※このページで脚本が読めます(初稿と修正稿、PDF形式)。
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初稿(★4.42)
雨森れに
●自己採点
「好き」3「脚本」2
●ログライン100
バスジャックに居合わせた隼人が、運転手の機転により、犯人が包丁を落としたのをチャンスにして、乗客と協力して犯人を取り押さえる。
●フック/テーマ
バスジャック/勇気
●ねらい/テーマ触媒
アクションを描く/アクション
●感想
もっと動機がわかるようなやり取りを入れるべきだったと反省しています。
小説でもアクションシーンを書いたことがなかったので苦戦しました。
もともと喧嘩シーンなどは痛くなっちゃって見るのが苦手なんですが、そういうのもしっかりと見ないとと思いました。
テーマ触媒8:「山」「父親」「アクション」「ビジュアライズ」
フィードバック
脚本太郎
●採点
「好き」2 「脚本」2
●ログライン100
バスジャックに遭遇した営業マン佐久間隼人は、初め犯人に良いように使われるも、渋滞目前でバスが急ブレーキを踏んだ隙に犯人に襲いかかり、他の乗客たちと協力して戦い、犯人を取り押さえる。
●フック/テーマ
急ブレーキ後のアクション、犯人との格闘/犯罪に巻き込まれた一般人の戦い
●カタリスト
柱7: 井上、渋滞表示板に気づく。
●不明点・不自然な点
・小森が井上を名前で呼んでいるのが知り合いのようで違和感がありました。知り合いがバスジャック事件を起こして巻き込まれるという展開も面白そうではありますが、皆初対面だという前提で読んでいたので……。
・犯人の目的がよく分かりませんでした。金目的にしろ愉快犯にしろ、多少何をしようとしてるのか分かるシーンがあった方が入りやすいと思います。
●自由感想
前半で犯人に良いようにされるストレスからの急ブレーキ→犯人確保のシークエンスで、映像で観たらカタルシスが得られそうだと思いました。個人的には、登場人物全員が急ブレーキに備えてこっそり準備を進め、急ブレーキが踏まれたことで全員が協力して犯人を取り押さえる、くらいの規模にした方がストーリーが回収された感があり、また、映像的に派手なアクションシーンをストーリーの中で有効活用できるように思います。
さいの
●採点
「好き」2「脚本」1.5
●ログライン100
コミュニティバスの運転手である井上はバスジャックに遭い命の危険に晒されるが、渋滞の目前で意を決して急ブレーキをかけ、乗客と協力してバスを危機から救う。
●フック/テーマ
バスジャック、渋滞/犯罪者との戦い
●カタリスト
井上の足がブレーキを踏む
●不明点・不自然な点
・柱5のト書きは手を上げている絵を伝えることから始めた方がスムーズかと思いました。バス内の間取りを説明する必要は特に無いかなと思います。
●自由感想
・「バスジャックが渋滞に遭ったら」というフックは面白いと思います。渋滞が目前に迫ったことで意を決してブレーキを踏んだということと思ったのですが、それが上手く仕掛けとして動いているなという印象はそれほどなかったです。バスジャックが渋滞に捕まって立ち往生した後をコントとして描く、など思いつきました。
・このドラマに渋滞が必要なのかというのもそうですが、犯人の狙いや運転手や乗客の思惑に今ひとつ意外性が無く、誰の目線で何を見せたいのか定まっていない印象でした。
しののめ
●採点
「好き」2.5「脚本」2.3
●ログライン100
バスジャック現場に居合わせた隼人は、運転手の急ブレーキという機転をきっかけに乗客と協力し、バスジャック犯を取り押さえる。
●フック/テーマ
バスジャック/犯人との対決
●カタリスト
乗客は5人。みな両手を挙げている。
●不明点・不自然な点
・電話ではなくアラームだったことに失望した理由が若干わかり辛いように思いました。バスジャックがまだ外部に気づかれておらず、助けを求めることすらできていないから…といった状況でしょうか。今作中で明示すべきか微妙ですが、もう少し状況が分かっても良いかもと思いました。
・小森「変なことしようとしたら、井上から殺す」小森が敢えて運転手の名前を呼んでいることに何か意味があるのでしょうか。特にないようであれば、状況的にも分かりやすさの点でも、「運転手」「こいつ」等の呼び方で良いかなと思いました。犯行動機に関連する等でしたら面白そうですが…!
