書籍『「読む」って、どんなこと?』高橋源一郎

NHK出版 学びのきほん 「読む」って、どんなこと? (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)

何度もとりあげている高橋源一郎さんの本です。

高橋さんの本は、最初の頃は「うーん、そうなのかな」ぐらいでしたが、最近では「うんうん、わかります」という気持ちになりました。

僕自身が成長したのだなと思います。

この本では、学校の教科書的な「読む」から始まって、文学的な「読む」との、同じようで大きくちがう、本質的な部分が見えてきます(高橋さんの本は、いつもそうですが)。

好きだった文章を引用しておきます。

 素晴らしい比喩がたくさん使われている、とか、
 ボキャブラリーが豊富である、とか、
 精密な論理で構築されている、とか、
 ワクワクドキドキするようなお話が満載である、とか、
 読んだことのない、聞いたことのない知識や情報がいっぱいある、とか、
 ただただうっとりする、とか、
 そういった、誰だって、いいといいそうな文章ではなく、
 それを読んでいると、不安になったり、それを読んでいることを隠したくなったりする、つまり、問題山積みで、できたら近づきたくないような文章、
 そういうものこそ、「いい文章」だ、とわたしは考えています。

まったく同感でした。こういうことを考えてくれる作家が同時代にいることに安心感すら覚えます。

「どうして、これが「いい文章」なの?」と感じる人は、ぜひ、この本を読んでみてください。100頁ちょっとしかないので一時間ぐらいで読めると思います。

緋片イルカ 2021/04/10

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