※このページで脚本が読めます(初稿と修正稿、PDF形式)。
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初稿(★4.93)
脚本_さいの19v1『アオちゃん』(モノローグ)_251228
さいの
●自己採点
「好き」2「脚本」2
●ログライン100
求職中の姉崎は、幼馴染のアオちゃんのことを抜けている人間で自分と同様に社会に適応できていないと親近感を持っていたが、職場に忘れ物のモバイルバッテリーを届ける過程でアオちゃんがちゃんと働いているのだと感じ取って辟易するも、ランチでの変わらない姿に安心し、これ以上アオちゃんの仕事について追求することを止める。
●フック/テーマ
抜けている友人、求職中/幼馴染との関係
●ねらい/テーマ触媒
テーマ触媒:モノローグ
ねらい:セットアップをスムーズにする
●カタリスト
柱5: 着信
●自由感想
もっと面白くなる予定だったのですが、書いてみるとこんなもんです。
フィードバック
雨森れに
●採点
「好き」2.7「脚本」2.7
●ログライン100
求職中の瑞希は、変人の蒼と関わることで自分だけが社会不適合者ではないと安心していたが、ひょんなことから蒼の仕事姿を見てしまい、会社の名前も知りそうになるもふたりの関係のために踏み込むのをやめる。
●フック/テーマ
変人の友達/知らない幸せ、格差
●カタリスト
柱6、モバイルバッテリー発見
●不明点・不自然な点
・柱3でモバイルバッテリーを見せたほうがいいかも?
不自然とも言えない範囲ですが、瑞希が充電しているのを映像で見せておいたほうが、観客が納得しやすい気がします。大げさに見せるというよりは、お冷を注いでもらうときにスマホを移動させるとか、些細な行動のついでに見せる程度でいいかもしれません。
●自由感想
ビジュアルや行動でセットアップされていたので、すんなりと入り込めました。
モノローグのタイミングや量もちょうどよく、瑞希の素直な言葉が気持ちよかったです。
個人的な好みとしては、ラストにファイナルイメージで瑞希と蒼が家電量販店で買い物してる様子とか、また喫茶店でケーキ食べている映像があるといいなと思いました。そういう映像があるほうが瑞希が蒼との関係を壊したくなかったのが伝わるかなと。
米俵
●採点
「好き」2.2 「脚本」2.8
●ログライン100
求職中の瑞希は、幼馴染の蒼のことを少しズレていて、自分と同じ社会不適合者と思っていたが、忘れ物を届けに行った際にしっかりと働く蒼を感じ、不安になる。しかし、ランチではいつもの蒼だったため、安心するが、これ以上蒼の仕事を追求すると自尊心が傷つくと思い、追いかけるのをやめる。
●フック/テーマ
蒼のキャラクター・瑞希とのやり取り/女の友情
●カタリスト
蒼からの着信
●自由感想
・私の読み方かもしれないのですが、読後にモヤーっとした少し嫌な印象が残りました。瑞希の視点で読んでいく中で、アオちゃんを理解しているような描写が、上下関係のようにも受け取れてしまったからかもしれません。
・特に終盤、追いかけられる状況で踏み込まなかった選択について、優しさとも取れる一方で、瑞希自身の自尊心を守る行為とも読めてしまいました。
・ただ、そんな部分が、女同士の関係性としてもありそうで、その揺れを描いている点が上手いなと感じました。
・「ほっこり」を狙っているのか、それとも「モヤッ」を残す方向なのか、もしくはどちらとも読めるように書いているのか、さいのさんがどれを意図しているのか少し気になりました。
・瑞希が求職中であるのがセットアップだけで終わってしまっているように思えたので、ラスト付近で(明確な成長ではない形で)再度その状況を入れるのも一案かなと思いました。
脚本太郎
●採点
「好き」3「脚本」2.7
●カタリスト
柱6: 瑞希「今⻭医者終わったとこ。なに?モバイルバッテリー?」
●ログライン100
再就職先が中々決まらずに焦っている瑞希は、小学校からの友達の蒼と接し、彼女の社会人であるが社会人らしからぬ言動に元気付けられる。
●フック/テーマ
興味のポイントがずれているマイペースなキャラクター/社会人らしさ
●ツイストアイディア
・柱8での瑞希の救われた感じが素敵なので、それを際立たせるためにもここより前に社会人関連の嫌なエピソードを持ってきた方が効果的な気がしました。
●自由感想
・モノローグを通して上手く蒼のキャラクターの面白さを表現できていると思います。『そういうことを言うと殺される部族』など言い回しも面白いと思いました。
・蒼のキャラクターが魅力的で、他のエピソードも通して色んな面を見てみたいと思いました。
