.5 | 2.4 | 2.5 | 2.4 |
| 米俵 | 2.8 | 2.5 | 2.7 | 2.6 |
| 太郎 | 2.3 | 2 | 2.5 | 2.4 |
| さいの | 2.5 | 2.4 | 2.5 | 2.5 |
| しののめ | 2.2 | 2 | 2.5 | 2.5 |
| 山極 | 2.2 | 2.2 | 2.5 | 2.5 |
| 平均 | 2.47 | 2.32 | 2.53 | 2.48 |
| 合計 | 4.78 | 5.02 | ||
2026.1.12 アップ
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