脚本添削『玉座』(★4.93)

※このページで脚本が読めます(初稿と修正稿、PDF形式)。

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初稿(★4.62)

脚本_山極08v1『玉座』(アクション)_260204

山極瞭一朗
●自己採点
「好き」2.5「脚本」2.4
●ログライン100
トップの死により次なる玉座を誰の手に収めるか悩む不良高校生の御子柴たちは、仲間のひとりがトップの弟天人に襲撃されたと知り、対策を考える中、天人が高校に侵入したことで、彼と対峙することとなる。
●感想
よくある不良マンガの主人公のようにトップになりたいwantがある主人公ではないため、受動的に映るかもしれません。そういうwantを抱えているのはむしろ天人で、御子柴のwantとしては、チームを守りたいというのがあるのですが、どうすればいいのか見出せていない。そんな中で、天人が襲来するといった具合です。 よくある不良マンガ(映画)を継承しつつ、新たな視点で描きたいと思った結果としてこうなりましたが、御子柴をもう少し積極的にするべきかもとも考えております。

テーマ触媒8:「山」「父親」「アクション」「ビジュアライズ」

フィードバック

雨森れに
●採点
「好き」2.3「面白さ」2.3「没入感」2「題材」2「視点」2.3「構成」2.3「描写」2.3
●修正依頼
・登場人物を減らす
現状、どの登場人物も重要であると感じました。なので主人公以外をセットアップしたり個性を出したりをしているうちに話が終わってしまった感覚です。10分の尺で見せたいのが「四天王」なのか「復讐」なのかで対策は変わると思います。もし御子柴を積極的に動かすなら、天人のエピソードは省いて御子柴視点のエピソードを追加+ラストは御子柴が天人襲撃を知るで終わる、ぐらいでも充分続きが見たくなる話になりそうです。
●感想
・印象的なショットが多く取れそうだなと思いました。演出側も楽しんで制作できる気がします。
・人物の名づけ、いつもいいですよね! 作品に合わせた字面にしてるように思えて、かなり参考にしています。今度どうやって決めているのか教えてください。
・「玉座」を奪いたいのか守りたいのかで主人公が変わるし、テーマも変わる難しい話だと思いました。本稿ではそのあたりが定まっていない感じがしますが、定まったらメッセージ性の高いものにできそうな気がします。

米俵
●採点
「好き」2.3「面白さ」2.3「没入感」2.3「題材」2.7「視点」2.5「構成」2.3「描写」2.3
●修正依頼
・御子柴の主体的な選択を描いて欲しい
御子柴が中心人物に見えるのですが、やや受け身な印象でした。玉座や天人に対して、御子柴自身がどうしたいのかを決める瞬間があると、物語の推進力と緊張感がより高まるのではないかと感じました。
●感想
玉座という象徴や、不死鳥の壁画といったビジュアルは印象的で好きでした。
宝の死後、揺れる四天王という構図もドラマが生まれそうな設定で、魅力的だと感じました。
一方で、内部の疑念や対立が本格的に動き出す前に終わってしまった印象もあり、ここからどう展開していくのかをもっと見たいと思いました。

脚本太郎
●採点
「好き」2.2「面白さ」2「没入感」2.2「題材」2.3「視点」2.3「構成」2.3「描写」2.2
●修正依頼
誰が主人公なのか明確にする。
・最初、人物表の順番から御子柴が主人公かと思ったのですがそれらしいシーンはあまりなく、積極的に物語を進めているのは天人だけという印象でした。しかしその天人も四天王も出番の割には掘り下げが不十分に思います。10分で群像劇的な構成をするのも難しいと思うので、誰か一人に絞って主人公としてのセットアップを行った方が良いかと思います。
●感想
こういう場合の『席』というのは普通比喩だと思いますが、本当に屋上にパイプ椅子が置いてあるというのが面白かったです。映像的にも印象に残ると思います。色んな不良たちの思惑や信念が感じられたのが良かったです。

さいの
●採点
「好き」2.5「面白さ」2.3「没入感」2.1「題材」2.4「視点」2.2「構成」2.5「描写」2.1
●修正依頼
アクションとしての見せ場を作る
・「これぞアクション」という期待に応えるシーンが欲しいです。トップシーンである程度アクションとしてのセットアップはしていると思うのですが、やはり四天王と天人のバトルが見たいです。
●自由感想
・柱5で四天王の個性を描くという趣向は好きでした。もっと四人をキャラとして立たせて欲しいなと思います。沖が参謀系なのは分かるのですが、金木とも被っている感じがあります。先輩後輩関係を作るとか、語尾が特徴的な人を入れるとか類型的なものでもいいと思います。
・ところどころト書きの粗さが目立った印象です。それは多くの場合、人物の動作や位置関係を表す箇所で感じました。こういうの難しいですよね。いつもの山極さんのような爽快な読み心地は鳴りを潜めたように思います。

しののめ
パス

修正稿(★4.93)

脚本_山極08v2『玉座』(アクション)_260224
修正期間:2026.2.12→2.24(12日)

