テーマ触媒18:「別れた恋人との再会」「キスシーン」「復讐」「ニュース記事から」

「ライターズルーム」における提出脚本のためのヒントです。

069「別れた恋人との再会」

ラブストーリーの定番シチュか、コメディのきまづいシチュか、恋愛は多種多様です。

別れ方、そのときの思い、その後の思い(どれくらいが時間が経っているか)によって、描写は変わります。

この辺りは自由に設定していただいて構いませんが、ここでは「死んだ恋人の幽霊」などのファンタジー・SF設定への逃げはなしにしましょう。

別れた夫婦はもちろんOKです。性別も男女でなくても、もちろん問いません。

ただし「恋愛っぽい関係だった」のような曖昧さはなし。誰がどう見ても、自他共に認めるような恋愛関係があったのに、別れてしまった二人の再開とします。

リアルで繊細な人間の感情をしっかりと描けるようにしましょう。

また、どうして別れたかといった説明セリフばかりにならないような注意も必須ですが、ここまで本数を重ねてきた作者なら、それぐらいは身についているはずです。

070「キスシーン」

キスシーンはラブストーリーでは外せない描写といえるでしょう。

セックスシーンも含め、作家がこういう描写を恥ずかしがって書けないようでは話になりませんが、反動的に過激なシーンばかりですごいシーンを描いているような勘違いも危険です。

キスでもセックスでも、大切なのは「主人公」です。作者の体験を書けという話ではありません。

物語では、魅力的なキスはもちろん、最悪なキスもあるでしょう。

以前に出した「登頂」「どん底」という課題ではMPの上昇と下降を意識してもらいました。

なお、ラブストーリーのMPで「キス」や「セックス」はしょっちゅうあります。

設定や関係は自由ですが、「キスシーン」を必ずどこかに入れてください。

071「復讐」

復讐心とはとても強い気持ちです。恨みつらみ、執着心、痴情のもつれ。

いろいろな状況があるでしょう。

法律で裁けない悪に対する正義の鉄槌もあるでしょう。

ただし、一方的な思い込みによる仕返しは、逆恨みになります。

復讐自体は、社会的には推奨されるものではないけど(忠臣蔵の時代ならともかく)、それでも人間感情としては、とてもわかります。

復讐とキャラクターは切っても切れない関係ともいえるでしょう。

どんな復讐をするかにオリジナリティがあるのも、このストーリータイプの魅力の一つになるでしょう。

主人公を通して、人間の「復讐心」という感情と向き合ってみてください。

ヒント:マスタープロット6:リベンジ(REVENGE,復讐)

<072「ニュース記事から」/h2>
これは実際にある「ニュース記事」をネタとして作品を描いてください。

ネタ元になった記事の全文をどこかにコピペしてください(引用になるので発信元を必ず明記。ネット記事ならリンク先も貼りつけ)。

ニュース記事に、人名や企業名など固有名詞が登場する場合は、名称だけ変更してモデルとしましょう。

記事とストーリーがどこまで一致するかは、作者の自由です。

面白いニュースを見つける取材力があれば、そのまま作品になりますし、あくまで「ニュース」からインスパイアされた作品という位置づけにしてしまっても構いません。

イルカ 2024.4.10

テーマ触媒のリスト

1:「犯罪者」「コメディ」「ホラー」「ラブストーリー」
2:「脚色」「二面性」「キーアイテム」「サイレント」
3:「回想」「ミステリー」「はじまり」「おわり」「いちばん書きたいもの」
4:「ことわざ」「母親」「光と影」「何も起こらない話」
5:「モノローグ」「イケメン」「夏」「動物」
6:「海」「時代劇」「ブス」「タイトルオマージュ」
7:「音楽」「冬」「セクシーさ」「小説」
8:「山」「父親」「アクション」「ビジュアライズ」
9:「珍味」「春」「兄弟」「冒頭セリフ指定」
10:「想い出」「東京」「植物」「身体障害者」
11:「色」「パーティー」「手紙」「スポーツ」
12:「死んだ友人」「秋」「超能力」「逃亡者」
13:「昆虫」「プロット指定」「姉妹」「匂い」
14:「結婚」「AI」「不可能」「警察官」
15:「電話」「トラウマ」「雨」「当て書き」
16:「大きな決断」「登頂」「どん底」「夢オチ」
17:「ワンシチュエーション」「2人だけ」「視線」「手指」
18:「別れた恋人との再会」「キスシーン」「復讐」「ニュース記事から」
19:「殺人シーン」「病院」「飢餓感」「血」
20:「子供」「鏡」「恥」「自分をモデルに」

リハビリ:「模写」「半模写」「脚本起こし」「演出模写」

※書き方のルールなどについては「脚本作法」の記事も参照してください。

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