TVドラマ『コンフィデンスマンJP』(視聴メモ)

https://fod.fujitv.co.jp/title/4f07/
※あらすじはリンク先でご覧下さい。

感想・印象

FODで一話のみ視聴。日本のドラマは久しぶりに見て海外ドラマとの違いはビートの数だと再確認。日本に緊張感のあるドラマが少ない理由がわかる。アメリカドラマの10話分と、日本ドラマの10話分ではストーリーの密度が違う。海外映画と邦画でも同じことが言える。多くのシーンにエンジンが働いておらず、全体のストーリー(ログライン的な大枠だけ)に対する段取りシーンの連続。たとえば作戦通りの段取りシーンでもバレるかどうかというツイストを入れるだけで緊張感は出るが、そういった一手間がない。もちろんビッグバトルでのツイストの意味ではない。TVドラマという制約は差し引いても、リアリティのなさ、テンポの悪さを、演者の魅力+笑いと、勧善懲悪ドラマでシュガーコートする(勧善懲悪をつくるために、わかりやすい、教育アニメのようなチープな悪役をつくる)。『GREAT PRETENDER』よりはマッチしていて見れる(オチが一緒だが笑)。TVドラマ・邦画が好きな層というのと、映画が好きな層は解離している。TVドラマ・邦画好き層は『スティング』なぞりの冒頭シークエンスを鮮やかと感じたりするのだろうか? 映画で同じことをやられたらゲンナリしかしない。

緋片イルカ 2023.6.28

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