三幕構成に関する書籍をご紹介していきます。ここでは概略として作者に合わせて挙げてあります。画像と書籍のリンクはAmazonへ飛びますので目次などの詳細はそちらでご覧ください。
三幕構成の教科書シド・フィールド
映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術
素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2
三幕構成といえば何といってもシド・フィールドです。アメリカの脚本を学ぶ学科の教科書に使われていたらそうです。わかりやすさだけなら別の本もありますが本格的に学ぶなら通らざるをえない本と言えます。
※2019.11に『最高の映画を書くためにあなたが解決しなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術3』の翻訳が発売しました。関連記事はこちら。
ビートシートのセーブザキャットシリーズ
SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術
10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術 ──SAVE THE CATの法則を使いたおす!
SAVE THE CATの逆襲 書くことをあきらめないための脚本術
シド・フィールドに代わって学生のテキストになったのがSAVE THE CATシリーズ三冊です。ビートシートについて書かれていて、三幕構成を創作に応用するのであれば最低限、知らなくてはいけない理論です。語り口が軽妙なので読みやすいですが、内容は深いです。
『SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く』は別の作者です。こちらの記事で紹介しています。
神話論に基づくヒーローズジャーニー
神話の法則 夢を語る技術
物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術
クリストファーボグラーはディズニー映画のストーリーコンサルタントをしていました。三幕構成やビートの意義を考えていくときに「ヒーローズジャーニー」という神話論的な考え方が必要になってきます。ビート理論の基本が理解できたら、それぞれの意義を考えていくのに役立ちます。プロップやキャンベルの考えを踏襲しています。これぐらいまで理解していると三幕構成を活用するときに役立ちます。※「神話の法則」は現在は絶版です。ボグラーのヒーローズジャーニーに関してはこちらの記事でも紹介しています。
ストーリーテリングの第一人者
ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則
ダイアローグ 小説・演劇・映画・テレビドラマで効果的な会話を生みだす方法
物語の本質に迫る深い理論ですが複雑です。読んですぐに応用するのは難しいかもしれませんが、一言一言になるほどと思うものがあります。三幕に限らない構成なども解説されているので、ビート理論などの基礎をつかんだり、疑問を感じはじめたりした人にオススメです。脚本セミナーとして超有名で『アダプテーション [DVD]』という映画の中でニコラス・ケイジが講習を受けた途端に脚本家として売れ出すというシーンがあります。
小説に応用するのにオススメ
アウトラインから書く小説再入門 なぜ、自由に書いたら行き詰まるのか?
ストラクチャーから書く小説再入門
キャラクターからつくる物語創作再入門 「キャラクターアーク」で読者の心をつかむ
三幕構成の正当な流れで書かれていてわかりやすく奥も深いです。理論が非常に細かくて難解ですが深いです。脚本ではなく小説のために応用したいという人には1冊目の「アウトラインから書く~」と2冊目の「ストラクチャーから書く~」ををオススメします。(あるいはこちらの記事で紹介している『SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く』)シド・フィールドやブレイク・スナイダーを読んでる人には物足りなく感じますが、3冊目の「キャラクターからつくる~」はビート理論の不足を補っているところがあるので、脚本の人にもオススメできます。「アーク」という考えが分かるようになってから読むのがよいかと思います。
他にもいい本はたくさんあるので、追記するか、別ページでまた紹介していきます。
緋片イルカ2019/06/11
三幕構成関連書籍→ストーリー機能・分類・関連書籍まとめ
三幕構成の本を紹介2『サブテキストで書く脚本術 (映画の行間には何が潜んでいるのか) 』リンダ・シーガー (著), 坪野 圭介 (翻訳)