脚本添削『恐怖!巨大殺人電気クラゲ!』(★5.41)

※このページで脚本が読めます(初稿と修正稿、PDF形式)。

※作品はライターズルームのメンバーによるもので、作者の了承を得た上で掲載しています。無断転載は禁止。本ページへのリンクはご自由に。

※作者の励みになりますので、コメント欄に感想を頂けましたら嬉しく思います。

初稿(★5.12)

脚本_さいの23v1『恐怖!巨大殺人電気クラゲ!』(海)_260319

さいの
●自己採点
「好き」3.5「脚本」2.2
●ログライン100
 海に毒クラゲが大量発生したことで海水浴場を閉鎖することになった海の家の店主・祐介は、海洋学者・葉山と協力して、横須賀を乗っ取りつつある外資企業バージェスの陰謀と巨大電気クラゲの謎を暴くため、バージェス電力の発電所へ向かう。(110)
●感想
・テーマ触媒:海
・B級モンスターパニック映画っぽいものを急に描いてみたくなったので、イメージで書いてみました。禁止事項オンパレードですが、箸休めと思って読んでいただければ幸いです。最後の柱は無理やり押し込みました。

テーマ触媒6:「海」「時代劇」「ブス」「タイトルオマージュ」

フィードバック

雨森れに
●採点
「好き」2.8「面白さ」2.6「没入感」2「題材」2.6「視点」2.2「構成」2.2「描写」2
●修正依頼
・祐介のCCを立てる。
祐介が発電所に向かうきっかけが曖昧に感じました。店長なのに女とイチャついてる描写がテキトーな性格を表しているように思えたからかもしれません。海を大切にしている、経営がカツカツ、正義感溢れている等の要素がないとわざわざ発電所にいくかなぁという印象です。
●感想
・B級映画ぽくあるものの、どちらかというと舞台映えしそうなお話だと思いました。
・イチャついてるときに問題が起こるあたり、パニック系の王道をなぞらえていて心地よかったです。
・山極さんも仰っていますが、若干登場人物の多さが気になりました。でも続きがある想定で、今後久山や龍臣が重要な役割を背負うなら気にならないと思います。

米俵
●採点
「好き」2.8「面白さ」2.8「没入感」2.7「題材」2.6「視点」2.2「構成」2.2「描写」2.5
●修正依頼
・誰の何の物語なのかが伝わるようにして欲しい
導入として魅力的でしたが、現状は事件が起きている段階に留まっていて、誰の物語が始まるのかが見えづらい印象でした。
祐介がなぜこの事態に関わり、何を目指して動く物語なのかをもう少し明確にすることで、長編の冒頭としてより引きの強い構成になると思いました。
●感想
・自分から積極的に読むタイプの作品ではなかったので、新鮮で、ユーモアもあり、楽しく読むことができました。
初稿ということもあり、整理しきれていない印象はありましたが、キャラクターの魅力も感じられ、続きが気になりました。

脚本太郎
●採点
「好き」2.8「面白さ」2.8「没入感」2.7「題材」2.6「視点」2.2「構成」2.2「描写」2.5
●修正依頼
・祐介の動機が伝わるようにして欲しい
導入として魅力的でしたが、現状は事件が起きている段階に留まっていて、祐介が事件を追う動機が見えづらい印象でした。
祐介がなぜこの事態に関わり、何を目指して動く物語なのかをもう少し明確にすることで、長編の冒頭として引きの強い構成になると思いました。
●感想
・自分から積極的に読むタイプの作品ではなかったので、新鮮で、ユーモアもあり、楽しく読むことができました。
初稿ということもあり、整理しきれていない印象はありましたが、キャラクターの魅力も感じられ、続きが気になりました。

