書籍『名著で読む世界史120』

『名著で読む世界史120』

『ギルガメシュ叙事詩』『旧約聖書』『イリアス』『マハーバーラタ』『論語』『コーラン』『西遊記』『ハムレット』『ファウスト』『資本論』『毛沢東語録』など,古代から現代まで,世界の名著120作品をセレクト。歴史的な視点から解説し,新しい知の発見へと導く読書ガイド。(Amazon商品解説より)

参考のため目次をリストアップします。

1 古代オリエント
1 『ギルガメッシュ叙事詩』:人類最古の世界文学
2 『旧約聖書』:亡国が生んだ唯一神教
3 『新約聖書』:信仰と歴史の創造
4 『アヴェスター』世界最古の創唱宗教

2 古代ギリシャ・ローマ
5 『イリアス』ホメロス:ヨーロッパ最古の英雄叙事詩
6 『神統記』ヘシオドス:古代ギリシャの神々の系譜物語
7 『アガメムノン』アイスキュロス:人間と神――運命と正義
8 『歴史』ヘロドトス:多彩な一大織物
9 『オイディプス王』ソフォクレス:わたしは誰なのか?
10『リュシストラテ(女の平和)』アリストファネス:戦いを止める女
11『歴史』トゥキュディデス:歴史における人間への眼差し
12『歴史』ポリュビオス:地中海世界の統一
13『国家』キケロ:共和政末期のローマ
14『アエネイス』ウェルギリウス:ラテン文学の黄金時代
15『変身物語』オウィディウス:ギリシア・ローマ神話の「変身」譚
16『建都以来』リウィウス:ローマ数百年の物語の集大成
17『年代記』タキトゥス:元老院議員が見たローマ帝国
18『自省録』マルクス・アウレリウス・アントニヌス:哲人皇帝の不動心
19『神の国』アウグスティヌス:西欧キリスト教世界の礎

3 古代インド
20『リグヴェーダ』:神々への讃歌
21 ウパニシャッド:祭式から哲学的議論へ
22 仏典の結集:仏教聖典の編纂会議
23 『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』ヴィヤーサ、ヴァールミーキ:古代インドの二大叙事詩

4 東アジア世界の形成
24『春秋』:微言大義の書
25『論語』孔子:東アジアで最もよく読まれた書物
26『孟子』孟子:古代中国の弁論を伝える書物
27『荀子』荀況:人の性は悪
28『老子』老子:固有名詞を超えた世界を描く古典
29『孫子』孫武:中国最古の兵法書
30『詩経』:中国文学の黎明
31『史記』司馬遷:「史」の誕生
32『漢書』班固:正史の理想形を求めて
33『桃花源記』陶淵明:中国的ユートピア
34『文選』昭明太子:中国最古のアンソロジー
35『水経注』酈道元:河川解説書の枠を超えた宝の地図
36『三国史記』金十軾:海東三国の抗争と統一
37 杜甫:中国古典詩の最高峰
38『白氏文集』白居易:東アジアで最も読まれた詩集
39『大唐西域記』玄奘:遥かなるインドへの道

5 イスラーム世界
40『コーラン』:超越的唯一神の言葉
41 ハディース:最上の人間の模範を伝える
42『フワーリズミーの天文表』フワーリズミー:イスラーム文明の三角法
43『諸預言者と諸王の歴史』タバリー:イスラーム普遍史の金字塔
44『千夜一夜物語』中東のおとぎ話
45『シャー・ナーメ』フェルドウスィー:ペルシア文学史上不朽の「英雄叙事詩」
46『医学典範』イブン・シーナー:体、心、そしてそれらをつなぐもの
47『トルコ語辞典』カーシュガリー:世界最古のトルコ語・アラビア語辞典
48『宗教諸学の再興』ガザーリー:来世で神に会うための現世における準備の書
49『ルバーイヤート』ウマル・ハイヤーム:不条理と酒と
50『形而上学大注解』イブン・ルシュド:注解者アヴェロエス
51『旅行記』イブン・バットゥータ:モンゴル覇権と地のネットワーク
52『集史』ラシード・アッディーン:古今東西の「知」の統合
53『歴史序説』イブン・ハルドゥーン:歴史と人間社会の仕組みを探求する

6 中世ヨーロッパ
54『ローランの歌』:キリスト教徒と異教徒、フランスと異国
55『ニーベルンゲンの歌』:古の英雄伝説と騎士道文学の融合
56『神学大全』トマス・アクィナス:スコラ学の大成者
57『神曲』ダンテ:「イタリア語」の父
58『デカメロン』ボッカチオ:ルネサンスを告げる物語文学の傑作

