脚本添削『ラブエネルギー』(旧題:『隣』)(★3.90)

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初稿(★4.3)

(ラブストーリー・恋心)d1『隣』石川_230628

テーマ触媒1:「犯罪者」「コメディ」「ホラー」「ラブストーリー」

石川
●自己採点
「好き」4「脚本」4
●感想
今時点での全力は出せたかと思います。

フィードバック

雨森れに
●採点
「好き」2「脚本」1
●良かったところ・好きなところ
ラストシーン、バスではなく自転車を選んで通学しているのが一番すきでした。
全体的に不器用で何も言えないままの恋心が伝わってきた。
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
時間経過で混乱してしまった。読み返しが何度か必要になった。
全体的にセリフがないので、柱8の運転手のセリフが浮いている。林より運転手のほうが話している。
●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
決定的な失恋シーン。みなみの告白を聞いてしまったとか。
林に個性をつける。表情や好きなもの、みなみのどこを見ているのかとか。
●(分析に慣れてきたら)以下のビートだと感じた一行を指摘
「主人公のwant」林、隣は空いているが窓側に寄りスペースをつくる。
「カタリスト」みなみ、周りを気にして、林の斜め前の席、つまり部活カバンの男子生徒の隣に座る。
●自由感想
柱5で立ち尽くした林は降りれたのでしょうか……学校間に合ったのか心配になりました。

川尻佳司
●採点
「好き」3点「脚本」2点
●良かったところ・好きなところ
みなみと男子生徒のセリフを無くした一人称視点で林の心情に絞ったところ
クライマックスのバスから降りなければならない場面設定
自転車通学になるオチ
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
特別わからないところはなし
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
クライマックスの盛り上がりをつくる。
セリフ無しで統一することからは外れてしまうかもしれないが、みなみを見ることしかできなかった前半との対比として、
例えば、林はみなみに告白すること、恋愛感情に素直に行動することが彼のneedとすると、
柱8のバスから降りなければならないクライマックスの場面に林はみなみの様子を心配して声をかけ、無理にでも男子生徒から引き離そうとする、その結果、みなみの男子生徒の想いを聞かされ、自分と同じように恋愛していたみなみに共感して諦めるなど。
●ツイストアイデア
特になし。
●ミス?
特になし。
●主人公のwantがわかる一行を指摘
1ページ 柱3 林、隣は空いているが窓側に寄りスペースをつくる。

米俵
●採点
好き2 脚本2
●良かったところ・好きなところ
MVのような流れ、全体の雰囲気
高校生の初々しさ
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
良くわからなかった部分はありません。ただ、良くも悪くもMVのような印象を受けました。
ト書きが独特なので、そのせいなのか、セリフが少ないからなのか…
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
林には何かもっと決定的なものを見せつけて欲しいです。
最後、自転車をどんな様子でこいでたのか気になりました。
男子生徒は名前があった方が良いかと思います。結構出てくるのに男子生徒というのが気になりました。(多分、林からしたら名前も分からない存在という意味だとは思うのですが…違っていたらごめんなさい)

月三
●採点
「好き」2「脚本」2
●良かったところ・好きなところ
高校生の恋愛の初々しさ、朝の通学バスという清々しい舞台設定と林の不器用さが可愛い
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
ストーリーにわかりにくい点は特にありませんでしたが、通学なのに電子マネー(というか定期)でないのが不自然な気がしました。それと抽象的な表現がト書きに多く、ト書きというより小説のように感じました。
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
林はみなみと男子の会話をシャットアウトしていましたが、聞きたくないのに聞こえてしまう方が面白い気がしました。
●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
林にもっと決定的なショックを与える。手をこっそり繋いでいたのを見てしまうとか。その時の林のリアクションが見てみたいので。

イルカ
・「柱6」は同じ時間帯、同じような場所での繋ぎなので、ブリッジを入れる、「日替わり」と明記する、テロップを出すなど、読み手、観客が混乱しない工夫をしてください。
・いくつかの会話がト書きで処理されていますが、いろんな問題があると思います。撮影の現場で役者はどうすればいいのでしょう? パントマイムさせるのでしょうか? 脚本は設計図です。脚本の役割を果たしているか考えてみてください。考えがあるなら、それがきちんと読み手に伝わるように書いてください。
参考:脚本作法10:会話をセリフにするか、ト書きにするか

修正稿(★3.90)

(ラブストーリー・恋心)d2『ラブエネルギー』石川_230729
(修正期間:22日)

石川
●自己採点
「好き」4「脚本」3

修正稿へのフィードバック

雨森れに
●採点
「好き」2「脚本」1
●良くなった点
初稿に比べ、登場人物たちが会話していて人間らしさが出ている。
周囲の目を気にしているところがリアル。
●自由感想
全部修正していてガッツを感じました!すごい!
一郎が情緒不安定すぎて、これがラブエネルギーの力なのか……と思いました笑
恋愛は人を狂わせますね。

川尻佳司
●採点
「好き」3点「脚本」2点
●良くなった点
時系列やセリフがわかりやすくなっている
●自由感想
ラストの質問を恋愛と掛けたところが良い
今回セリフが入ったが、一郎のキャラに変わらない個性が感じられて良い

米俵
好き2 脚本2
●学校生活がリアル
会話があることで以前よりも主人公のキャラが分かるようになった。
●「!」が多いのが少し気になりました。全修正大変だったかと思います。石川さんが書く会話を読めて良かったです。ありがとうございました。

月三
●採点
「好き」2「脚本」1
●良くなった点
高校生の学校生活や日常がイメージしやすい。ト書きが読みやすい。
●自由感想
一郎のようなキャラクターの子にとっての愛って難しいものなんだなあと感じさせられました!

脚本太郎
●採点
「好き」2「脚本」1
●良くなった点
初稿に比べて登場人物の動きや会話がきちんと描かれていたのが良かったです。
●自由感想
恋愛は難しいなと思いました。

イルカ
シーン2
・「教卓では担任が連絡事項を読み上げている。」セリフに起こす。何の連絡事項かわからない。「それから美化委員。えーー美化委員は、松井」がその内容なら「読み上げている」の次の行にこのセリフを置く。
・「遠くの席で「はい」と返事する声。松井みなみ(16)である。」みなみはモブじゃないので、きちんとセリフ形式に。
・「担任の声」「みなみの声」なぜ声? 姿が消えた?
全般
・ト書きが説明的でくどく、文章のリズムも悪く読みづらい。映像にしたときに伝わらなそうなものも多い。
・主人公の「女の子が好き」というwantはわかるが、カタリストがなくドラマが始まっていない。「目立ちたくない林は、みなみへの恋心がバレて、クラスの注目の的になってしまう。」がログラインなら「バレた」ところからドラマ開始では?
・雰囲気重視にしてもセリフが平凡でオリジナリティやキャラの魅力がない。

採点

初稿 修正稿
好き 脚本 好き 脚本
雨森 2 1 2 1
川尻 3 2 3 2
米俵 2 2 2 2
月三 2 2 2 1
石川 4 4 4 3
太郎 2 1
イルカ 1 1 1 1
平均 2.3 2.0 2.3 1.6

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