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※あらすじはリンク先でご覧下さい。
※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。
概要
ライターズルーム内の分析会として開催。
主催:イルカ
参加者:雨森、米俵、太郎、さいの
【ログライン】
・アニアーラ号が、進路を失い絶望的な状況から救助船らしきものを見つけるが、結局漂流し全滅してしまう
・ローベ(MR)が、絶望と戦うが、すべてを失う
【ビートシート】
ビートシートはすり合わせた結果として。分析表と差異あり。
◆ビート(%はイルカのシートから)
カタリスト | 10% | 揺れる | トラブル発生 |
デス | 23% | 進路に戻れないことを知る | |
PP1 | 26% | ミーマに縋る人が増加 | 希望のない漂流開始 |
MP | 52% | ミーマが自爆 | |
Fall | 62% | 儀式で子供 | 希望を探す |
PP2 | 66% | 救助船発見 | 希望が見える |
◆テーマ
絶望に対して人間がどう向き合うか
(これに対して結果があれば心が動く)
◆問題点
・テーマの掘り下げが必要では?
ex.嘘で誤魔化すのが正義とする船長VS真実を伝えるべきとする主人公……etc
・ブレがある。 絶望的な状況で人は宗教に走るという普遍的テーマ。捕まるときのサスペンス処理。
・最後に人とはちっぽけなものと皮肉るなら、「だからどうである」まで込めたほうがいい。
・説明を一生懸命しているが、もっと刈り込める。処理できる。
・一昔のSFによくあるパターン。
・もっとミーマ掘り下げてほしかった。
◆いい点
・ミーマ(天井にいるってところとか)
・あらすじでは2年の漂流と書いてミスリードさせてる
・面白いセリフが多い(ただ使うタイミングが悪いところがある)
・アニアーラ号の設備
・食料が自給自足システムがあること
・イザゲルのキャラ。彼女だけまとも
◆その他
・低予算で頑張っている。
・連続ドラマならもっとウケたかも。
・みんなが好き4なのは物語というよりは演出面の好み。
・火星での生活やアニアーラ号の豪華さの理由が知りたかった。
・ポイントシステム何だった?
◆原作詩について(チャットGPT)
ハリー・マーティンソンによる叙事詩『アニアーラ(Aniara)』は、1956年にスウェーデン語で発表された詩集で、全103篇から構成されています。この作品は、地球の破滅を逃れて火星へ向かう宇宙船「アニアーラ号」が航路を外れ、宇宙を漂流する人類の姿を描いています。詩は、科学と詩の融合、そして人間の存在と宇宙の広大さに対する深い省察を特徴としています。
原作のスウェーデン語版は、スウェーデン文学銀行(Litteraturbanken)でオンラインで閲覧可能です。
また、英語翻訳版(Stephen Klass & Leif Sjöbergによる翻訳)は、Internet Archiveで無料で閲覧・ダウンロードできます:👉 ia801508.us.archive.org
この詩集は、宇宙船内での人間の絶望、希望、信仰、そして文明の崩壊を描き出し、深い哲学的なテーマを探求しています。詩の形式でありながら、SF的な要素と人間の心理描写が融合した独特の作品です。
◆ラスト部分(Google翻訳)
103
I turn the lamp down and appeal for peace.
Our tragedy is done. Occasionally
I’ve used my envoy’s warrant to release
scenes of our fate through the galactic sea.
With undiminished speed to Lyre’s figure
for fifteen thousand years the spacecraft drove
like a museum filled with things and bones
and desiccated plants from Dorisgrove.
In our immense sarcophagus we lay
as on into empty seas we passed
where cosmic night, forever cleft from day,
around our grave a glass-clear silence cast.
Around the mima’s grace we sprawled in rings,
fallen and to guiltless ashes changed,
delivered from the stars’ embittered strings.
And through us all Nirvana’s current ranged.
私はランプを消し、平和を訴える。
私たちの悲劇は終わった。時折、私は特使の令状を使い、銀河の海を通して私たちの運命の光景を解き放ってきた。
宇宙船は1万5千年の間、リラの姿へと衰えることのない速度で進み続けた。
まるでドリスグローブの物や骨、そして乾燥した植物で満たされた博物館のようだった。
巨大な石棺の中で、私たちは横たわり、空の海へと進んでいった。
そこでは宇宙の夜が永遠に昼と分断され、
私たちの墓の周りにはガラスのように澄んだ静寂が投げかけられていた。
ミマの恵みの周りに、私たちは輪になって横たわり、
堕ちて罪のない灰へと変わり、
星々の苦い糸から解放された。
そして、私たち全員に涅槃の流れが流れ込んだ。
以上。2025.4.23アップ