「ライターズルーム」における、提出脚本のためのヒントです。
013「ことわざ」
「ことわざ」をベースに物語を考えてみてください。
使う「ことわざ」は何でもOK。故事成語や四字熟語のようなものでも構いません。
物語の構成(オチなど)には、教訓的な意味合いが込められていますので、そのメッセージを的確に観客に伝える工夫をして下さい。
ルールとして「セリフ」と「タイトル」でその「ことわざ」を入れないこと。
つまり、説明などしなくても、読んだ人が物語から「つまり、あのことわざだよね」とわかることが理想です。
テーマを伝える練習にもなります。
014「母親」
どんな人間にも誕生したからには両親が存在したはずです(SF的な話はともかく)。
母親は肉体的な繋がりもあり、心理学的でもグレートマザーなど、特別な意味合いを持ちます。
母との関係でもいいし、母がいないことを描いても構いません。
どんな形でもいいので、主人公と母との関係が浮かびあがってくるようなストーリーを書いてください。
015「光と影」
「光と影」というのはテーマなど抽象的な意味合いにもとれますが、ここでは技術的な「ライティング」として捉えてください。
撮影のときに、ライティングに工夫が出るようなシーンを考えてみてください。
その光度は自然と、キャラクターの心情や、シーンの意味合いにつながるはずですので(繋がってなくてはいけない)、結局はテーマを描くことにはなります。
とはいえ、テーマから考えると大変ですので、まず表面的なライティングが活きるシーンとして考えて練習としましょう。
016「何も起こらない話」
ビートはテンポよく物語を進めていくためのものです。
途中で飽きられてしまう物語は、何か起きているようで、その実、起きていないのです。
では、あえて「何も起こらない話」を書いたら、どうなるでしょうか?
挑戦してみください。
この課題に限っていえば、つまらないと言われたら成功と言えるかもしれません(何か起きてるのにつまらないのは下手なだけですよ?笑)
無音の中で、耳を澄ますと、普段は意識しない音が聴こえてきます。
何も起こらないようで、キャラクターの小さな心の動きは実はビートになりえます。
あえて、ビートを殺したような話を書くのは、ビートのセンスを再確認するための練習です。
テーマ触媒のリスト
1:「犯罪者」「コメディ」「ホラー」「ラブストーリー」
2:「脚色」「二面性」「キーアイテム」「サイレント」
3:「回想」「ミステリー」「はじまり」「おわり」「いちばん書きたいもの」
4:「ことわざ」「母親」「光と影」「何も起こらない話」