ドキュメンタリー映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』(視聴メモ)

『グレタ ひとりぼっちの挑戦(字幕版)』
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2018年8月。15歳の少女グレタ・トゥーンベリはスウェーデン・ストックホルムにある国会議事堂前で学校ストライキを始めた。気候変動対策を呼びかけるため、1人で座り込み、自作の看板を掲げてリーフレットを配りながら通行人の質問に答える。毎週金曜日にストライキをすることから「Fridays For Future(未来のための金曜日)」と名付けられた運動は次第に注目を集め、スウェーデン国内のみならず、世界中の若者たちがグレタの考えに賛同するようになる。たった1人で始めたストライキは、数か月のうちに世界中に広がるムーブメントになっていった。グレタは父親のスヴァンテとともに、世界中の主要な会議や公式行事に参加して自分の言葉でスピーチを続ける。©2020 B-Reel Films AB, All rights reserved.(Amazon商品解説より)

一個人の感想:
グレタさんについての説明はべつに必要ないだろう。名前を忘れてても顔をみれば「ああ、あの子ね」となるはず。そんな彼女の人となりが垣間見える良質なドキュメンタリーだった。編集がうまい。学校で見せられた環境問題の映像がショックで引きこもっていた過去や、犬を前にしたときに見せる笑顔など、活動の陰での人間的な側面が見える。印象に残ったシーンがいくつかあった。有名なアメリカまでのヨット横断の最中に、荒れ狂う波の中で「責任が重すぎる」とも語っていたシーン。マクロン大統領に「環境問題の本を読むの?」と聞かれて「たくさん。オタクですから」と答えていたシーン。集会で「みんな、あなたのために集まった」と言われて「私ではなく、自分と他の人のために集まっている」と言い直すやりとり。彼女の行動は、自身も認めている通りアスペルガー症候群のそれなのは明らかだが、彼女が活動のシンボルにされていく背景には、流行のように一時的に動くだけの民衆がいて、利用しようとする政治家がいて、「ちょっと変わった子がいる」で片づける問題ではないと思う。彼女を賛美するつもりも、批判するつもりもないし、そんな論点で彼女を見る以前に、環境問題について、良いとも悪いとも自信をもって言えないぐらいに無知すぎるを恥じるべきだと思う。

緋片イルカ 2022.5.8

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