「ライターズルーム」における提出脚本のためのヒントです。
045「死んだ友人」
死んだ友人にまつわるドラマを描きましょう。
「友人」との距離感は自由とします。親友ぐらい近い友人でもいいし、あまり付き合いのないクラスメイトぐらいの遠さでも構いません。
友人の性別は問いませんが、恋人設定、片思い設定はなしとし「友人」という距離感を大事にしてください。
また「友人が死ぬ話」ではなく、すでに死んでいるところからストーリーを始めてください。
大切なのは「死んだ人間」が、主人公にどう影響を与えているかです。
回想の使用は自由としますが、ただの思い出語りにならないように注意してください。
046「秋」
春夏秋冬の季節シリーズのラストです。
過去の季節シリーズで書いたようにクリシェにしない戦略もあれば、最高に魅力的な風物詩を見せる戦略もあります。
「秋」といえば「〇〇の秋」という言葉が、よく言われます。
食欲、芸術、読書、旅行、スポーツなどありますが、これらを当てはめるだけで「秋」らしさが出せるか?
夏が終わり、だんだんと寒くなっていく気温感や、それに伴う感情なども描けると、魅力的な秋が演出できるかもしれません。
047「超能力」
SF設定でも、ファンタジー設定でも構いません。魔法と呼び変えて構いません。
現実の人間には「絶対にできない能力」を主人公に持たせてください。
身体能力でいえばオリンピック選手レベルといった「高能力」と「超能力」を区分けしてください。
ジャンルは、コメディが浮かびがちかもしれませんが、シリアスな展開もあります。
ビート「ジャンルのセットアップ」も必要な場合も多いでしょう。
設定上は「主人公が超能力を得た原因」「超能力によって出来ること、出来ないこと」、場合によっては持続時間などの「ルール」が必要です。
すべてを作中で説明しなくてはいけないということはありませんが、観客が疑問を持つような展開は、ご都合に見えます。
超能力自体はフィクションでも、作中ではリアリティをもたせなくてはいけません。
048「逃亡者」
逃げる者がいれば、必ず追う者がいます。
両者をしっかりと立てれば「逃亡者プロット」になりますが、どちらの視点で描くこともできますが、今回は「逃亡者」側を主人公とします。
ここでも「逃げる原因」があり、誰から、どうやって逃げるのか?
当然、追う者が迫ればシーンに緊迫感が出ます。
発想としては「おにごっこ」と「かくれんぼ」をイメージすると良いでしょう。
主人公とともに、観客が「逃亡」に参加しているような気持ちになれれば大成功です。
イルカ 2024.4.6
テーマ触媒のリスト
1:「犯罪者」「コメディ」「ホラー」「ラブストーリー」
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10:「想い出」「東京」「植物」「身体障害者」
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12:「死んだ友人」「秋」「超能力」「逃亡者」
13:「昆虫」「プロット指定」「姉妹」「匂い」
14:「結婚」「AI」「不可能」「警察官」
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17:「ワンシチュエーション」「2人だけ」「視線」「手指」
18:「別れた恋人との再会」「キスシーン」「復讐」「ニュース記事から」
19:「殺人シーン」「病院」「飢餓感」「血」
20:「子供」「鏡」「恥」「自分をモデルに」
※書き方のルールなどについては「脚本作法」の記事も参照してください。