しののめ
●採点
「好き」2.5「脚本」2.4
●ログライン100
求職中の瑞希は、変わり者の友人・蒼に忘れ物を届けようとして、自分が知らない真っ当な社会人としての蒼の姿に気後れする。しかし蒼が普段と変わらぬ調子で喋ってくれることに安心し、うっかり蒼の仕事の詳細を追求しそうになるのをやめる。
●フック/テーマ
変わった友人、友達の意外な側面/アラサー女性の友情
●カタリスト
柱6.モバイルバッテリーを発見
●自由感想
・良い意味で、まさに先日お話していたバカリズムや坂元裕二系の「何も起きない話」っぽさがあり、そういうジャンルとしてすんなり読めました。瑞希と蒼の信頼関係が優しく穏やかで、ほっこりしました。現代アラサー女性(?)のモノローグとしても違和感がなく、読みやすかったです。
・かなり個人的な感覚なので人によって意見が分かれると思うのですが、「加湿器ってお湯沸かしてるのに~」の台詞だけは色々と差し替えてみる余地があるかもと思いました。「殺される部族の装束」というちょっと強めのツッコミにピタリとハマる絶妙なライン、なおかつもっとすんなり意味が伝わるような内容がある気がします。歯医者のコップの方が分かりやすく、かつある程度パンチもある話なので、それと同等かそれ以上の内容が欲しい気がしました。
・柱10、5階テナントを確認しようとしてやめるという描写が少し分かり辛いように感じました。脚本上なので余計にだとは思うのですが…。ハッとして目を塞いだ理由が初読時は分からず、さいのさんのログラインを読んで察しました。ただ、カメラワークと役者の演技で伝わるように撮れるのかなという気もします。
山極瞭一朗
●採点
「好き」2.3「脚本」2.3
●ログライン100
仕事を探している瑞希は、仲の良いどこか抜けている友人アオちゃんに忘れ物を届けようと職場近くを訪れ、アオちゃんの社会人としての姿を目にし、気後れする。しかし、いつもの調子で話され、仕事について詮索するのをやめる。
●フック/テーマ
変わり者の友人/友人との関係
●カタリスト
柱5.瑞希の携帯に着信
●不明点・不自然な点
特になし。
●自由感想
しののめさんも仰るように、大きなことが「何も起こらない話」として、読みやすかったです。 ねらいのセットアップも、お祈りメールやモノローグから瑞希とアオちゃんの2人とも、端的に示されていたと感じました。ガツガツとケーキを食べるあたりも、アオちゃんの性格がよくわかる描写だったように感じます。 ラスト、忘れ物に気づいて、追いかけるシーンですが、瑞希が一言も発さずに淡々と追いかけるのが若干気になりました。読んだ所感の瑞希の性格なら声をかけるように感じました。そしてアオちゃんに声をかけるなどすると、周囲とのアンバランス感が生まれ、場にそぐわない瑞希が際立つように感じました。
修正稿(★5.39)
脚本_さいの19v2『アオちゃん』(モノローグ)_260209
修正期間:2026.1.6→2.9(34日)
さいの
●自己採点
「好き」2.4「脚本」2.4
●ログライン100
求職中の姉崎は、幼馴染のアオちゃんを社会に適応できていないと親近感を持っていたが、職場に忘れ物を届けたことでアオちゃんがちゃんと働いていると知って辟易するも、ランチでの変わらない姿に安心しアオちゃんについて詮索を止める。(110)
●修正意図
・蒼のキャラクターがいやらしくならないように、歯医者のコップの話題で統一するようにしました。アイデア次第ではもっと面白い印象をつけられたように思います。また、エンドイメージで何を描きたいのか補強するよう意図しました。
●感想
・アオちゃんのような「おもしれー女」みたいなキャラは、この程度だとすでに類型化されてきているようにも感じます。『成瀬は〜』シリーズを念頭に。「若い女性の変人」という強い文体を借りるなら、もっと通時的で普遍的なテーマにアクセスしなければいけないような気がします。
修正稿へのフィードバック
雨森れに
●採点
「好き」2.8「面白さ」2.7「没入感」3「題材」3「視点」2.7「構成」2.7「描写」3
●感想
・柱3でモバイルバッテリーが登場したので、返却する流れがスムーズになった。
・初稿では仕事モードの蒼がちょっと大人しかった印象でしたが、修正稿ではありのままな感じがして好感度が上がった。
・ラストの買い物で「いつものふたり」を見れてほっこりしました。
米俵
●採点
「好き」3「面白さ」2.8「没入感」2.9「題材」3「視点」2.8「構成」3「描写」3
●感想