7 宋・モンゴル時代
59『資治通鑑』司馬光:往事に鑑み、治道に資する
60『蘇文忠公詩』など蘇軾:闊達なる一代の文豪
61『四書集注』朱熹:聖人の道統を継ぐ
62『長春真人西遊記』李志常:東西文化の邂逅
63『世界の記述』マルコ・ポーロ:コロンブスをも魅了した東方の驚異
64『元曲』関漢卿ほか:諧謔の旋律
65『元朝秘史』:チンギス・カン讃歌――モンゴル版『古事記』
66『十八史略』曽先之:中国史入門のベストセラー

8 明・清とアジア諸地域
67『水滸伝』施耐庵、羅貫中:天に代わって義をおこなう盗賊たち
68『西遊記』呉承恩:お経を求めてインドへの珍道中
69『三国志演義』羅貫中:東アジアのロングベストセラー
70『封神演義』許仲琳:戦う道教の神仙たち
71『紅楼夢』曹雪芹:中国古典小説の金字塔
72『儒林外史』呉敬梓:科挙をめぐる中国社会百態
73『バーブル・ナーマ』バーブル:波乱の人生を送った君主の「自伝」
74『ラームカムヘーン王碑文』ラームカムヘーン王:タイ史の最重要史料
75『デーシャワルナナ』プラパンチャ:繁栄するジャワの王国の記録
76『東方諸国記』トメ・ピレス:ポルトガル人の見たアジア地誌
77『デ・ハウトマンの東インド諸島航海記』ウィレム・ローデウェイクスゾーン:オランダのアジア進出
78『スジャラ・ムラユ』東南アジアのイスラーム世界の叙事詩
79『キム・ヴァン・キエウ』グエン・ズー:中国文学のベトナム化

9 近世ヨーロッパ
80『ユートピア』モア:理想郷か、全体主義の管理社会か
81『君主論』マキャヴェリ:近代政治学の祖
11782『九十五箇条の論題』ルター:中性的秩序に激震針をもたらす
83『ハムレット』シェイクスピア:イギリス・ルネサンス演劇
84『ドン・キホーテ』セルバンテス:レコンキスタ後のスペインを舞台として
85『方法序説』デカルト:諸学を再構築する
86『リヴァイアサン』ホッブズ:国家主権の絶対性
87『パンセ』パスカル:不定形の古典
88『プリンキピア』ニュートン:科学革命の時代
89『統治二論』ロック:人民の権利
90『ロビンソン・クルーソー』デフォー:近代小説とピューリタン
91『ガリヴァー旅行記』スウィフト:イギリスとアイルランドのはざまで
92『法の精神』モンテスキュー:三権分立論の登場
93『人間不平等起源論』ルソー:文明社会への危機感
94『諸国民の富』スミス:経済学の誕生
95『純粋理性批判』カント:近代哲学の転換点

10 近代ヨーロッパ・アメリカ合衆国
96『人口論』マルサス:不都合な真実?
97『ファウスト』ゲーテ:伝説と歴史と時間が紡ぐ壮大な世界
98『精神現象学』ヘーゲル:世界と歴史を遍歴する「精神」
99『赤と黒』スタンダール:復古王政年代記
100『オリヴァー・トゥイスト』ディケンズ:制度を変えるのが先か、人間性を変えるのが先か
101『アンクル・トムの小屋』ストウ:南北戦争勃発の契機
102『種の起源』ダーウィン:生物進化のメカニズム
103『資本論』マルクス:近代社会の経済的運動法則を暴露する
104『戦争と平和』トルストイ:「1812年」と人生の意味
105『居酒屋』ゾラ:19世紀パリ、労働者家族の転落の物語
106『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー:現代を揺るがす予言
107『ツァラトゥストラはかく語りき』ニーチェ:無意味な生を生き抜く
108『ハックルベリー・フィンの冒険』トウェイン:アメリカ文学の始まりの1冊

11 現代の世界
109『固き絆』アフガーニー:万国のムスリムよ、団結せよ
110『ブッデンブローク家の人びと』マン:若き芸術家による市民文化の「白鳥の歌」
111『官場現形記』李宝嘉:清末官僚世界の実態
112『三民主義』孫文:未完の国家建設構想
113『ギーターンジャリ』タゴール:アジア初のノーベル賞
114『国家と革命』レーニン:国家死滅のユートピア
115『阿Q正伝』魯迅:変われ、中国社会
116『西洋の没落』シュペングラー:第一次世界対戦後のヨーロッパ
117『武器よさらば』ヘミングウェイ:戦争の不条理性への悲観的な思想
118『大地』パール・バック:土地から生まれて土地に帰る
119『毛沢東語録』毛沢東:文化大革命のバイブル
120『法学者の統治』ホメイニー:西洋の支配からイスラームを守る

緋片イルカ記 2022.9.7

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