災害の死傷者数の比較

wikipediaからの引用・まとめです。

ペスト

ペストはこれまでに3度にわたる世界的流行をみている。
第1次は、6世紀の「ユスティニアヌスのペスト」に始まって8世紀末までつづいたもの。
第2次は、14世紀に猖獗をきわめた「黒死病」から17世紀末にかけてのもので、オスマン帝国では19世紀半ばまでつづいた。
第3次は、19世紀末から現在までつづくものである。
14世紀に起きた大流行では、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されている。
近年でもペストの感染は続いており、2004-2015年で世界で56,734名が感染し、死亡者数は4,651名(死亡率 8.2%)である。

第一次世界大戦 1914年~1918年

7千万以上の軍人(うちヨーロッパ人は6千万)が動員され、史上最大の戦争の1つとなった。第二次産業革命による技術革新と塹壕戦による戦線の膠着で死亡率が大幅に上昇し、ジェノサイドの犠牲者を含めた戦闘員900万人以上と非戦闘員700万人以上が死亡した。

連合国
戦死者 553万人
戦傷者 1283万人
行方不明 412万人

中央同盟国
戦死者 439万人
戦傷者 839万人
行方不明 363万人

第二次世界大戦 1939年~1945年

第二次世界大戦における連合国・枢軸国および中立国の軍人・民間人の被害者数の総計は5000万〜8000万人とされる。8500万人とする統計もある。当時の世界の人口の2.5%以上が被害者となった。また、これらには飢饉や病気の被害者数も含まれる。

民間人の被害者数:3800万〜5500万(飢饉病気によるものは1300万〜2000万)。
軍人の被害者数:2200万〜2500万。捕虜としての死者数も含む。

近年、ソ連崩壊以降のロシアの再調査で、ソ連が自国の被害者数を誇張していたことがわかっているが、再調査でも2660万であり依然第二次世界大戦最大である。

ユダヤ人
マーティン・ギルバートはドイツのホロコーストによって、730万のユダヤ人のうち570万(人口の78%)が犠牲になったとしている。他に、490万から600万にいたる推算がある。

日本
日本政府は1963(昭和38年)5月14日の閣議決定「戦没者追悼式の実施に関する件」において「戦没者」について「支那事変以降の戦争による死没者(軍人・軍属及び準軍属のほか、外地において非命にたおれた者、内地における戦災死没者等をも含む者とする。)」であると決定し]、戦没者の数を約310万人としている。厚生労働省は戦没者の概数を240万としている。

日中戦争における犠牲
日中戦争での日本軍の犠牲者数総計44万6500人(陸軍38万4900人、海軍7600人、終戦後の死亡5万4000人)——70万人とも。また関東軍はソ連軍に降伏し、60万がシベリアなどに抑留、6万人が犠牲になった。

朝鮮戦争 1950年~1953年

国際連合軍(韓国・アメリカ・イギリス)
韓国軍 137,899~227,800(警察と民兵を含む)
アメリカ軍 33,686
イギリス軍 1,257
国連軍 1,831
合計 174,673~264,574(17万~26万)
民間人 1,330,000

朝鮮民主主義人民共和国(中国・ソ連)
北朝鮮軍 215,000~294,000(游擊隊を含む)
中国軍 197,653
ソビエト軍 299
合計 412,952~491,952(40万~50万)
民間人 1,086,000

韓国軍は約20万人、アメリカ軍は約14万人、国連軍全体では36万人の死傷者を出した。北朝鮮軍および中華人民共和国の義勇軍も多くの損害を出した。しかしこれらの推計は発表者によって数値にかなりの差がある。

アメリカ国防総省によれば、アメリカ軍は戦死者3万3686人、戦闘以外での死者は2830人、戦闘中行方不明は8176人にのぼる。また約24万5000から41万5000人にのぼる韓国側一般市民の犠牲が明らかにされ、戦争中の市民の犠牲は150万から300万(多くの推計では約200万)と見積もられている。これに対して、中華人民共和国と北朝鮮は約39万のアメリカ軍兵士、66万の韓国軍兵士、2万9000の国連軍兵士を戦場から「抹消」したと推定している。

また西側の推定によれば中国軍は10万から150万人(多くの推計では約40万人)、21万4000から52万人(多くの推計では50万人)の死者を出している。一方中華人民共和国側の公式発表によれば、北朝鮮軍は29万人の犠牲を出し、9万人が捕らえられ、「非常に多く」の市民の犠牲を出したとされ、中国軍については戦死者11万4000人、戦闘以外での死者は3万4000人、負傷者34万人、行方不明者7600人、捕虜2万1400人となっている。これらの捕虜のうち約1万4000人が中華民国へ亡命し、残りの7110人は本国へ送還された。毛沢東の息子の一人毛岸英も戦死した[152]。

戦線が絶えず移動を続けたことにより、地上戦が数度にわたり行われた都市も多く、最終的な民間人の犠牲者の数は100万人とも200万人とも言われ、全体で400万人〜500万人の犠牲者が出たという説もある。内訳は北朝鮮側の死者250万人、韓国側は133万人で大多数が一般市民だった。