山極瞭一朗
●自己採点
「好き」2.5「脚本」2.5
●ログライン100
トップが死に、玉座が空席となっている不良高校生チームの御子柴は、仲間のひとりがトップの弟天人に襲撃されたと知り、対策を考える中、天人は高校に侵入したことをきっかけに、彼と対峙し、チームを守るために玉座を渡す。
●修正意図
御子柴が主人公であることを明確にするために天人のシーンを減らし、また、積極的な選択をするように修正しました。青江vs天人だったところを、御子柴vs天人という形にし、初稿の続きを描く構成となり、バトルシーンも追記しています。四天王の個性を描くというのはやや初稿より薄くなりましたが、すっきりしたかなと思っております。
●感想
10分で描くことを取捨選択する必要性を感じました。結果的にほぼ全編修正となりました。御子柴のチームを守りたいというところと、天人の復讐心とがうまく折り合いをつけられる地点(御子柴が天人に玉座を渡す)に落ち着けられたように感じます。

修正稿へのフィードバック

雨森れに
●採点
「好き」2.6「面白さ」2.5「没入感」2.5「題材」2.5「視点」2.5「構成」2.5「描写」2.5
●感想
・確かに四天王の個性は薄めになりましたが、その分御子柴と天人に集中できました。特に御子柴の在り方というか性格がよくわかったように思います。
・続編で犯人探しのターンが見たくなりました。長編にするのはいかがでしょうか……ぜひ続きが読みたいです。
・アクションシーンでの会話は難しいなと思いました。端的に進めないとアクションがだれるし、アクションを目立たせたいときの塩梅について考えさせられました。山極さんはスムーズに書かれているので勉強になります。

米俵
●採点
「好き」2.4「面白さ」2.4「没入感」2.4「題材」2.7「視点」2.5「構成」2.5「描写」2.5
●感想
・御子柴が能動的になったことで、主人公が明確になっていました。またキャラクターとしても好感がもてました。
・構成やキャラクターが整った分、漫画的な台詞が少し気になりました。自然なやり取りになると没入感が上がるように思いました。

脚本太郎
●採点
「好き」2.3「面白さ」2.3「没入感」2.3「題材」2.3「視点」2.3「構成」2.4「描写」2.2
●感想
四天王の登場シーンが絞られ、10分の中で読みやすく(観やすく)なったと思います。
主人公が明確になり、また、その葛藤がきちんと描かれているので主人公であることが伝わってきました。
アクションがちゃんと見せ場になっているのでジャンルも明確化し、続きが気になるラストだと思います。

さいの
●採点
「好き」2.5「面白さ」2.7「没入感」2.5「題材」2.4「視点」2.4「構成」2.7「描写」2.5
●自由感想
・御子柴と天人のバディものとして始まる予感がする読後感でした。読みやすかったです。
・天人目線で展開される長いトップシーンという風に読むこともできて、最初に兄の葬式のシーンなど短く入れて天人のアークを描くとどうかなと思いました。葬式で御子柴と顔を合わせていても良いかなと。

しののめ
パス

ChatGPT
●一番大きな問題点:物語の核である「宝さんは本当に殺されたのか/誰が犯人なのか」という最大の謎が、何も進展しないまま終わっている点。御子柴が玉座を譲る決断はドラマチックだが、その決断によって状況がどう動くのかが描かれないため、クライマックスが“始まり”で止まっている印象になる。テーマ(玉座とは何か、力とは何か)を一段回収できると、物語としての満足度が上がる。
●良い点:構図が強い。空席のパイプ椅子+不死鳥の壁画というビジュアルモチーフが一貫しており、ラストで天人がそこに座る画は非常に象徴的。さらに御子柴が“勝って守る”のではなく“負けて守る”という選択をするのは魅力的で、主人公としての格が出ている。「殴れ」「玉座を渡す」の流れは熱量が高く、少年漫画的カタルシスがある。
●応援メッセージ:構図と決断のドラマを作る力は確実にあります。特に“トップの在り方”を力ではなく覚悟で描こうとしている点は大きな強み。あとは謎やテーマをほんの一歩だけ前に進める勇気。そこまで踏み込めば、シリーズ化も狙える世界観です。熱量は本物です。

採点

初稿 修正稿
好き 脚本 好き 脚本
雨森 2.2 2.2 2.5 2.5
米俵 2.3 2.5 2.4 2.6
太郎 2.1 2.3 2.3 2.3
さいの 2.3 2.3 2.6 2.5
しののめ
山極 2.5 2.4 2.5 2.5
平均 2.29 2.33 2.46 2.47
合計 4.62 4.93

初稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森 2.3 2.3 2.0
米俵 2.3 2.3 2.3
太郎 2.2 2.0 2.2
さいの 2.5 2.3 2.1
しののめ
山極
平均 2.33 2.23 2.15
初稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森 2.0 2.3 2.3 2.3
米俵 2.7 2.5 2.3 2.3
太郎 2.3 2.3 2.3 2.2
さいの 2.4 2.2 2.5 2.1
しののめ
山極
平均 2.35 2.33 2.35 2.23

修正稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森 2.6 2.5 2.5
米俵 2.4 2.4 2.4
太郎 2.3 2.3 2.3
さいの 2.5 2.7 2.5
しののめ
山極
平均 2.45 2.48 2.43
修正稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森 2.5 2.5 2.5 2.5
米俵 2.7 2.5 2.5 2.5
太郎 2.3 2.3 2.4 2.2
さいの 2.4 2.4 2.7 2.5
しののめ
山極
平均 2.48 2.43 2.53 2.43

2026.3.5 アップ

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