映画『スリー・ビルボード』(三幕構成分析#119)

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【ビートシート】

感想・構成解説

「好き」5点 「作品」5点 「脚本」5点
・群像的に見えるが主人公は2人のアンタゴニストプロット。署長は重めのサブプロット。
・ミルドレッドは復讐心、ディクソンは偏見という固執が共通している。
・ディクソンは署長の死~クビ~大火傷からの成長変化を示し、その行動がミルドレッドにも変化の兆しを見せて終わる。
・ディクソンの変化にプロット優先な強引さをわずかに感じるが、死ぬほどの火傷やマゾコンのキャラクターなどで処理はされている。
・全体はミステリープロットの型に則っている。真犯人捜しに引っ張られる観客がいるのはそのせいだろうが、つまらない見方。
・娘の回想シーンは許容範囲ではあるが、演出・脚本上の臆病さ。母へのあざといセーブザキャットで、母親のキャラクターをクリシェ化する危険性。

緋片イルカ 2023.2.6

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