脚本添削『スネアドラムは鳴る』(★5.49)

※このページで脚本が読めます(初稿と修正稿、PDF形式)。

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初稿(★5.33)

脚本_さいの26v1『スネアドラムは鳴る』(音楽)_260526

さいの
●自己採点
「好き」2.7「脚本」2.5
●ログライン100
ボレロのスネアドラムに抜擢されるも上達しないことに悩む吹奏楽部の圭史は、打楽器が得意な吉山に代わってもらうおうとするも吉山の言葉に感化されて野心を取り戻し、下手ながらも再びスネアドラムに向き合うことにする。(103)
●感想
・テーマ触媒:音楽
・楽器できないどころか楽譜も読めないので音楽の設定周りに関してはミリしらで書きました。吉山のセットアップをもう少しだけしておいた方がいいような気がします。

テーマ触媒7:「音楽」「冬」「セクシーさ」「小説」

フィードバック

雨森れに
パス

米俵
●採点
「好き」2.8「面白さ」2.6「没入感」2.8「題材」3「視点」3「構成」2.7「描写」2.5
●修正依頼
・吉山が、圭史の弱さにもう一段踏み込んで欲しい。
吉山の「エゴでいい」という指摘は、圭史の遠慮や自己犠牲的な考え方には触れていると思ったのですが、現状では少し理念的なアドバイスになっていて、圭史本人の弱さや逃げを突くところまでは行っていない印象を受けました。
例えば、圭史が全体に迷惑をかけたくないと言いながら、本当は失敗するところを見られたくないだけではないか、降りることで自分を守ろうとしているのではないか、吉山(自分)ならできると決めつけて都合良く扱っていないか、という部分まで吉山が指摘すると、二人の会話に緊張感が生まれ、ドラマとしてもより強くなると思いました。
●感想
・スネアドラム担当を主人公にする点が面白いと感じました。ボレロの同じリズムを長く刻み続けなければならない役割なので、圭史がプレッシャーを感じることにも納得感があり、スムーズに入り込めました。
ラストで、圭史が注意される点も良かったです。急に上手く叩けるようになるのではなく、力みすぎたり前に出すぎたりする未熟さが残っているところがリアルで、それにより周りとの関係性も見え、気持ちのいい終わり方になっていたと思いました。

脚本太郎
●採点
「好き」2.7「面白さ」2.7「没入感」2.6「題材」3「視点」3「構成」2.6「描写」3
●修正依頼
・冒頭で吉山のセットアップを入れる。
→吉山のキャラが面白く、魅力もあると思いますが、まともに話すのが結構遅いので唐突感がありました。もう少し序盤に、少しでも吉山のキャラが掴めるシーンがあると読みやすくなると思います。
●感想
・学生らしい悩みが、変わった魅力的な人物の助言によって解消されるという流れがとても爽やかで面白かったです。
・義の友人ポジションも良い味を出していると思います。

しののめ
パス

山極瞭一朗
●採点
「好き」2.8「面白さ」2.5「没入感」2.5「題材」2.5「視点」2.6「構成」2.6「描写」2.5
●修正依頼
・冒頭で吉山のセットアップを入れる。
→やはり、ラストの吉山の言葉は、なるほど確かになことを言っているのですが、いかんせんその前で、ロボットみたいとか、無表情という描写があるのみなので、いきなり話し出したという違和感がありました。また、吉山が優秀であることを示しておくのもありかなと感じました。
●感想
・青春ものの雰囲気溢れるいい話だったと感じました。吹奏楽部という題材で、メインの登場人物が全員男子というのもよかったです。
・義の役回りがよかったと思いました。主人公に理解者でもあり、厳しさもあるよい友人の描写だったと感じます。

修正稿(★5.49)

脚本_さいの26v2『スネアドラムは鳴る』(音楽)_260623
修正期間:2026.6.3→6.23(20日)

さいの
●自己採点
「好き」2.7「脚本」2.7
●ログライン100
ボレロのスネアドラムに抜擢されるも上達しないことに悩む吹奏楽部の圭史は、打楽器が得意な吉山に代わってもらうおうとするも吉山の言葉に感化されて野心を取り戻し、下手ながらも再びスネアドラムに向き合うことにする。(103)
●修正意図
・吉山のセットアップを追加しました。
●感想
・序盤で吉山に一言二言喋らせようとしたのですが、良い案が浮かばず、このような形になりました。
・他に考えた案としては、圭史が楽譜を落としてそれを吉山に拾ってもらう過程で何か言葉を交わすといった偶然に頼るものです。あるいは葛西と何か事務的なやり取りをするとか。いずれも何か喋らせるよりは彼の天才肌な部分とマイペースで考えの読めない部分を映像的に示した方がベターかなと思って、今の形になっています。その辺り、音楽室の中で吹奏楽部の面々がどのようにコミュニケーションを取るのかという引き出しがあるとアイデアも増えるのかなと思いました。

