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初稿(★2.2)
テーマ触媒1:「犯罪者」「コメディ」「ホラー」「ラブストーリー」
川尻佳司
●自己採点
「好き」3点「脚本」2点
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雨森れに
●採点
「好き」3「脚本」2
●良かったところ・好きなところ
ゆのの勘が実は当たっていて、数馬が片想いしてるところ。
お化け屋敷での経験が数馬にとって宝物になっているところ。
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
文学部、芸術学部を選んだ理由。
ブレスレットの役割。霊感と結びつかなかった。霊感という呼びかただと幽霊を見る力のイメージが強い気がする。
数馬の「登校拒否?」。自分の感覚だといなかったら「休み?」か「さぼり?」と聞く気がします。登校拒否だと長い期間なイメージがあるのでそれならば「川原、先週からいなくね?」とかもいいかも。
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
ゆのが片想いされてる?と思っているところで霊感の相談されてしまうので、ゆのが残念そうにしていたり戸惑っているのが入るといいかも。
●ミス?
柱5、ト書き 数馬とゆの→数馬がゆのに話しかける。かな?と思いました。
同じように柱9でも一馬と真凛というのもあり、状況が想像できなかった。
●(ビートに慣れてきたら)主人公のwantがわかる一行を指摘
ゆの「ねえ、このまま恋愛なしに、高校生活終わっていいわけ?」
恋愛したいをwantとして取りました。
●自由感想
川尻さんは登場人物に人生の糧を授けるので、優しい気持ちになります。
川尻さん自身の人柄が出てますよね!
あと天然石専門店とか久しぶりに思い出しました。
珍しい場所使うのも色が出ていいなーと思いました
米俵
●採点
「好き」2「脚本」2
●良かったところ・好きなところ
霊感があるという部分
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
時代が分からないのですが、最近の高校生が恋愛のパワーストーンブレスレットってするのかな?と疑問でした。男子もつけている…それを貸すというのも少し不自然さを感じました。
仏教学校の設定でしょうか?
(私の塾の生徒で、仏教校の子はパワーストーンつけていたので)
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
霊感があるということだったので、そこをもっと活かした話だと面白くなると思いました。
●ミス?
ト書きで人物の名前だけの部分があり、気になりました。
月三
●採点
「好き」2「脚本」3
●良かったところ・好きなところ
数馬のキャラが可愛い、とにかくゆのが好きなんだというのが伝わる
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
進学を目指す高校3年生のシビアさがないことが少し不自然に感じた
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
ゆのにとって自信が信じられない理由となるトラウマを見せる
●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
ゆのに進路か恋愛かの2択を突きつける
石川
●採点
「好き」3「脚本」3(※作品はなし)
●良かったところ・好きなところ
話としてまとまっていて、全体的に雰囲気や空気感が心地よいです。
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
シーン5のト書き「数馬とゆの。」の部分。ここまで読んだときに、数馬とゆのは普段話さない関係だと思ったので、これだといきなり一緒にいるのでおかしいと思いました。
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
ラブストーリーというよりはヒューマンドラマに感じられました。ラブストーリーとしてプラス1点と考えると、ゆのと数馬の関係が進展したのかどうかわからないのでシーン12のネタバラシに意味を感じられず、ゆのが数馬を好きになるのかわかりません。またゆのは男女問わず誘われたら誰でもほいほいついていくような印象を受けました。イケメンの彼氏がほしい、内面に価値を見いだす(テーマが違うのでしょうが)などの基準がないので、男なら誰でもいいのか、依存癖持ちかと感じました。
●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
舞台は強者ひしめき合う東京。セミプロの芸術家の青年(年上)を出して、その実力にゆのが憧れるようにさせます。青年は下心からゆのに近付き色々教え、ゆのは自分が認められたと勘違いします。ゆのが自分のものにならないとわかった青年は、才能が無いとゆのを傷つけ、ゆのはひどく落ち込む。しかし真凜や数馬に励まされて仕事ではなく自分は自分のために描くという決心をします。真凜や数馬は芸術のことなんか何もわかりませんが、ゆのの心の支えとなり、ゆのは再び前を向く。最後は沖縄に武者修行に行きます。
●ミス?
