映画『雪豹』(視聴メモ)

https://2023.tiff-jp.net/award_winners_ja/

感想

「好き」4 「作品」2 「脚本」2

リンク先にある通りTIFFの受賞作品、という流れで鑑賞。演出、脚本、演技ともにレベルは低い、監督はチベット人でたぶん国としての技術レベルが低い。作中で雪豹をとる僧侶が、BBCの映像を見て、もっといいカメラが欲しいと言う場面があるが、そんなところが監督自身の思いも重なっているのだろう。ただし、その僧侶もかなりいい機材を使っているが、そういうバランスの整え方も演出や脚本のレベルの低さとも言える。監督が今年亡くなったとかで、功労賞的な意味合いも入っているのではないかと勘繰る。そういう受賞作をどうかと思う人もいると思うが、物語というのは、人間同士のコミュニケーションのひとつでもあると思うし、映画祭というもの自体が、映画を振興させる意図があるのだから、単純な面白さ(それは興収的な視点に近い)だけで、つまらないと片づけてはいけないと思う。チベットという国で映画をとりつづけた監督を思いやってみると、この作品の味わいは変わる。それを教えてくれたのは、映画祭の受賞という肩書で、それがなければ僕はこの作品に出会わなかったと思う。作品に対する勉強という視点でいえば、このサイトにも書いているような、初心者的なミスを犯すと、こうなるという例がたくさん含まれているので、そういう視点で見てもらうと、かなり勉強になると思う(「あなたの脚本もそうなってますよ?」という笑)。ハリウッド映画などは、つまらないものでも、それなりなのでここまでミスを犯している例を見れるのも記帳。また、技術力とは別に、審査員に、この作品に受賞させようと思わせた思いやテーマ性というのは、作中から見える。かなり荒削りではあるが、それをきちんと汲み取れるかどうかも、大事な勉強だと思う。

緋片イルカ 2023.11.3

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