小説コンクール選考のしくみと基準

あくまで一般的な選考方法です。ご参考までに。

1:応募総数が1000~1500通だとする。応募要項を守っていないものはこの段階で省かれる。

2:一次選考通過100~150通に絞られる。全体の1/10ぐらいに。下読みと呼ばれるもの。評論家や過去の受賞者などに何作品かを読んで点数をつけて絞る。そもそも物語の体をなしていないとか、テーマが伝わらない、響かないものがバンバンと落とされる。ここで落ちるのは運ではなく基本的な文章力(構成力や描写力)が不足していると思われる。

3:編集部5~7人が分担して、各自5作品ずつ選ぶ。編集者は受賞後は担当編集になるので自分の育てたいと思う作品を意識して選ぶ。個性、オリジナルティ、将来性がポイントになってくる。

4:二次選考通過20~30通に絞られる。その後、編集部がすべての作品を回し読みして、各自1~2通選ぶ。

5:最終選考通過5~7通。ここまで来れば作品は編集者が推したいと思ったレベルなので、受賞するか否かは運。

6:選考委員による最終選考。選考委員は作家が中心で、それぞれの好みも分かれる(年齢や性別、傾向に配慮して選考員自体がバランスをとられている)。この選考には編集部は一切、口を挟まない。

小説・脚本の公募コンクール診断「コレダス」

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