脚本添削『父の匂い』(★5.21)

※このページで脚本が読めます(初稿と修正稿、PDF形式)。

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初稿(★4.86)

脚本_さいの28v1『父の匂い』(父)_260617

さいの
●自己採点
「好き」2「脚本」2.2
●ログライン100
 不仲な父から香水の匂いがしたことで不倫を疑った樹子は、後をつけたところ洋司が女装スナックで働いていることを知って衝撃を受けるも、洋司の楽しげな姿を見て安心し、そっとしておいてあげることに決める。(97)
●感想
・テーマ触媒:父
・「父が女装バーで働いていたら」というワンアイデアのみです。特にセンシティブな方向に深めていく意図は無いですが、コメディ消費してしまうのもどうかなと思っていたら半端な仕上がりになりました。
・最初は柱12で樹子の顔を見ても洋司が平然と振る舞い続けるという面白ポイントを作ろうと思ったのですが、収拾がつかなくなったため野球帽を後から足しました。例によってこういった趣向を使うならリアリティラインの調整が必要かなと思っています。
・前半、不倫方向のミスリードをもっと作りたかったのですが(電車の中で女物のアイテムを手にしているとか)、特にアイデア無しです。その点洋司が退職したばかりみたいなセットアップもなくて良いノイズのような気がします。

テーマ触媒8:「山」「父親」「アクション」「ビジュアライズ」

フィードバック

雨森れに
パス

米俵
●採点
「好き」2.3「面白さ」2.3「没入感」2.5「題材」2.5「視点」2.5「構成」2.4「描写」2.5
●修正依頼
・父のリアクションを描く。
→バレても平然と振る舞うことの面白さというところは確かにあるとは思うのですが、バレた父のリアクションがないため、どの立ち位置で受け止めれば良いか難しい印象です。動揺する性格じゃないとしても、視線を這わせる描写があるなど、父のリアクションが少なからずほしいかなと感じました。
●感想
・不倫かと思いきやスナックで働いていたというのは意外性があって面白いと感じました。
・一方で、樹子が父の不倫を調べようとするほど父への想いがあるのか、そのあたりが今ひとつ読み取れず、尾行をするまで至るだろうかというのも感じました。本当はめちゃ仲良いみたいなところをセットアップできるとより良いかもしれません。
・テーマの掘り下げを深めれば、重厚なヒューマンドラマにもライトなコメディにも展開させることができる様に感じました。

脚本太郎
●採点
「好き」3「面白さ」2.8「没入感」2.7「題材」2.8「視点」2.7「構成」2.7「描写」2.7
●修正依頼
・もともと父をどう思っていたのかをセットアップする。
→柱15の最後のモノローグや微笑みから、単に不倫が杞憂だと分かった、父の趣味を受け入れた、という以上の変化があるような印象だったので、元々樹子が洋司をどう思っていたのかが事前に描かれると、もっと深く感情移入ができるように思いました。
●感想
・不倫かと思いきや……という意外性、洋司や喜美子の魅力的なキャラクター、父を受け入れるというヒューマンドラマと、短い中にも楽しめる要素が多く入っていて良かったです。
・「冒頭の香水の匂い」というモノローグは最初、いるかな? と思ったのですが、最後に「お父さんの匂い」に続いていたので凄く良い繋ぎだと思いました。

しののめ
パス

山極瞭一朗
●採点
「好き」2.3「面白さ」2.3「没入感」2.5「題材」2.5「視点」2.5「構成」2.4「描写」2.5
●修正依頼
・父のリアクションを描く。
→バレても平然と振る舞うことの面白さというところは確かにあるとは思うのですが、バレた父のリアクションがないため、どの立ち位置で受け止めれば良いか難しい印象です。動揺する性格じゃないとしても、視線を這わせる描写があるなど、父のリアクションが少なからずほしいかなと感じました。
●感想
・不倫かと思いきやスナックで働いていたというのは意外性があって面白いと感じました。
・一方で、樹子が父の不倫を調べようとするほど父への想いがあるのか、そのあたりが今ひとつ読み取れず、尾行をするまで至るだろうかというのも感じました。本当はめちゃ仲良いみたいなところをセットアップできるとより良いかもしれません。
・テーマの掘り下げを深めれば、重厚なヒューマンドラマにもライトなコメディにも展開させることができる様に感じました。

修正稿(★5.21)

脚本_さいの27v2『そこに、山が』(山)_260818
修正期間:2026.6.25→9.15(82日)

さいの
●自己採点
「好き」2「脚本」2.5
●ログライン100
 父から香水の匂いがしたことで不倫を疑った樹子は、後をつけたところ洋司が女装スナックで働いていることを知って衝撃を受けるも、洋司の楽しげな姿を見て安心し、そっとしておいてあげることに決める。(97)
●感想
・テーマ触媒:父
・セットアップを追加して、ヒューマンドラマの方向でオチをつけたつもりです。優しい家族になりました。