しののめ
パス

山極瞭一朗
●採点
「好き」2.6「面白さ」2.7「没入感」2.2「題材」2.5「視点」2.3「構成」2.3「描写」2.4
●修正依頼
・巨大電気クラゲの全貌を見せるシーンを入れる。
→現状、巨大なクラゲは、高校生を襲うときの示唆と触手、葉山の説明のみで、実際に全貌がシーンとして現れていなかったため、タイトルにあるような恐怖感をあまり抱けなかったというのがありました。また、千切れた触手だけだと、恐怖よりどうして千切れている?という感情のほうが先行するようにも感じました。そのため、どこかで巨大電気クラゲの全貌がわかったほうが、恐怖という感情を高めやすいのではと思いました。
●感想
・登場人物が多く、理解するのが少し難しかったような印象がありました。
・ですが、こういった作品は誰が生き残るか的要素もあるかと感じ、その多さでも問題はないようにも思いました。
・葉山や花香のキャラクターが立っている分、祐介が相対的に目立っていないように感じ、主人公感が今ひとつなかったように感じました。

修正稿(★5.41)

脚本_さいの23v2『恐怖!巨大殺人電気クラゲ!』(海)_260620
修正期間:2026.3.27→6.20(85日)

さいの
●自己採点
「好き」3.5「脚本」2.2
●ログライン100
ライフセーバー・祐介は、高校生・龍臣が足に謎の黒焦げ跡を残して溺れたことで海水浴場を封鎖しようとするも小さなクラゲが原因だと断定する市の観光課長・久山によって撤回され、海洋学者・葉山と協力して黒焦げ跡の謎を追っていたところ、巨大電気クラゲと対峙する。
●修正意図
・ジョーズをパクるなら祐介は海水浴場の封鎖に賛成すべきと思ったので、説得力を持たせるため設定の調整を行いました。
・巨大殺人電気クラゲを登場させました。
●感想
・言わずもがなジョーズをパクっているんですが、ジョーズっぽくなるよう要素を足していきました。初稿よりとっ散らかってはいると思います。
・巨大資本に乗っ取られる地方都市という一丁前な設定を前景化して描きました。

修正稿へのフィードバック

雨森れに
パス

米俵
採点
「好き」3「面白さ」2.8「没入感」2.9「題材」3「視点」2.6「構成」2.7「描写」2.7
●感想
初稿よりも読みやすくなっていました。特に、祐介をライフセーバーにしたことで、主人公の行動原理が明確になり、感情移入しやすかったです。久山との対立も、安全と観光収益の対立として分かりやすくなっていて、二稿の方が物語の軸が分かりやすくなったと感じました。
一方で、初稿にあった花香の役割や、海の家を使う必然性、触手が人為的に切断されているというミステリー要素は、少し弱くなった印象もありました。
二稿の派手な巨大触手出現はかなり引きが強かったので、そこに初稿の発電所や切断された触手の謎が絡んでくると、さらに広がりが出るように感じました。

脚本太郎
●採点
「好き」2.8「面白さ」2.8「没入感」2.5「題材」2.5「視点」2.7「構成」2.7「描写」2.5
●感想
・祐介と久山の立場が逆になってジョーズ的な展開になったことで、緊迫感が出て、祐介の主人公らしさが出たと思います。
・最後に実際に巨大クラゲが姿を現したのがとても良かったです。やはりモンスターパニックは実際にインパクトのあるモンスターがはっきり出てきてこそだと思います。ただ個人的には初稿の柱26の掛け合いと柱27で乗り込んでいくのが好きだったので好き度はプラマイゼロで変わらずとさせていただきます。すみません。

しののめ
パス

山極瞭一朗
●採点
「好き」2.6「面白さ」2.7「没入感」2.2「題材」2.5「視点」2.5「構成」2.5「描写」2.4
●感想
・巨大クラゲの全貌やヤバさがラストに示されたことで、初稿よりその後の展開が気になる構成になっていたように感じました。
・一方でやはり10分として見るには登場人物が多く、誰だ誰だか人物表と見比べないという難しさはありました。
・祐介が積極的に行動するシーンが見られたことで、主人公感は増していたと感じました。

