脚本添削『アバター』(★5.10)

※このページで脚本が読めます(初稿と修正稿、PDF形式)。

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初稿(★4.96)

脚本_さいの25v1『アバター』(タイトルオマージュ)_260524

さいの
●自己採点
「好き」2.3「脚本」2.5
●ログライン100
 体調不良になった浪人生の双子の弟・充のため替え玉受験を引き受けた透は、迷惑な受験生を注意したことで藤倉花音に感謝されるも、入学後、花音から自分が充だと勘違いされ、特徴である泣きボクロを充に書き入れて事なきを得る。(105)
●感想
・テーマ触媒:タイトルオマージュ
・タイトルから思いついた一番最初のアイデアは依頼人の顔に整形する替え玉受験のプロを描くというものでしたが、最終的に替え玉受験要素しか残りませんでした。
・修正の方向は、まず今より馬鹿っぽいテイストにすることでリアリティラインを下げ、双子周りの描写を気にならなくしたい。次に最後の幕切れの「このあとどうなっちゃうんだ感」を高めたい。具体的には、ベタに双子との三角関係に発展していくことを予期させる。あるいは花音を男子部員にして、レギュラーを取り合うという方向にする。後者の場合なら、どうにかして卓球の試合を描いて終わりにできたらいいかなと思っています。卓球なのは私が卓球以外のスポーツをやったことがないためです。

テーマ触媒6:「海」「時代劇」「ブス」「タイトルオマージュ」

フィードバック

雨森れに
パス

米俵
●採点
「好き」2.4「面白さ」2.6「没入感」2.4「題材」3「視点」2.6「構成」2.5「描写」2.4
●修正依頼
・透のwantを強めてほしい。
替え玉受験をさせられるところまでは、巻き込まれた話として入りやすかったです。ただ、花音に会ってからの透の気持ちが少し分かりにくく感じました。花音とどうなりたいのか、自分が充として扱われることをどう受け止めているのかがあまり出てこないため、後半の行動がその場を切り抜けるための対応に見えてしまいました。透の中に、花音に自分として覚えていてほしい気持ちや、充として扱われることへの引っかかりがある方が入り込める気がしました。
●感想
双子の弟の替え玉受験をするというフックが分かりやすく、冒頭から状況に入りやすかったです。両親がかなり軽いノリで不正を押し切ってくるところも、コメディとして面白く読めました。
修正依頼として書いたものの、さいのさんの作風で考えると、感情を説明しすぎず、状況の面白さでテンポよく進んでいくところが良さでもあるのかなと思いました。透の気持ちがもう少しあると入り込みやすくなる一方で、今の軽やかさも作品に合っているように感じました。

脚本太郎
●採点
「好き」2.7「面白さ」2.5「没入感」2.5「題材」2.7「視点」2.6「構成」2.4「描写」2.7
●修正依頼
・入学以降、充の替え玉受験がバレないように
奮闘するシーン、透主体で行動させる。
 花音に替え玉受験がバレないように充に泣きぼくろを描くというのは、まあ替え玉受験がバレたらまずいので分かるのですが、ほくろをかく以外に具体的に行動することもなく、且つ行動の主体が今まで特になにもしていない充になるので、もっと透に積極的に行動させた方が面白いと思います。花音に惚れてしまい、自分が充の振りをするなど。
●感想
替え玉受験をメインに据えている作品は読んだことがなかったので新鮮で、その後の大学時代まで描いているのも面白かったです。

しののめ
パス

山極瞭一朗
●採点
「好き」2.3「面白さ」2.4「没入感」2.2「題材」2.7「視点」2.4「構成」2.3「描写」2.5
●修正依頼
・替え玉受験の扱い方を定める
→替え玉受験は犯罪なので、両親がのんき過ぎるように映りました。さいのさんの仰るようにもっとバカっぽい、コメディタッチにすることで、リアリティラインを下げ、その当たりを気にならなくさせるか、リアル路線でいくなら、双子の関係性を強調して、透から提案する。もしくは充から提案するとして、透は、「充に言われたからやるか」と両親に反対されながらも、決意する方向に持って行くのもありかなと感じました。
●感想
・替え玉受験というのは、昨今問題になってることですし、興味深い題材だと感じました。
・今後の展開の匂わせとしては、花音が透と充の秘密を知る唯一の人間として脅威となるような気配を出すのも一案としてあるかなと感じました。
・ちなみにですが、依頼人の顔に整形する替え玉受験のプロも面白そうです。気になります。

修正稿(★5.10)

脚本_さいの25v2『アバター』(タイトルオマージュ)_260621
修正期間:2026.6.1→6.21(20日)

さいの
●自己採点
「好き」2.3「脚本」2.5
●ログライン100
 体調不良になった浪人生の双子の弟・充のため替え玉受験を引き受けた透は、迷惑な受験生を注意したことで藤倉花音に感謝され懇意になるも、入学後、自分のことを充だと勘違いしたままの花音に対し、替え玉受験のお返しとして引き続き充として振る舞うことにする。
●感想
・充が替え玉受験を隠すことより、花音との恋を優先するようにしました。