・初稿ではアオちゃんを分析しているような瑞希に少し嫌らしさを感じる部分がありましたが、2稿ではチューブを提案する、一緒に買いに行くといった描写が増えたことで、2人の関係性が微笑ましく見えるものに変化し、読後感が良くなったと感じました。
・脚本太郎さんも仰っていましたが、家電のバリエーションはアオちゃんの底知れなさ・変人としての魅力だったと思うので、2稿のチューブという着地に向かいながらも、そうしたネタが散りばめられていても面白かったように思いました。
脚本太郎
●採点
「好き」3「面白さ」2.8「没入感」2.7「題材」3「視点」3「構成」2.7「描写」3
●感想
・モバイルバッテリーを使っているシーンが追加されたことで、その後の返し忘れる展開の唐突感がなくなりました。
・最後のチューブを買うシーンが追加されたことで微笑ましさが増したのはプラスだと思うのとそこに至るまでにチューブの話をするのが必要なのは分かるのですが、個人的には初稿での色んな家電について話してるのが変人らしくて好きだったので、難しいところだと思いました。
しののめ
パス
山極瞭一朗
●採点
「好き」2.4「面白さ」2.3「没入感」2.5「題材」2.4「視点」2.4「構成」2.6「描写」2.5
●感想
アオちゃんにいやらしさがでないような絶妙な塩梅になっていたと思いました。ラストにホームセンターで買い物をしているシーンが追記されたことによって、物語の方向性も明確になったように感じました。 「若い女性の変人」と言ったところに関して、私はそこまでそういう作品に触れてきたわけではないので、新鮮さを感じたというか、歯医者のコップで永遠にしゃべれるのも、それこそひとつのオリジナリティのようにも感じました。
ChatGPT
●一番大きな問題点:瑞希が「蒼の本当の姿(ちゃんと働いている現実)」を目撃する場面があるのに、そこからの感情の揺れや二人の関係性の変化がほとんど描かれず、ドラマとしての山が弱い点。ビル前でフロアガイドを見ようとして目を塞ぐくだりは非常に良いのに、その“見たくない/見てしまう”葛藤が回収されないまま、チューブのオチへ流れてしまうのが少し惜しい。
●良い点:会話のセンスが抜群。歯医者の紙コップというどうでもよさそうな話題を、ここまで繰り返し転がし続けられるのは武器。特に「そんな話をしてたら殺される部族の装束じゃないのか」というモノローグは、瑞希の愛と戸惑いを一瞬で表していて秀逸。また、モバイルバッテリーという小道具で二人を繋ぐ構造も巧み。
●応援メッセージ:この脚本の強みは、劇的な事件ではなく“どうでもよさそうな会話の中にある切実さ”を描けるところです。二人の距離感はすでにとても魅力的。あと一歩だけ感情を踏み込めば、静かなのに深く残る作品になると思います。会話の才能は確実にあります。
採点
| 初稿 | 修正稿 | |||
| 好き | 脚本 | 好き | 脚本 | |
| 雨森 | 2.7 | 2.7 | 2.8 | 2.9 |
| 米俵 | 2.2 | 2.8 | 2.9 | 3.0 |
| 太郎 | 3.0 | 2.7 | 2.8 | 2.9 |
| さいの | 2.0 | 2.0 | 2.4 | 2.4 |
| しののめ | 2.5 | 2.4 | ||
| 山極 | 2.3 | 2.3 | 2.4 | 2.5 |
| 平均 | 2.45 | 2.48 | 2.67 | 2.72 |
| 合計 | 4.93 | 5.39 | ||
| 修正稿「好き」詳細 | ||||
| 好き | 面白さ | 没入感 | ||
| 雨森 | 2.8 | 2.7 | 3.0 | |
| 米俵 | 3.0 | 2.8 | 2.9 | |
| 太郎 | 3.0 | 2.8 | 2.7 | |
| さいの | ||||
| しののめ | ||||
| 山極 | 2.4 | 2.3 | 2.5 | |
| 平均 | 2.80 | 2.65 | 2.78 | |
| 修正稿「脚本」詳細 | ||||
| 題材 | 視点 | 構成 | 描写 | |
| 雨森 | 3.0 | 2.7 | 2.7 | 3.0 |
| 米俵 | 3.0 | 2.8 | 3.0 | 3.0 |
| 太郎 | 3.0 | 3.0 | 2.7 | 3.0 |
| さいの | ||||
| しののめ | ||||
| 山極 | 2.4 | 2.4 | 2.6 | 2.5 |
| 平均 | 2.85 | 2.73 | 2.75 | 2.88 |
2026.2.28 アップ
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