奇才ヘンリー・シュガーの物語
https://www.netflix.com/title/81388090
白鳥
https://www.netflix.com/title/81711971
ねずみ捕りの男
https://www.netflix.com/title/81711970
毒
https://www.netflix.com/title/81711973
※詳細はリンク先からご覧ください。
※結末までの内容を含むことがございますのでご注意ください。
感想
『チャーリーとチョコレート工場』のロアルド・ダールの小説を原作とした、ウェス・アンダーソンの短編連作。作品の世界観と監督の演出がかなりマッチしていてとても良い。画面に語りかけるモノローグ形式で、小説映画といったかんじだが、原作自体が面白いのだと思う。各短編に繋がりはないが、全編に共通して登場する作者が出てくる『奇才ヘンリー・シュガーの物語」を最初に見るのをすすめる。個人的には2作目の『白鳥』が断トツで良かった。
今回、同じ監督の作品ではショットのリズムに共通するかんじがあるかという興味から4作のショット数をカウントしてみた。結果は以下。
ショット数 | 本編(分) | 1分内ショット数 | 1ショット秒 | |
奇才ヘンリー・シュガーの物語 | 59 | 38 | 1.55 | 38.6 |
白鳥 | 22 | 17 | 1.29 | 46.4 |
ねずみ捕りの男 | 53 | 17 | 3.12 | 19.2 |
毒 | 59 | 18 | 3.28 | 18.3 |
作品自体が長回しのセット移動でシーンを変えていくという特殊な作品のため、数値を他作品と比べるときは注意が必要だが、2作品ごとにかなり近い数値が出たのが興味深かった。監督のリズムは一つとは限らないがあるのではないかと感じた。結論を出すにはまだまだデータ不足だが、参考値として。
緋片イルカ 2023.12.30