【文学が闘うべきもの】(文学#29)
一人の人間が生きている間に「作品」をつくり、別の誰かがその「作品」に共感する。そういった心や思想の送受信が、地球上のあらゆるところで交わされ、また、何千年も前からつづいてきています。その集合的コミュニケーションこそが「文学」と呼べるのではないでしょうか?
一人の人間が生きている間に「作品」をつくり、別の誰かがその「作品」に共感する。そういった心や思想の送受信が、地球上のあらゆるところで交わされ、また、何千年も前からつづいてきています。その集合的コミュニケーションこそが「文学」と呼べるのではないでしょうか?
作品の価値を決めるのは、レビューの平均点でしょうか? 幅広い見識をもつ批評家の意見でしょうか? それとも?
じぶんの物語を真剣に書いた経験があれば、他人の物語にも敬意を払います。敬意があると、物語に対する向き合い方がかわります。
「ビートとは何か?」を再定義します。アクトやシークエンスとビートの関係から、五幕構成や三幕八場のような理論についても補足します。
選考して感じたことは、書き手としてのじぶんへのブーメランです。
「やっぱり、コロナのネタが多いですね」と言われて、はたと気づいたこと。
「作者」と「作品」が切り離されていても、「作品」には作者の声が宿っているのだと思います。
謎は好奇心をかきたて、曖昧さは想像を広げます。
あとから調べてみたら「最終選考に残った10作品のうち8作品が、初見でいいと思ったもの」でした。
コンクールを主催してみて多くのことを学ばせていただいたので、まとめていきたいと思います。