薬袋の表記ってト書きで指定するものですか?

ライターズルームであった質問について記録として残しておきます。

Q:
「薬袋(内服薬って書いてある白い袋)の表の表記ってト書きで指定するものですか?毎食2錠とか。今回は話の内容に関わってこない部分なので省くつもりなんですが、普通はどうなんだろうと……🤔💭
やっぱり話次第ですか?」

A:
毎食2錠なのに、1錠しか飲まず悪化するとかストーリーに関わるなら、しっかリセットアップしておく必要があるので、ト書きに、

薬袋、「毎食後2錠」と書かれている。

などと書いてあれば、演出ではこの「 」の中が伝わるような撮り方を工夫してくれると思います。ストーリーに関わらないならト書きには不要だと思います。

また、工夫して撮ってくれるとはいえ映像になったときを想像して、袋にはあれこれと文字があるし、伝わりづらいかもと感じたら、薬剤師と会話させるとか、確実に伝える方を選択するとかもあります。露骨なフリには見えるけど、薬袋のドアップも、どうせ露骨なので、どっちがいいかは演出とか作風の好みでもあります。

基本方針としては人間(役者)を大事にするといいと思います。映画館のスクリーンで映る映像として薬袋のドアップと、主役の顔とどっちが魅力的な画かという単純な比較です。

モノをたくさん映すことで、現代の物質社会を象徴したいとかまで考えてト書きを書くなら深い脚本ですが、演出家次第では映像では別物になってしまってることもあるし、そこまでの拘りは自分で監督やった方がいいかもしれません。

脚本に一番求められるのは「ストーリー」とそこで起こる「感情ドラマ」です。

そのドラマのために必要な小道具などはしっかり書かないといけないけど、不要なものを書きすぎると、ドラマを邪魔しかねません。

また、人間の中でも、もちろん主人公などを優先するものです。

主役と、無名な役者がやる薬剤師が話してるシーンよりも、主役と恋人が話してるシーンのが魅力的じゃないですか?

そうするためには「薬剤師に2錠と言われた」と恋人と会話させれば良い。(※薬局のロケや薬剤師キャスティング代も節約できて、撮影予算を抑えることにも繋がる可能性もある)

これを言わせたいために、恋人に「薬の注意は言われなかった?」などと誘導すると、不自然になってしまうこともありますので別の注意も必要です。

説明っぽくならないように、伝えたいことを事を自然に会話させるのは、会話のテクニックみたいなものです。練習積むしかないかもしれません。

緋片イルカ 2023.8.20

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