修正稿へのフィードバック

雨森れに
パス

米俵
●採点
「好き」2.8「面白さ」2.7「没入感」2.8「題材」3「視点」3「構成」2.8「描写」2.8
●感想
・吉山がバスドラムでボレロのリズムを軽々叩く場面が入ったことで、圭史が吉山ならできると思ってしまう説得力と、圭史の劣等感を自然に感じることが出来ました。

脚本太郎
●採点
「好き」2.7「面白さ」2.7「没入感」2.7「題材」3「視点」3「構成」2.8「描写」3
●感想
・内容に関する修正はあまりなかつまたようですが、吉山の人となりが序盤にセットアップされたことで、物語に入り込みやすくなりました。

しののめ
パス

山極瞭一朗
●採点
「好き」2.8「面白さ」2.5「没入感」2.6「題材」2.5「視点」2.6「構成」2.6「描写」2.7
●感想
・吉山のセットアップがなされたことで、初稿より物語に没入しやすくなりました。
・公共の授業を引き合いに出してきたことで、彼の価値観というか考え方が理解しやすくなり、その後の吉山の言説に説得力が増したように感じました。

ChatGPT
●一番大きな問題点:吉山の考え方が物語を動かす一方で、圭史自身がその考えをどう自分のものにしたのかが少し見えにくい点です。本作は「自己犠牲ではなく、自分の演奏への欲求を大切にする」というテーマが中心にありますが、その気づきのほとんどを吉山が言葉で説明しています。そのため、圭史はその考えを受け入れて最後に演奏へ向かうものの、自分自身で答えにたどり着いたという印象がやや弱く感じられました。ラストで演奏が力み過ぎてしまう展開は、殻を破ったことを示す良い描写ですが、そこに至るまでに圭史自身が何かを掴んだ瞬間や、自分の言葉で「やっぱり自分が叩きたい」と決意する場面がもう少しあると、主人公の成長がより鮮明になると思いました。主人公が吉山に背中を押されるだけでなく、自ら一歩踏み出した実感が強くなると、テーマもさらに力強く伝わる作品になると感じました。
●良い点:吹奏楽という題材を通して「演奏とは何か」を描こうとしている点がとても魅力的でした。特に、ボレロのスネアドラムという、単純に見えて非常に難しく精神力も体力も要求されるパートを題材に選んでいることで、圭史の苦しさに自然と説得力が生まれています。また、吉山の「神の見えざる手」を演奏に結び付ける発想もユニークで、経済理論を単なる知識としてではなく、「演奏家はもっとエゴでいい」というメッセージへ昇華している点は印象的でした。さらに、ラストで圭史が今度は逆に走り過ぎ、音も大き過ぎると注意されるオチも、「失敗ではあるが前向きな失敗」として非常に気持ちが良く、主人公が確かに変わったことを演奏だけで見せられている点が爽やかでした。
●応援メッセージ:音楽を題材にしながら、技術論ではなく演奏する人の心の在り方を描こうとしているところに、この作品らしい魅力を感じました。派手な出来事はありませんが、ボレロという一曲を通して、演奏への恐れから楽しさへと気持ちが移っていく過程が丁寧に積み重ねられていて、読後感も爽やかです。特に、最後までスネアドラムの一定のリズムを作品全体のモチーフとして使い続けている構成は美しく、冒頭とラストが響き合う締め方になっていました。主人公が自分自身の言葉で一歩踏み出す瞬間がもう少し加われば、圭史の成長と作品のテーマがさらに強く心に残る作品になると思います。

採点

初稿 修正稿
好き 脚本 好き 脚本
雨森
米俵 2.7 2.7 2.8 2.9
太郎 2.7 2.9 2.7 3.0
さいの 2.7 2.5 2.7 2.7
しののめ
山極 2.6 2.6 2.6 2.6
平均 2.68 2.66 2.70 2.79
合計 5.33 5.49

初稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森
米俵 2.8 2.6 2.8
太郎 2.7 2.7 2.6
さいの
しののめ
山極 2.8 2.5 2.5
平均 2.77 2.60 2.63
初稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森
米俵 3.0 2.7 2.5 2.5
太郎 3.0 3.0 2.6 3.0
さいの
しののめ
山極 2.5 2.6 2.6 2.5
平均 2.83 2.77 2.57 2.67

修正稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森
米俵 2.8 2.7 2.8
太郎 2.7 2.7 2.7
さいの
しののめ
山極 2.8 2.5 2.6
平均 2.77 2.63 2.70
修正稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森
米俵 3.0 3.0 2.8 2.8
太郎 3.0 3.0 2.8 3.0
さいの
しののめ
山極 2.5 2.6 2.6 2.7
平均 2.83 2.87 2.73 2.83

2026.7.5 アップ

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