なし。
●(ビートに慣れてきたら)主人公のwantがわかる一行を指摘
ゆの「ねえ、このまま恋愛なしに、高校生活終わっていいわけ?」
修正稿(★2.0)
『気になるやつら』川尻佳司(ラブストーリー)d2_230707
川尻佳司
好き3点 脚本2点
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雨森れに
●採点
「好き」3「脚本」2
●良くなった点
ゆのが目指していたものや悩みが描かれたことで、進路のくだりが理解できた。
●自由感想
ゆのに思春期独特の、いろんなこと考えて、迷って、でも何となく明るく過ごしているっていう雰囲気を感じました。
あと学生時代にどんな恋愛してたかなぁと思い出すキッカケになりました笑
読ませて頂きありがとうございます!
米俵
◆好き3 脚本2
◆良くなった点
ゆのの進路の悩みが分かりやすくなった。
独歩の出現(嫌な奴の出現)で数馬の良さが際立った。
◆自由感想
川尻さんの作品ではいい人が多かった印象だったので、クズ系キャラが出てきてオッと思いました!あと、名前に笑いました!
初稿を最初読んだ時にゆのが男かと思って、BLかと思ったのをここで暴露します。(すぐに気付きましたが笑)
月三
●採点
「好き」2「脚本」3
●良くなった点
ゆのが進路に悩んでる点や美大を目指しているということは分かりやすくなっていると思いました。
●自由感想
数馬とゆのがブレスレットを買いに行くシーンがほっこりして好きです。
ログラインの恋愛という意味で見てみると、自分は初稿の数馬が可愛くて好きでした。
石川
●採点
「好き」3「脚本」2
●良くなった点
あまり変わった感じがしませんでした。
●自由感想
初稿よりラブストーリー感が薄くなっていると感じました。そもそもゆのは数馬を意識していないのでラブストーリーにならないと思いました。
緋片イルカ
『気になるやつら』2稿、拝読しました。直しが苦手だというのが作品から伝わってきます。今後の課題ですね。ひとつのヒントとして、ご自身で書かれた「ログライン」と「狙い」を改めて大切にすると良いと思います。初稿、2稿とも同じ文章ですが、狙いが「ゆのが数馬との出会いによって自分を信じる」でいくならば、そのドラマ性を一番高めるにはどうしたらいいか?という発想をもてると良いと思います。ドラマ性を高めるというのは、単純な力学としては主人公の感情変化です。「数馬との出会いによって」をカタリストと捉えるなら、「数馬との関係が始まる前」(シーン6より前)に、どれだけ「自分を信じることができていないゆの」を描けるかがセットアップです。もっとバッサリ言うなら「自分を信じることができないゆの」に関連していないシーンは余計なシーンである可能性が高いです。一方、シーン6以降では、いかに「数馬との関係で変化の兆しが見えるか」です。10分脚本で、変化までさせるのは心情的に無理がある場合もあるので「変化の兆し」が見えるだけで充分です。無理矢理、変化させると強引な作者の都合に見えたりして、キャラクターが薄っぺらく見えます。配信が過ぎてしまったので、みなさん、SSFFをどれだけ見れたかわかりませんが10~20分ぐらいのショートムービーでは「この程度の変化で良いのだ」とわかると思います(無理矢理、変化させて失敗している作品も見えます)。今年は終わってしまいましたが、チャンスがあれば、積極的に見るようにしてみてください。
採点
初稿 | 修正稿 | |||
好き | 脚本 | 好き | 脚本 | |
川尻 | 3 | 2 | 3 | 2 |
米俵 | 2 | 2 | 3 | 2 |
雨森 | 3 | 2 | 3 | 2 |
月三 | 2 | 3 | 2 | 3 |
石川 | 3 | 3 | 3 | 2 |
イルカ | 2 | 1 | 2 | 1 |
平均 | 2.5 | 2.2 | 2.7 | 2.0 |
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2023.7.15 アップ