桃井かおりのお話

桃井かおりさんで思い出すのは「世の中、バカが多くて疲れません?」というコピーだ。
私のなかで最も印象に残るコピーだ。

みんな「世の中、バカが多いよな」って思っていて、その後に自分もその中の一人だということに気づいて自嘲する。
「世の中、バカが多いよな」で考えが止まってしまう人がいるのが怖いところだが、そんな人たちを見てまた「バカが多くて疲れる」と帰結する。
ぐるぐると思考を巡らせば巡らすほど深みが出てきて、本当に考えさせられるコピーである。

反対の言葉は「世の中捨てたもんじゃない」だろうか。
最近は「世の中捨てたもんじゃない」がデフレしていて良い話、感動する話がネットやテレビ番組であふれている。
「くだらない」と思ってしまうと天邪鬼体質を露呈してしまうし、それで感動すると思考停止のレッテルが貼られてしまいそうだ。

「俺の言うことは聞くな」というジレンマに似ている。
「はい、聞きません」というと聞いたことになってしまうし、「いいえ、聞きません」といっても聞いたことになってしまう。
このジレンマから逃れるには「うるせえ」などの否定っぽい言葉だけど否定も肯定もせずに相手の人格を拒絶するたぐいの言葉で応戦するしかなさそうだ。
ただ、ここにも落とし穴があって大人のやりとりではなく、次元の低い対応に制限されてしまう。

このような相手からこちらの受け答えが制限されてしまう発言をされると、紳士的な対応としては受け流して論点のすり替えをするくらいしかないだろう。
言葉の限界についていつも感じているが、今回はその一例だ。
でも世の中、バカが多いからちゃんと伝わらないんだろうなぁと思う。

とか偉そうなこと言ってますが、すべて嘘です。嘘松です。
頭が良いっぽいところを披露したくて、駄文を書きました。
皆さんが「バカ」だなんて思っていません。
頭かしこちゃんばっかりだと思っていますよ。
世の中捨てたもんじゃないんですから。
でも、最後まで読んだあなた、バカではなくとも暇人ですね。
安心してください。
書いてる私はもっと暇人なのですから。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆
次回はたぶん「ジレンマ」の話。

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