ChatGPT
●一番大きな問題点:主人公である祐介の存在感が中盤以降に薄くなってしまう点です。冒頭ではライフセーバーとして高校生を救助し、市の観光課長と対立するなど物語を引っ張る存在として描かれていますが、葉山が登場してからは、異変に気づき、証拠を集め、分析し、仮説を立て、巨大クラゲの正体を導き出す役割のほとんどを葉山が担っています。そのため祐介は話を聞いて驚き、事件に巻き込まれていく立場になってしまい、主人公というより観客の案内役のような印象になっています。ライフセーバーという現場を知る立場だからこそ分かる異変や経験を推理や判断に生かしたり、葉山と知識と経験を持ち寄って事件を追う関係にできると、主人公として最後まで物語を牽引する存在になり、ドラマもより力強くなると感じました。
●良い点:B級パニック映画としての楽しさをよく理解して構成されている点が魅力的でした。高校生の飛び込みから始まり、水中から見上げる不穏な視点、黒焦げになった足、電気クラゲでは説明がつかない違和感、浜辺に打ち上げられた謎の円柱、実験によって「最低でも全長三十メートル」という答えにたどり着き、最後にネットを突き破って巨大な触手が現れるまで、一つひとつ段階を踏んでスケールアップしていく流れが非常に気持ちよく、ラストはしっかり「ここから本番だ」と思わせる引きになっています。また、「飲食店なんだけど!!」のような軽妙なやり取りや、行政が観光を優先して危険を軽視する構図も作品のテンポや分かりやすさに貢献しており、エンターテインメント作品としてのサービス精神が感じられました。
●応援メッセージ:「巨大殺人電気クラゲ」というインパクトのある題材を、単なる勢いだけではなく、焦げ跡や抵抗値、発電細胞といった理屈を積み重ねながら見せていこうとする姿勢に好感を持ちました。クリーチャーの正体を少しずつ明かし、最後に満を持して巨大な姿を見せる構成も王道ながら非常に映像が浮かびやすく、この先の展開を見てみたいと思わせる力があります。主人公である祐介の能動性がさらに強くなれば、作品全体の推進力も一段と増し、パニック映画としてもドラマとしてもより完成度の高い作品になると感じました。続きを期待したくなる、勢いと娯楽性を兼ね備えた脚本でした。

採点

初稿 修正稿
好き 脚本 好き 脚本
雨森 2.5 2.3
米俵 2.8 2.4 2.9 2.8
太郎 2.8 2.4 2.7 2.6
さいの 3.5 2.2 3.5 2.2
しののめ
山極 2.5 2.4 2.5 2.5
平均 2.80 2.32 2.90 2.51
合計 5.12 5.41

初稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森 2.8 2.6 2.0
米俵 2.8 2.8 2.7
太郎 2.8 2.8 2.7
さいの
しののめ
山極 2.6 2.7 2.2
平均 2.75 2.73 2.40
初稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森 2.6 2.2 2.2 2.0
米俵 2.6 2.2 2.2 2.5
太郎 2.6 2.2 2.2 2.5
さいの
しののめ
山極 2.5 2.3 2.3 2.4
平均 2.58 2.23 2.23 2.35

修正稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森
米俵 3.0 2.8 2.9
太郎 2.8 2.8 2.5
さいの
しののめ
山極 2.6 2.7 2.2
平均 2.80 2.77 2.53
修正稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森
米俵 3.0 2.6 2.7 2.7
太郎 2.5 2.7 2.7 2.5
さいの
しののめ
山極 2.5 2.5 2.5 2.4
平均 2.67 2.60 2.63 2.53

2026.7.5 アップ

★当サイトの作品を原作に利用したい。執筆を依頼したい。あなたの作品を分析して欲しいなどあれば……ライターズルーム仕事依頼

SNSシェア

フォローする