●自由感想
・長編の一部という感覚で読みましたが、緊迫感があって楽しめました。
・ペーパードライバー故にピンと来てないだけでしたら申し訳ないのですが、渋滞にどこまで意義があるのかあまり掴めませんでした。
・今作で何かオリジナリティや意外性を見せようという意図が強くある訳では無いのかなと思いますが、ジャックされたバスが○○な状況になったら?という発想は面白いなと感じました。色んなシチュエーションを見てみたくなりました。
山極瞭一朗
●採点
「好き」2.5「脚本」2.3
●ログライン100
隼人はバスジャックに居合わせてしまうが、運転手が急ブレーキを踏んだことをきっかけに、犯人に立ち向かい、乗客たちと共に犯人を取り押さえる。
●フック/テーマ バスジャック/この難局をどう乗り越えるか
●カタリスト
柱5.小森誠二が井上太陽に血のついた-。
●不明点・不自然な点
1ページ、ラスト、『井上・井上太陽(40)』はミスでしょうか。 隼人が身を挺してまで立ち向かう動機が今ひとつ理解できなかったです。積極的に行動するメリットとデメリットが釣り合っていないような気がします。隼人が動かなければならない状況があれば、隼人に感情移入できるかもしれません。 乗客の中に隼人の大切な人がいるとか、現状他人ばかりなので、ひとりでもいると説得力が増すかもしれません。
●自由感想
確かに犯人の動機は気になりました。命令・脅しばかりだったような印象なので、本心の片鱗が見られたら、人間味が出るように感じました。 とはいえ、犯人側の想いは主題ではないと思うので、つらつらと語る必要はないように思いました。 アクションシーンについては、あくまで主観ですが、すんなりと読めました。隼人と犯人の行動がわかりやすく、映像として頭に浮かびやすかったです。
修正稿(★5.01)
脚本_雨森35v2『渋滞目前』(アクション)_250930
修正期間:2025.09.15→2025.09.30(15日)
雨森れに
●自己採点
「好き」3「脚本」2
●ログライン100
バスジャックに居合わせた隼人が、運転手の機転により、犯人が包丁を落としたのをチャンスにして、乗客と協力して犯人を取り押さえる。
●フック/テーマ
バスジャック/勇気
●ねらい/テーマ触媒
アクションを描く/アクション
●感想
渋滞していることで周囲の速度も落ちて、通常より大きな事故にならないという部分が伝えられなかったので、セリフで調整してみました。
どうすればいいか自分でも持て余してしまって、うまく修正できなかった気がします。
FBを活かしきれず申し訳ございません。
修正稿へのフィードバック
脚本太郎
●採点
「好き」2.5 「脚本」2.3
●良くなった点
最後に皆で協力して犯人を制圧するシーンはカタルシスがあって良かったです。また、犯人の動機が示されていたことで、事件解決のカタルシスも増したと思います。
●ツイストアイデア
・柱1と柱2の時系列が違うので少し混乱してしまったので、いっそ小森が乗り込むシーンはなしにしてしまって良いのではないかと思いました。
・エンドイメージを、人が集まってくる場面より、もう少し時系列を後ろにして、みなみが運び出されている場面にしたら、事件解決感とみなみを守った感が演出できるのではないかと思いました。
さいの
『渋滞目前』修正稿
●採点
「好き」2.5「脚本」2.5
●自由感想
初稿に比べて最低限のセットアップが加わっており、人数が多すぎるという印象はあまり感じなかったです。アラームのところで緊張感を演出したかったのかなと思うのですが、もう一つここでフックというか、ドラマを作れたんじゃないかなと思って、出来事としてちょっと浮いてしまってる印象がありました。
しののめ
●採点
「好き」2.7「脚本」2.5
●自由感想
・初稿より更に緊迫感が増しており、楽しめました。犯人の動機、そのしょうもなさ、意味のない残忍さも含め、引っ掛からない形でさらっと提示されており、すんなり読めました。
・学生鞄の辞書がとどめになっているのが好きでした笑 乗客全員で一斉に襲い掛かる様子も面白かったです。
