前回の六義園から歩いて20分ぐらいで「旧古河庭園」に行ける。
六義園とセットのお得チケットも販売している。「園結び」という名前が洒落ている。
六義園から旧古河庭園には本郷通りに沿って歩いていけば迷うことがないが、ちょっとだけ回り道して「しもふり銀座」を通っていくのも楽しい。
商店街というとシャッターが閉まった通りが多いが、ここはいまだに賑わっている。厳密には途中から「染井銀座」→「西ヶ原商店街」と3つの商店街が繋がっている。染井銀座の染井という地名は、桜のソメイヨシノの発祥であるのは地元の人にはちょっとした自慢だろう。
小さなスーパーやコンビニ、100円ショップなど定番の店もあるが、八百屋、魚屋、肉屋、酒屋、蕎麦屋、豆腐屋、植木屋など個人商店がまだ営業しているし、新しくカフェやメロンパンの店、最近ではアジア系のカレー屋なんかもできている。店頭で焼いているやきとりのおいしそうな匂いが鼻をくすぐる。
鹿鳴館をてがけたジョサイア・コンドルによる洋風庭園とバラ。もちろん今は季節外だが、時期になるとフェスティバルが催される。
石段を降りていくと、いつのまにか和風庭園のエリアに入っている。
中央の池には2つの滝からの水が流れ込んでいる。
1つは大滝という本当の水が流れる滝と、石で滝を模した枯滝。
想像力を働かせれば、枯滝からも流れる水の音が聞こえてくるようである。
その音が、どこかで見た記憶を呼び起こす。
枯滝や 流るる時に しずむ音
(枯滝の水の音を想像していると、過去が思い出されて没頭(沈んで)してしまう、心も静かになってくる)
梅はここでも咲いていた。
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