まったり散歩「三四郎池の書生さん」(2018/11/20)

赤門拉麺を食べた我々は大学構内を散策した。

安田講堂の前までくると、Nくんが習っていた予備校の先生が火炎瓶を投げていた話をしてくれた。

(ふむ……すごいね、昔は)

笑い話のように聞いてしまうが、それでいいのかはわからない。歴史を知ろうとすることは大切だと思うけど。

三四郎池までくると、ほとりでくつろいでいる人達の中に熱く語る学生グループがいた。話題は日本の詩人ついて。

「宮沢賢治の詩は中原中也に比べてザッパクな印象がある」

先輩らしき一人の意見に後輩達が耳をかたむけている。「雑駁」なんて言葉、文章では見たことあるけど耳で初めて聞いた。

(さすが東大……)

いろんな意味で。前日に萩原朔太郎を読んでいた私としては共感もあるが会話には入れない。いろんな意味で。

時間に余裕があったので東大を出て、Yくんの中央大学にも行ってみることにした。

歩きでの移動。文京シビックセンターの前を通ったので寄り道。

展望室へ登ってみたかった。空気が澄んでいて筑波山まで見えた。

(きっと、この2人とここへ来ることは二度とないのだろうな……)

もちろん「もう来たくない」という意味ではない。ただ、人生ってそういうものだと思う。家の近くのコンビニならともかく、日常生活圏内じゃない場所にはなかなか通ったりしない。行こうと思えばいつでも行けるような距離の場所でも、なかなか「行こう」とは思わない。ましてや、この2人とタイミング合わせてとなると、やはり「二度とこない」だろう。いや、あるいは二度とないと思っていたことが何度も訪れることもある。「赤門拉麺」を二度と食べないと思っていたNくんが、また食べて「やっぱりまずい」と言っていたように。人生とはそういうものでもある。

中央大学はYくんの「見るところないっすよ?」という言葉通り、うん、写真も撮らなかった。時間的に学食もしまっていた。多摩キャンパスは遠いが広いらしいので機会があれば行ってみたい。

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