まったり散歩「J-WORLD TOKYOに行ってみた」(2018/12/7)

金曜の夜はしまうまさんと「ほっこりトーク」の録音をしていることが多いが、この日は池袋へ行くことになった。
プラネタリウムへ行こうと言われて、

イルカ「いいけど何故に?」
しまうま「この前、サンシャイン水族館の年間パスポート買ったから安く行ける」
イルカ「 何故に年間パスを笑 まあ池袋ならジュンク堂行ってるよ」
しまうま「2回分の値段で買えるから」
イルカ「最近録音ばっかだったから行きますか」
しまうま「ファッキュー」
しまうま「間違えた」
しまうま「オッケー」

というやりとりを経て本屋へ行って、カフェで読みながら待つうちに眠くなってしまった。この日は寝不足だったが、もともと録音がない予定だったので早く帰って寝るつもりだったのだ。

そこでプラネタリウムはやめようと言って、ふと思い出した「J-WORLD TOKYO」を代案にあげてみる。
サイトの2019年2月17日で閉園するというのを見て俄然行きたくなった。

そこは駅から向かうとサンシャインの最奥部にあたる。地下道を通って、ジブリグッズの売っている「どんぐり共和国」や駄菓子屋に寄りたがるしまうまさんを引っ張り、エスカレーターを間違えたら上りしかなくて強制的に5階まで行かされたりしながらも、なんとかたどり着く。

入園券を買って、入るとすぐに360°モニターのエリアがあるが、どことなく古くさいかんじがする。
ワンピースやナルトなどのキャラクターをモチーフにしているものの、回転する光に合わせてタイミングよくボタンを押すゲームとか、むかし流行った電動イライラ棒まがいのものなどレトロ感満載で哀愁を感じる。
吹き抜けにはシートがかけてあって、下の階のナンジャタウンが見えないようにしてあった。元々は二階ともナンジャタウンだったときの名残だろう。

某ファミレスでいろいろと酷い店に行ったときに、しまうまさんが言っていた「文化祭の模擬店だと思えば許せる」という言葉を思い出した。

学生のノリじゃないかと思える最たるものが「ヤムチャさんがサイバイマンにやられた穴」である。
ネットでも噛ませ犬としてネタにされるヤムチャさん(スタッフの人も「ヤムチャさん」と呼んでいた)。
やられた彼になりきれる撮影スポットである。
わざわざスタッフの方が案内してくれて、階段を降りた先にあったのも気にかかる。RPGゲームでいえば隠し部屋だ。

他にもキャラクターのパネルや撮影スポットが多くて、それ目当てで訪れるジャンプのファンが多いのだろう。中にいた来場者も9割以上、女性だった。そういえば、ここは「乙女ロード」にも近い。
サイトのトップページには「両さん」がいるのに、こち亀のエリアは見あたらなかった。亀有公園前派出所の撮影スポットがあれば喜びそうなSくんの顔を思い出す。
彼は冗談を言うときに「両さんなら~」という比喩をよく使うのである。

最後に一番アミューズメントパークらしいものをと思って撮影したのがこのメリーゴーランド。動いてる!と思ったら誰も乗っていなかった。
動作点検的に動かしたのだろうか?

パーク内で迷って地図をみていたら、すかさずスタッフの方が神対応で声をかけて案内してくれた。多くのスタッフが暇そうにしていたが、そんなことだけは印象に残る。

トイレの標識は芸が細かくて好き。

サザエさん一家が日曜にデパートへ行くのを見ると、なんとも言えないなつかしさを感じたりする。昭和中期の日常だろうか。もちろん僕の世代ではない。なのに、なつかしい。
上野の松坂屋が改装して綺麗になってしまったが、前は屋上に古くさいゲーム機がおいてあって、なつかしかった。デジタルネイティブな子供にはウケないのだろう。誰もいなかった。
小学校3年生で引っ越した先のイトーヨーカドーの屋上にもゲームエリアがあって、母に連れていってもらった記憶がある。500円もらえば随分と遊べた。

「ああ、むかしはあったよね……」

なにげない日常が、気がつけばノスタルジックな過去になっている。
閉園するテーマパーク、それだけで小説が一本書けてしまいそうだと思う。

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