おい、イルカ。三幕構成に優れた点が3つあるって言ってたくせに前回は1つしか言わなかったじゃねえか。もったいぶらないで早く教えろブー。
おはようございます、ブタさん。三幕構成の優れている点の2つ目は「ビートがある」ことです。「ビート」というのは物語を分解したときの構成要素です。
物語を分解? 構成要素? わかりづれーな。カンタンに説明しろブー?
三幕構成というのは、そもそも物語を三幕に分けるというのは知っていますか? アクト1(第一幕)、アクト2(第二幕)、アクト3(第三幕)という3つに分けるから三幕構成なのです。
もっと具体的に言えブー。
たとえば「桃太郎」でいうなら「桃太郎が誕生して育てられる」までがアクト1、「鬼退治に出発して仲間をつくる」のがアクト2、「鬼と対決して宝物を得て帰ってくる」のがアクト3ですね。
なるほどアクト3がクライマックスというかんじだな。それなら起承転結の「転」で盛り上げるというのとやっぱり同じだブー。
大きくは同じですが三幕構成にはアクトをさらに細かく分けた「ビート」があります。「桃太郎が誕生して育てられる」というアクト1の中にも「お爺さんが芝刈りにいく」「お婆さんが洗濯へ行く」「桃が流れてくる」といったシーンがありますね。そういったシーンに意義を持たせていくのが「ビート」です。細かいビートの定義はログラインを考える1「フックのある企画から」から始まる解説シリーズをご覧ください。
細かすぎてめんどくさそうだな。
そうですね。最初はプロットポイントを理解して、三幕全体の意味を理解することから始めると良いと思います。ビートは慣れてきたら使うプロ用の構成テクニックといえるかもしれません。
おい、イルカ。三幕構成の優れた点の3つ目は…zzz
眠ってしまいましたね。それは次回にしましょう。質問がある方は下記コメント欄かお問い合わせへどうぞ。
次回→初心者向けQ&A④「構成のせいでパターン化しないか?」
※ロバート・マッキーとブレイク・スナイダーは「ビート」という言葉の定義が違います。ここでは後者の「ビート」を指します。