修正稿へのフィードバック

雨森れに
パス

米俵
●採点
「好き」2.7「面白さ」2.7「没入感」2.8「題材」3「視点」2.7「構成」2.8「描写」2.6
●感想
初稿より読みやすくなっていて、特に父娘の関係性が分かりやすくなったと思いました。
冒頭で二人の仲の良さが見えることで、樹子が「知らなかった父の姿」に戸惑う流れが自然になっていました。また冒頭とラストの同じ仕草により、最後の「お父さんの匂い」も初稿より効いていたと思います。
正体がバレた時の洋司の動揺も自然になっていて良かったです。
全体として、初稿で少し飛んで見えた樹子の感情の変化が自然になっていて、まとまりが良くなったと思いました。

脚本太郎
●採点
「好き」3.2「面白さ」3「没入感」2.8「題材」2.8「視点」2.8「構成」2.8「描写」2.8
●感想
・冒頭で親子のやりとりが追加されたことで、二人の関係性が良好であることが分かり、初稿より入っていきやすかったです。
・女装姿を樹子に見られた際の洋司の反応が加わったことで、初稿の、全然動揺しないのか? という不自然さがなくなりました。

しののめ
パス

山極瞭一朗
●採点
「好き」2.4「面白さ」2.5「没入感」2.5「題材」2.5「視点」2.6「構成」2.6「描写」2.6
●感想
・樹子と洋司の関係性が良好で、よく話す仲であると冒頭に示されたことで、樹子が父の不倫を疑い、調べようとする動機に説得力が生まれたように感じました。
・また、女装した洋司と樹子が出会うシーンにおいて、洋司のリアクションが追加されたことで、洋司の感情が見えやすくなりました。すぐに平静に戻るあたりも、特徴が現れていたように感じます。
・冒頭とラストで関係性が変わらないのもよいなと思いました。

ChatGPT
●一番大きな問題点:「父親の秘密を知った娘が、どう受け止めたのか」というドラマが少し弱いと思います。スナックで父親の姿を見て、喜美子との会話を経て、最後に「お父さんの匂い」と受け入れる流れ自体は綺麗なのですが、樹子の感情の変化がやや一直線です。特に「父親が女装している」という強い秘密に対して、驚き→戸惑い→理解→受容という過程をもう一段だけ具体的な出来事で見せられると、ラストの「お父さんの匂い」がもっと効いてくると思います。また、喜美子がかなり明確にテーマを説明してしまっているので、樹子自身が父親を見て「自分の知っている父親と何も変わらない」と感じる瞬間を置けると、説明以上にドラマになると思います。
●良い点:「香水の匂い」から始まって、最後に「お父さんの匂い」に反転する構成がとてもいいです。 冒頭とラストが呼応していて、短編としての形がきれいです。また、父親が「女装している」という設定を、単なる秘密や意外性だけにせず、「その人が自分らしくいられる場所」というスナックの空気に繋げているのも良いです。特に「ママ、ウチらだって女の子!」という洋司の台詞で、樹子が初めて父親の楽しそうな姿を見る場面は、この作品の中で一番好きです。父親を「理解する」のではなく、まず「楽しそうにしている父親を見る」というのが自然で、ラストへの橋渡しになっています。
●応援メッセージ:かなり好きな題材です。 「父親が実は女装していた」という設定の意外性よりも、「自分の親には、自分の知らない人生がある」というところが、この作品の本当の面白さだと思います。最後の「お父さんの、匂い」は、説明しすぎず、父親をそのまま受け入れたことが伝わる良いラストです。あとは樹子の感情の変化をほんの少しだけ厚くできれば、設定の面白さではなく、父と娘の話として残る短編になると思います。

採点

初稿 修正稿
好き 脚本 好き 脚本
雨森
米俵 2.4 2.5 2.7 2.8
太郎 2.8 2.7 3.0 2.8
さいの 2.0 2.2 2.0 2.5
しののめ
山極 2.4 2.5 2.5 2.6
平均 2.39 2.47 2.55 2.66
合計 4.86 5.21

 

初稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森
米俵 2.3 2.3 2.5
太郎 3.0 2.8 2.7
さいの
しののめ
山極 2.3 2.3 2.5
平均 2.53 2.47 2.57
初稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森
米俵 2.5 2.5 2.4 2.5
太郎 2.8 2.7 2.7 2.7
さいの
しののめ
山極 2.5 2.5 2.4 2.5
平均 2.60 2.57 2.50 2.57

 

修正稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森
米俵 2.7 2.7 2.8
太郎 3.2 3.0 2.8
さいの
しののめ
山極 2.4 2.5 2.5
平均 2.77 2.73 2.70
修正稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森
米俵 3.0 2.7 2.8 2.6
太郎 2.8 2.8 2.8 2.8
さいの
しののめ
山極 2.5 2.6 2.6 2.6
平均 2.77 2.70 2.73 2.67

 

 

2026.9.25 アップ

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