映画『友罪』(視聴メモ)

友罪

友罪 (集英社文庫)

『友罪』(ゆうざい)は、2013年に集英社より発行された薬丸岳の小説。また、それを原作とした2018年の日本映画。

あらすじ
元雑誌記者の益田純一は、編集方針を巡って編集者と暴力沙汰を起こしてしまい、書き手として廃業していた。日雇い生活を繰り返す中、社員寮のある町工場に職を得るようになる。同時期に鈴木という同世代の男性とともに試用期間に入った益田は、慣れない仕事に悪戦苦闘する。一方、鈴木は多くの技能・資格を持っていて不愛想だが即戦力ともいえる人材だった。益田は学生時代に友人がいじめを受け自殺したことに、罪の意識を感じていた。ギリギリまで友人の側にいた益田だったが、最後の最後でいじめる側に回ってしまい、その直後に友人は自ら命を絶った。そのことから今でも友人の家族のもとを訪ねては、罪の意識を和らげる代わりにひと時の息子の代わりを務めている。一方の鈴木は、仕事からの帰り道に男から追いかけられている美代子と出会う。彼女はかつて男に騙され、アダルトビデオに半ば強引に出演させられた過去があり、そのことから逃れるために人目を避けるように暮らしていた。ある日、作業中に益田は事故を起こし、指を切断する重傷を負う。しかし、鈴木の冷静な対応と駆け付けた中年タクシー運転手の山内のおかげで何とか指は元に戻る。この山内という運転手は、過去に息子が交通事故を起こし、二つの家族の子供の命を奪ったという過去をもっていた。他人の家族を壊してしまったので、山内は自分たち家族も解散させるべきとして、一家離散。そんな山内のもとに、息子が結婚をすると話が飛び込んできて山内は怒りを覚えた。
(Wikipediaより)

一個人の感想:
映画的な雰囲気のある作品で、画ぢからは印象に残りました。仲良くなった友達が、いわゆる少年A(瑛太さん)だったという設定にはとても興味を惹かれましたが、ストーリーの構成上、掘り下げようというテーマが見られず、設定倒れになっている印象でした。構成上はミッドポイントまでは、主人公である元新聞記者(生田斗真さん)と少年Aが仲良くなっていくという、うっすらとしたアークが見られますが、その後の展開は、あちこちで事件が起きては、リアクションしているだけになってしまっていました。本筋であるメインプロットがしっかりしていないので、回想と過激な事件で時間を稼いでいるようにさえ見えます。佐藤浩市さんの演技は言うまでもなく、生田斗真さんも安心して見ていられるのですが、瑛太さんはヒヤヒヤする。「何かやろう」という気持ちは感じるのですが、「一生懸命演技している」にも見えてしまう。この脚本から、キャラクターコアを読み取るのは不可能だし、いかにも元少年Aらしいコアを込めて演技してしまったら、この脚本通りの展開にはならない。役者にとっては、この役を、脚本通り引き受けることがマイナスになりかねないが、日本では、メソッド演技よりも、奇抜性や不自然さを、個性や演技力と勘違いする文化があるので、通用してしまうのかもしれない。ハリウッド俳優なら脚本を読んだ時点で、監督に直しを要請するか、引き受けないと思う。

★現在、執筆中の小説の参考のため「少年犯罪」「ひきこもり」「凶悪犯罪」を題材にした作品やドキュメントを探しています。ご存知の方、オススメのある方、よかったら教えてください。内容まで、すべてチェックしきれるかはわかりませんが、参考にさせていただきます。

緋片イルカ 2021/05/24

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