修正稿へのフィードバック

雨森れに
パス

米俵
●採点
「好き」2.6「面白さ」2.7「没入感」2.6「題材」3「視点」2.6「構成」2.7「描写」2.5
●感想
テンポが良くなって、全体的に読みやすくなっていました。花音との関係も、初稿のインスタ交換から握手に変わったことで、受験当日の短い出会いとして自然になった印象がありました。
また、花音と関係を続けたいという透の気持ちがはっきりし、最後に充へ「あの子の前だけ」と頼むことで、透が自分から嘘を続けようとしていることが分かりやすくなったと思います。
一方で、自分が充として扱われ、自分自身が消えていく感じは少し弱くなった印象がありました。そのため、タイトルから感じる別人の代わりになる怖さや自分の存在が曖昧になる不穏さは、初稿の方が強かったように思いました。

脚本太郎
●採点
「好き」2.8「面白さ」2.7「没入感」2.5「題材」2.7「視点」2.7「構成」2.7「描写」2.7
●感想
・花音と再会してからの透の反応が
自然なものになり、これから乗り越えるべきことのハードルも上がったので続きが読みたいと言う気持ちが強まりました。
柱の11の充の調子乗ってる感じもなくなったので癖が弱まって良いと思います。

しののめ
パス

山極瞭一朗
●採点
「好き」2.4「面白さ」2.4「没入感」2.4「題材」2.7「視点」2.5「構成」2.3「描写」2.5
●感想
・恋愛を主軸にしたことで、コメディっぽい展開に突き進んで行くようになり、リアリティラインが下がり、替え玉受験に対する扱いが初稿より気にならなくなったように感じました。
・また、花音とのやり取りをメインにしたことで、彼女をものにしたいという透の感情が見え、感情移入しやすくなったように感じました。
・一方で、替え玉受験をメインテーマとして描くものも見たいと個人的には思いました。

ChatGPT
●一番大きな問題点:物語の核となる「兄が弟になりすます」という設定が、主人公のドラマに十分結び付いていない点です。受験を代わりに受けるという行為は非常に大きな秘密であり、そこから生まれる葛藤や罪悪感、あるいは「兄として弟を支えたい」という思いが物語を動かす原動力になるはずですが、本作ではその設定がラブコメのきっかけとして機能する割合の方が大きくなっています。そのため、透が花音と出会ってからも「正体を明かしたい」「でも明かせない」という葛藤はあるものの、受験替え玉そのものが主人公の内面的な成長や選択につながっていく印象はやや弱く感じました。ラストも「これで貸し借りチャラにしようぜ」という軽いオチで終わるため、面白さはある一方で、主人公が何を得て何を失った物語だったのかが少し曖昧になっています。替え玉受験という大胆な設定だからこそ、その嘘を抱え続けることの重さや、兄弟だからこその葛藤がもう一段深く描かれると、ラブコメとしてもドラマとしてもより印象に残る作品になると思いました。
●良い点:双子という設定を生かしたテンポの良いコメディがとても魅力的でした。特に冒頭で両親がまったく見分けられず、ホクロをBBクリームで消してしまうくだりは、この作品の世界観を一気に理解させる導入になっています。また、試験会場で花音と出会い、彼女だけがホクロを覚えていたことで正体が揺らぐ展開も巧みで、「そこで気付くのか」という気持ちよさがありました。終盤では卓球部で再会し、双子だと分かった瞬間にさらに誤解が膨らんでいく構成もテンポが良く、最後まで軽快に読ませます。兄弟の掛け合いも自然で、互いに信頼し合っている関係性が短い会話だけで伝わってくるため、替え玉という無茶な設定にも説得力を与えていました。
●応援メッセージ:替え玉受験というシリアスにもなり得る題材を、双子ならではの設定と軽妙な会話で青春ラブコメへ落とし込んでいる発想が面白い作品でした。特に、花音との出会いから再会までの流れはテンポが良く、「この先どう誤魔化していくんだろう」と続きを読みたくなる力があります。また、卓球という兄弟をつなぐ要素も物語全体に自然に組み込まれていて好感が持てました。あとは、主人公である透自身が、この嘘を通して何を選び、どんな成長をする物語なのかがもう少し鮮明になれば、単なる設定の面白さだけではなく、主人公の青春物語としてもより心に残る作品になると感じました。

採点

初稿 修正稿
好き 脚本 好き 脚本
雨森
米俵 2.5 2.6 2.6 2.7
太郎 2.6 2.6 2.7 2.7
さいの 2.3 2.5 2.3 2.5
しののめ
山極 2.3 2.5 2.4 2.5
平均 2.41 2.55 2.50 2.60
合計 4.96 5.10

初稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森
米俵 2.4 2.6 2.4
太郎 2.7 2.5 2.5
さいの
しののめ
山極 2.3 2.4 2.2
平均 2.47 2.50 2.37
初稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森
米俵 3.0 2.6 2.5 2.4
太郎 2.7 2.6 2.4 2.7
さいの
しののめ
山極 2.7 2.4 2.3 2.5
平均 2.80 2.53 2.40 2.53

修正稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森
米俵 2.6 2.7 2.6
太郎 2.8 2.7 2.5
さいの
しののめ
山極 2.4 2.4 2.4
平均 2.60 2.60 2.50
修正稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森
米俵 3.0 2.6 2.7 2.5
太郎 2.7 2.7 2.7 2.7
さいの
しののめ
山極 2.7 2.5 2.3 2.5
平均 2.80 2.60 2.57 2.57

2026.7.5 アップ

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