ベトナム戦争 1955年~1975年

ベトナム共和国(アメリカが支援する南ベトナム)
推定戦死者 285,000(28万)
行方不明者 1,490,000(150万)
民間人死者 1,581,000(160万)

ベトナム民主共和国(ホー・チ・ミンが率いる北ベトナム)
推定戦死者 1,177,000(120万)
行方不明者 604,000(60万)
民間人死者 3,000,000(300万)

ルワンダ虐殺 1994年

1994年4月6日に発生した、ルワンダのジュベナール・ハビャリマナ大統領と隣国ブルンジのシプリアン・ンタリャミラ大統領の暗殺から、ルワンダ愛国戦線 (RPF) が同国を制圧するまでの約100日間に、フツ系の政府とそれに同調するフツ過激派によって、多数のツチとフツ穏健派が殺害された。正確な犠牲者数は明らかとなっていないが、およそ50万人から100万人の間、すなわちルワンダ全国民の10%から20%の間と推測されている。

アメリカ同時多発テロ事件 2001年9月11日

一連のテロ攻撃による死者は2996人、負傷者は6000人以上であり、インフラ等への物理的損害による被害額は最低でも100億ドルとされている。

イラク戦争 2003年~2011年

アメリカを中心とする多国籍軍
戦死者合計: 2万4219名
戦傷者合計: 11万7961名
(戦死:米兵4489名、英兵179名/戦傷:米兵3万2238名、英兵315名)

イラク
戦死者合計: 2万8821名~3万7405名

民間死亡者数
イラクボディカウントによる調査(2003年から2011年12月14日まで)によれば、イラク市民の紛争による死亡数は10万3160名–11万3728名とされ、これに12,438名を新たに加えている。
ランセット (2003年3月 – 2006年7月): 60万1027名 (95% 信頼区間: 42万6369名–79万3663名)
AP通信 (2003年3月 – 2009年4月): 11万600名
イラク家庭健康調査 (2003年3月 – 2006年7月): 15万1000名 (95% 信頼区間: 10万4000名–22万3000名)
PLOS Medicine掲載論文(2013年10月掲載):約50万名

シリア内戦 2011年~現在

死者 約46万5000人(シリア人権監視団推計)(国連は推計を中止)

内戦が始まる前のシリアの人口は約2200万人を数えていたが、トルコに約180万人、レバノンに約117万人、ヨルダンに約63万人、イラクに約25万人、エジプトに約13万と国民の半分以上が難民化する状態となった。

2020年3月、シリア内戦は10年目を迎えた。シリア人権監視団は、同年3月14日、内戦による死者について民間人11万6000人超を含めて少なくとも38万4000人。1100万人以上が難民や国内避難民となっていることを発表した。

関東大震災 1923年(大正12年)9月1日

190万人が被災、10万5,000人あまりが死亡あるいは行方不明になったと推定されている(犠牲者のほとんどは東京府と神奈川県が占めている)。建物被害においては全壊が約10万9,000棟、全焼が約21万2,000棟である。

阪神・淡路大震災 1995年(平成7年)1月17日

死者 6,434人
行方不明者 3人
負傷者 43,792人

兵庫県内の死者のうち、災害関連死による死者は919名 (14.3%)
焼死者数 403人(兵庫県の集計)、558人(各市の合計。神戸市528人など)

負傷者
重傷者:県内10,494名 (98.2%)、県外189名 (1.8%)
軽傷者:県内29,598名 (89.4%)、県外3,511名 (10.6%)
避難人数(ピーク時): 316,678人
住家被害:全壊104,906棟、半壊144,274棟、全半壊合計249,180棟(約46万世帯)、一部損壊390,506棟
火災被害:全焼7,036棟、焼損棟数7,574棟、罹災世帯8,969世帯
その他被害:道路7,245箇所、橋梁330箇所、河川774箇所、崖崩れ347箇所
被害総額:約10兆円規模

東日本大震災 2011年(平成23年)3月11日

2019年(令和元年)12月10日時点で、震災による死者・行方不明者は1万8428人、建築物の全壊・半壊は合わせて40万4893戸が公式に確認されている。震災発生直後のピーク時においては避難者は約47万人、停電世帯は800万戸以上、断水世帯は180万戸以上等の数値が報告されている。復興庁によると、2019年7月30日時点の避難者等の数は5万271人

警察庁は、2019年(令和元年)12月10日時点で、死者は1万5899人、重軽傷者は6157人、警察に届出があった行方不明者は2529人であると発表している(ただし未確認情報を含む。余震によるものを含む)。

新型コロナウィルス 2019年~現在

(2020/04/11時点)
世界
感染者:1,709,014人(100万)
死亡者:103,536(10万人)

(2021/1/28時点)
世界
感染者:1億86万6032人
死亡者:217万4129人

(2020/04/11時点)
日本
感染者:6,736人
死亡者:128人

(2021/1/28時点)
日本
感染者:381,137人
死亡者:5513人

緋片イルカ 2020/04/11

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