脚本添削『腰抜け』(★4.00)

※この作品はライターズルームのメンバーによるもので、作者の了承を得た上で掲載しています。無断転載は禁止。本ページへのリンクは可能です。

初稿(★)

『腰抜け』脚本太郎(犯罪者)d1_20240329

脚本太郎
「好き」2.5「脚本」1.3
●自由感想
納得のいく出来ではないですが、意外と書き始めてから思い付くことも多く、(自分にしては)スラスラ書き終えることができました。悩んで書きあぐねているくらいなら手を動かした方が良いんだなと実感しました。

テーマ触媒1:「犯罪者」「コメディ」「ホラー」「ラブストーリー」

フィードバック

雨森れに
●採点
「好き」2.1「脚本」1.3
●良かったところ・好きなところ
施設から逃げ出す設定。
柱7のドタバタ感。
殺すときは目を狙うところ。
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
ヒトシ・サトシの名前→双子設定? 似すぎている名前だと少し意味を持たせないと読みにくい気がする
ヒトシ「急いだって、どうせ宛なんかないでしょ!」の言い回しに違和感。自主性のないでもでもだってちゃんなら→「どこに行くっていうの!」みたいな言い回しになるかも。
他のセリフももサトシヒトシが13歳だとするとセリフがなんだか不自然
●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
目を刺すという殺し方が活きるように、ヒトシが視線を合わせないとか、サトシがヒトシを罵倒するときに目を強調するショットを作る。
柱7の前にヒトシがサトシへの殺意や苛立ちを芽生えさせ、柱7では怯えるのではなく俯瞰→サトシの暴言をきっかけに殺す。
高城は怪我をおった状態でその場から逃走させたほうが、ヒトシが自分に敵意ある者だけを殺しているし、この後警察が着て捕まるんだろうなってところが想像できるかも。
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
セリフが説明セリフになりがちなので、もっと柔らかくして13歳のセリフにする。
殺意のきっかけなる事柄を柱7以外に散らす。
●ミス?
×××→一字下げで間にスペース 参考:https://irukauma.site/iruka/story/rewrite/31350/
ヒトシ「これ、食っちゃ駄目だ」→サトシのセリフ?
●(分析に慣れてきたら)以下のビートだと感じた一行を指摘
「主人公のwant」(あるいは「主人公のセットアップ」)
ヒトシ「何であんなこと、しちゃったんだろ」 ※wantよりCCかもしれません
「カタリスト」
サトシが言い終える前に、高城充(37)が二人の前に現れる。
●自由感想
カンザキイオリのあの夏が飽和するを思い出しました。
気持ち悪い変質者の描写をいれるところが脚本太郎君らしい面白さを出していてよかったと思います。

米俵
●採点
好き…2 脚本…1.3
●良かったところ・好きなところ
ヒトシ、サトシという名前
冒頭の2人のやりとり
施設を抜け出すという設定
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
ヒトシがサトシを襲う動機。急だったのでサイコパスだったのかな?と感じた。逆にサイコパスを想定していれば、良い部分になると思う。
高城が2人に何をしたかったのか。殺したかったのか?いたずら目的か?後半がハゲの会話なので、高城ってなんだったんだろと読み終わってから感じてしまった。ただの気持ち悪い人間というのも少し残念な気がする。
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
ヒトシのサトシを殺す動機をもう少し分かりやすくする。
●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
高城は見た目には普通で、豹変する。
●ミス?
柱1 ヒトシ「速いよ、ねえ」ねえの後の伸ばし棒が1に見えたのですが…違ったらごめんなさい。
●感想
ヒトシ、サトシが協力して逃げようとする姿は応援したくなりました。
脚本太郎くんのハゲ好きも感じました笑

