テーマ触媒11:「色」「パーティー」「手紙」「スポーツ」

「ライターズルーム」における提出脚本のためのヒントです。

041「色」

色が物語のキーとなるストーリーを考えましょう。

例えば、日本ではトイレの標識は男性が青か黒、女性が赤というところが多いです。

ですが、色が違っていたら、どんなことが起きるでしょうか?

色は国の文化や価値観に根ざしている部分もありますが、血や海の色などは普遍性があります。

それぞれの色に纏わるイメージを物語に落としこんだり、それをズラすことで物語が生まれてくるでしょう。

042「パーティー」

どんな目的のパーティーでも良いとします。

大人数が集まる公的なパーティーもあれば、友人数名で集まる私的なパーティーがあります。

いずれにせよ、何かを祝うという名目があるはずですが、その中で渦巻く感情はいろいろでしょう。

同じ場にいる人たちの違いを描くのが狙いの一つなので、「一人パーティー」はなしとします。

どこで開くのかという場所の選択で、雰囲気をガラっと変えることができます。

また、そのパーティーならではのサプライズが加われば、オリジナリティにも繋がるでしょう。

043「手紙」

現代ではやや古風になりますが、あえて紙に書かれた手紙に限定します。つまり、メールやアプリのメッセージはなし。

昔の手紙なのか、あるいは現代であえて手紙を用いるというのは、どういう状況、感情なのか。そこに物語が生まれてきます。

脚本上で手紙をどう処理するかという技術的の練習も狙いに含まれています。

書き方のルールのことだけでなく、観客にどう見せるかによって、いろいろな処理の仕方がありますので技術的な工夫もしてみてください。

044「スポーツ」

スポーツとしましたが、広く捉えて構いません。柔道、剣道のようなものや、ダンスのようなものでも点数がついたり、勝敗がつくような競技性があればOKとします。

勝敗がつくということは、勝者と敗者のドラマが生まれます。

あるいは、勝つためにどんな思いで練習や試合に挑むのか。キャラクターの魅力を引き出しやすい要素です。

競技中をシーンとすれば、勝負の状況を観客に伝える演出的な見せ方も必要になります。

ルールを知らない観客に伝えるべき情報、あるいは必要以上に説明しない処理も大切です。

部活設定のラブストーリーなどにズラすのは禁止。スポーツそのものをテーマとしてください。

イルカ 2024.4.6

テーマ触媒のリスト

1:「犯罪者」「コメディ」「ホラー」「ラブストーリー」
2:「脚色」「二面性」「キーアイテム」「サイレント」
3:「回想」「ミステリー」「はじまり」「おわり」「いちばん書きたいもの」
4:「ことわざ」「母親」「光と影」「何も起こらない話」
5:「モノローグ」「イケメン」「夏」「動物」
6:「海」「時代劇」「ブス」「タイトルオマージュ」
7:「音楽」「冬」「セクシーさ」「小説」
8:「山」「父親」「アクション」「ビジュアライズ」
9:「珍味」「春」「兄弟」「冒頭セリフ指定」
10:「想い出」「東京」「植物」「身体障害者」
11:「色」「パーティー」「手紙」「スポーツ」
12:「死んだ友人」「秋」「超能力」「逃亡者」
13:「昆虫」「プロット指定」「姉妹」「匂い」
14:「結婚」「AI」「不可能」「警察官」
15:「電話」「トラウマ」「雨」「当て書き」
16:「大きな決断」「登頂」「どん底」「夢オチ」
17:「ワンシチュエーション」「2人だけ」「視線」「手指」
18:「別れた恋人との再会」「キスシーン」「復讐」「ニュース記事から」
19:「殺人シーン」「病院」「飢餓感」「血」
20:「子供」「鏡」「恥」「自分をモデルに」

リハビリ:「模写」「半模写」「脚本起こし」「演出模写」

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