・バスジャック→渋滞→お産、という事件の連続が華やかで良いなと思いました。
山極瞭一朗
●採点
「好き」2.5「脚本」2.4
●自由感想
みなみが隼人の知り合いとなったことで、隼人の行動に説得力が増したように感じました。正義感ある行動を取る理由になっていたと思います。一方で、再会をバスの中にする必要性が感じられませんでした。再会のシーンの会話が浮いていたように感じます。 全員で小森に立ち向かうシーンはそれぞれが自分の個性を活かして戦っていたので、キャラの棲み分けがされており、よかったと感じました。 犯人の動機にもさらっと言及されており、そこが気になるといったことはなく、いい意味で脇役に徹していたと思いました。
山師ヤマ
脚本楽しく読ませていただきました。
バスの中に漂う緊張感や、春が緊急停車した後に全員が犯人を捕らえて仕置をする際に感じる爽快感。そういったものを味わうことができました。バスジャックと言うのは、密室空間で、限られた人物でドラマを作るのに最適な設定だと感じました。登場人物も限定的で、いろいろな立場の人がいて、彼らがどのように振る舞いどの活躍するのかと考えながら拝読しました。
以下、気になる点です。
・主人公と妊婦が同期である必然性は無いように感じました。初めて会った赤の他人でも成立するような気がします。
・短編だからしょうがないと思うのですが、話がすんなり終わってしまったと思いました。バス運転手の作戦がうまくいかなかったり、停車した後、何人かが傷ついてしまったり、またうまくいきそうになるものの、ドジなキャラクターのせいでピンチに陥ってしまたりといった展開が1つあるとより緊張感が増すように感じます。
・既にバスが走っているところから始めると、枚数が良い意味で節約されると思いました。
・主人公が、携帯を凶悪犯に渡すと言うだけの役割で、もっと魅力を感じる何かがあるとより良くなるのではと思いました。例えば、犯人の無理な要求に対して抵抗する、身を挺して妊婦を守るなど。1つ入れるだけで、この人はやっぱり主人公なんだなと感じる話になると思います。
「好き」2.8
ChatGPT
■ 素晴らしい点
群像劇としての「協力の連鎖」が非常にドラマチック。
隼人 → 井上 → 小沢夫妻 → 戸高 → 運転手 → みなみと、乗客たちの行動が波紋のように広がり、最終的な反撃へつながる構造がとても巧みです。
特に戸高が包丁を「振り上げてから思い直して捨てる」一瞬は、人物の成長・判断が一瞬で伝わり、脚本的にも非常に上質です。
■ 問題点
クライマックスまでの「運転手の決断」の伏線が弱い。
井上運転手が「渋滞表示板を見て覚悟を決める」シーンは大変良いのですが、その後、彼がどういう人物なのか、なぜここで命がけの決断ができるのか――背景が描かれていないため、読者によっては「急に英雄的行動をした」と映る可能性があります。
ごく小さな描写でよいので、
・真面目で責任感のある人物
・過去に安全教育を受けたこと
などの“積み上げ”があると説得力がさらに増します。
■ 次回作への応援
これだけ多人数のキャラクターを破綻なく動かし、緊迫感の中にも人間らしい温度を描ける筆力は本当に見事です。
あなたの物語は「普通の人の勇気」を描くのがとても上手なので、次回はぜひ、日常の延長にある“もう一歩だけ非日常”の世界にも挑戦してみてください。
きっとさらに深みのあるドラマになると思います。
次の作品を読むのを楽しみにしています!
以上
採点
| 初稿 | 修正稿 | |||
| 好き | 脚本 | 好き | 脚本 | |
| 雨森れに | 3 | 2 | 3 | 2 |
| 脚本太郎 | 2 | 2 | 2.5 | 2.3 |
| さいの | 2 | 1.5 | 2.5 | 2.5 |
| しののめ | 2.5 | 2.3 | 2.7 | 2.5 |
| 山極瞭一朗 | 2.5 | 2.3 | 2.5 | 2.4 |
| リーダー① | * | * | 2.8 | * |
| 平均 | 2.40 | 2.02 | 2.67 | 2.34 |
| 合計 | 4.42 | 5.01 | ||