月三
●採点
「好き」2「脚本」1
●良かったところ・好きなところ
二人が施設暮らしであるというところと逃避行の部分はスリリングでどういう展開になるのかハラハラしました。
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
ヒトシにとって、サトシの最後のセリフがなぜ殺意にまでつながったのか。サトシとヒトシの関係性がよくわからなからなかった。(ただのルームメイト?で信頼関係はなかった?)
●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
サトシは追い詰められ高城(だけ)を殺してしまい2人で更に逃げる。もしくは施設長を殺したのも実はサトシ1人でサトシは本当はサイコパスだった。
●自由感想
人が一線を越える瞬間というのを改めて考えさせられました。
前半の逃避行しているシーンはスリルがありとてもハラハラしました。また高城の強烈なキャラクターも恐怖を煽り、堕ちていく2人の描写が面白いなと感じました。

石川
●採点
「好き」3「脚本」2
●良かったところ
サトシがヒトシのことをしょうもない奴だと思っているところ。サトシと高城の取っ組み合いのシーンの緊迫感。
●わからなかったところ、不自然なところ
極限状態なのはわかるが、ヒトシがサトシを襲う動機が強引な気がする。
●ツイストアイデア
パッと思いつきませんでした。
●脚本がプラス1点されるには
サトシに対するヒトシの感情(憧れor苛立ちなど)、ヒトシが大切にしているモノ(何かアイテムか友情か)を追加する。
●ビート
want:2ページ目、ヒトシ「どこに行けばいいんだろう」
カタリスト:2ページ目、サトシが言い終える前に、高城充(37)が二人の前に現れる。
●感想
衝動的な殺人には興味があったので、こういう動機もあるのかと新鮮だった。脚本をプラス1点する方法がわからなかった。単純にヒトシは変わりたいと思っていて→変われなかったでは、殺害に感情移入できないと感じた。

修正稿(★)

(修正稿)『腰抜け』脚本太郎(犯罪者)d1_20240407-DESKTOP-QMUF7PH
修正期間:2024.4.5.→2024.4.7(2日)

脚本太郎
●自己採点
自己評価 好き3 脚本1.6
●感想
ヒトシがサトシを殺害する動機が弱い・よく分からないというご意見を多くいただいたので、最後のヒトシの行動をメインに修正しました。

修正稿へのフィードバック

雨森れに
●採点
「好き」2.3「脚本」1.3
●良くなった点
サトシとヒトシの関係性。
1稿のドロドロした感じも面白かったが、修正稿のほうがサトシの優しさやヒトシの成長を感じられるし、もやもやがなく10分に綺麗に収まるように思えた。
●感想
脚本太郎くんが明るい終わり方をさせるのが意外でした(変質者は殺してるけど)
心の変化というか、機微への触れ方が良いと思ったので、こっち路線の話をまた書いて欲しいです。
同じ登場人物のシチュエーション違いとかでも。
次の作品も楽しみにしてます。

米俵
『腰抜け』2稿
●採点
好き…2 脚本…1.7
●良くなった点
サトシ、ヒトシの関係性
初稿よりも疑問点が減り、2人の関係性に目を向けることが出来、絆を強く感じることが出来ました。
●感想
ハゲ変質者がやられてスッキリしました。今後、ハゲ以外の変質者が出てくるのも楽しみにしています。

月三
「腰抜け」2稿
●採点
「好き」3「脚本」2.1
●良くなった点
臆病なヒトシが搾り出した勇気とサトシとヒトシの関係性が前よりもわかりやすく、初稿よりも全体的柔らかいストーリーになっているところが自分は好きでした。

石川
『腰抜け』2稿
●採点
「好き」2「脚本」1
●良くなった点
ヒトシが一歩踏み出した感じになっていますね。
●感想
初稿にあったように、サトシを殺してしまうヒトシの動機が描けると、さらに良くなると思います。

採点

初稿 修正稿
好き 脚本 好き 脚本
雨森 2.1 1.3 2.3 1.3
米俵 2 1.3 2 1.7
月三 2 1 3 2.1
石川 3 2 2 1
太郎 2.5 1.3 3 1.6
平均 2.32 1.38 2.46 1.54
合計 3.70 4.00

2024.4.23アップ

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