脚本作法3:記号類の使い方など

当サイトは「書き方」などの初歩的なことは記事にしない方針です。あくまで「面白い物語」を作るための記事を書いています。「脚本作法」シリーズは脚本講習の受講生など、個人的にフォローしている方への共有のため残しています(※タグはありませんがトップページの「ブログ内を検索」で辿れます)。原稿のルールや書き方はスクールなどで添削を受けた方が確実です。特にコンクール応募など、される方はご注意ください。

今回は質問を受けたわけではないのですが、いちいち注意するのが面倒な細かいことを記事にしておきます。

(受講生の方、間違いを見つけても何度も指摘しませんのでチーム内で修正してください)

ポイント

・「!」「?」は全角で一文字入力。記号のあとは一文字空ける。

・「……」は三点リーダーを2マス使用。

・セリフに「……」を入れるとしたら、前か後。両方は使わない。
 〇「……うん」「うん……」
 ✕「……うん……」

・「……」は「セリフにならない気持ち」と捉えてください。セリフにはならなくても作者は、どうして「……」が入っているのか説明できるようにしてください。安易に使用しないこと。

・「……」の代わりに「ト書き」を入れる選択肢もあるはず。ト書きではなく「……」にする意味は? きちんと選択して書くこと。

・逆をいえば、無意味なト書きを入れるぐらいなら「……」の方が読みやすい。

・ト書きを句読点なく終わらせない。セリフにつなぐなら「、」を入れる。
    太郎、むきになって、(←ココ)
 太郎「本当だってば

・キャラクターの初登場時は、基本的にフルネームと年齢を入れる。

・(うちのチームでは)柱の「同」は使わない。

・(うちのチームでは)(昼)を省略しない。

・テロップはセリフ同様にして入れる。
 T「2022年」

・モノローグは「M」
    太郎、走っている。
 太郎M「また遅刻だ。僕はどうして、いつもこうなんだ……」

・オフの声は「声」
    太郎、歩いている。
 女の声「すみません」
    太郎、振り返る。
    鈴木花子(23)が立っている。

・テレビの声なども「声」
    テレビから声がする。
アナウンサーの声「ただいま入ったニュースをお伝えします」  
    太郎、テレビを見る。
 ※あくまで一例。テレビ画面を映すかどうかなどによって書き方が変わる。

・「 × × ×」はト書きで頭が一文字下げる(読みすさのため)
 悪い例:
    太郎、歩いている。
    × × ×
    花子、反対から歩いてくる。

 良い例:
    太郎、歩いている。
     × × ×
    花子、反対から歩いてくる。

・柱の前は一行アケ(読みやすさのため!)

・柱=「撮影場所の指示」だという意識をもつこと。

・ト書き=「読み手(スタッフ)への指示」だという意識をもつこと。

・総合芸術である映画の中で、脚本家に求められていることは何か?を忘れないこと。スタッフに任せられるところは任せる。けれど放棄はせず、脚本家なりの理想を書く。

※絶対的なルールとは限りません。大切なのは読む人の気持ちを考えた原稿にすることです。また、細々したのを見つけたら更新していきます。

2022.11.27追記:
・ト書きは必ず現在時制で書く
 ✕ サイレンの音が聞こえてきた。
 〇 サイレンの音が聞こえる。
 ト書きはスタッフへの指示なので、もはや「サイレンの音。」だけでも伝わる。

緋片イルカ 2022.11.24

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